3月

ジンチョウゲ

ジンチョウゲ (ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属) 【沈丁花】 (Daphne odora) 春の訪れを香りで告げる沈丁花は、中国南部原産の植物ですが、室町時代には既に栽培されていたそうです。 庭木としてポピュラーな存在ですが、葉は有毒です。 ...
3月

ムニンタイトゴメ

ムニンタイトゴメ (ベンケイソウ科キリンソウ属)【無人大唐米】 (Sedum boninense) 小笠原諸島の父島・兄島・弟島だけに生育する固有種で、海岸ではなく山の頂上付近の岩場に生えるマンネングサです。 普通の「タイトゴメ」よりも細か...
3月

マルバマンサク

マルバマンサク (マンサク科マンサク属)【丸葉満作】 (Hamamelis japonica var. discolor f. obtusata) 主に太平洋側に咲く「マンサク」の多雪地寒冷地型変種で、東北地方~鳥取県の日本海側に分布します...
野山の植物

コシノコバイモ

コシノコバイモ (ユリ科バイモ属)【越の小貝母】 (Fritillaria koidzumiana) 「バイモ属」は「クロユリ」や「アミガサユリ(バイモ)」を含むグループですが、中でもコバイモの仲間は小さく地味な可憐さでマニアックな人気をも...
野山の植物

ミドリハコベ

ミドリハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【緑繁縷】 (Stellaria neglecta) 全国の路傍や空き地などに普通に生え、「ひよこ草」として小鳥やウサギの餌としてお馴染みの雑草ですね。 春の七草の一つとして昔から食用にもされてきました。...
3月

オクチョウジザクラ

オクチョウジザクラ (バラ科サクラ属)【奥丁字桜】 (Cerasus apetala var. pilosa) 日本海側の多雪地帯に自生分布する野生種で、太平洋側に分布する「チョウジザクラ」の変種とされます。 チョウジザクラよりも花弁が大き...
3月

ホクリクネコノメ

ホクリクネコノメ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【北陸猫の目】 (Chrysosplenium fauriei) 島根県以北~新潟県にかけて日本海側の低山に分布し林下の沢沿いの湿地に生えるネコノメソウです。 苞は鮮やかな黄色で、薄暗く湿った...
野山の植物

アズマシロカネソウ

アズマシロカネソウ (キンポウゲ科シロカネソウ属)【東白銀草】 (Dichocarpum nipponicum) アズマシロガネソウ 「トウゴクサバノオ」などサバノオ類と同属の仲間で、植物体の形や花も似ていますが、淡黄色の花びら(萼片)の外...
3月

コモチシダ

コモチシダ (シシガシラ科コモチシダ属)【子持ち羊歯】 (Woodwardia orientalis) 大型になる常緑性のシダで、葉の表面に無性芽(ムカゴ)をつけ、小さな葉が生えて増殖します。 「クモノスシダ」や「フジシダ」「ツルデンダ」な...
3月

オニヤブソテツ

オニヤブソテツ (シダ植物オシダ科ヤブソテツ属)【鬼藪蘇鉄】 (Cyrtomium falcatum) 東北以南の海岸沿いに分布するヤブソテツで、「ヤブソテツ」の仲間の中でも緑色が濃くたいへん光沢の強い種類です。 変異は多く、内陸寄りに生育...
野山の植物

イズコモチシダ

イズコモチシダ (シダ植物シシガシラ科コモチシダ属)【伊豆子持羊歯】 (Woodwardia x izuensis) 「コモチシダ」と「ハイコモチシダ」の種間雑種でコモチシダとハイコモチシダの混生する場所に自生します。 コモチシダは広域に分...
野山の植物

サキシマツツジ

サキシマツツジ (ツツジ科ツツジ属)【先島躑躅】 (Rhododendron amanoi) 「サキシマ」というのは、琉球の西側の先島諸島のことで、石垣島・西表島・久米島に分布するツツジです。 山の渓流や川岸、沢沿いの岩場などに見られる常緑...
野山の植物

ハチジョウキブシ

ハチジョウキブシ (キブシ科キブシ属)【八丈木五倍子】 (Stachyurus praecox var. matsuzakii) 別名:ナンバンキブシ 「キブシ」の変種で花序や葉が大きめとされ、伊豆七島や関東以西の太平洋岸に分布します。 キ...

ルリソウ

ルリソウ (ムラサキ科ルリソウ属)【瑠璃草】 (Nihon krameri) 本州中部地方以北~北海道西南部の分布で山野の林内に生えます。 よく似た「ヤマルリソウ」よりも色がまさに瑠璃的で、青色が鮮やかです。 全体に開出毛が多く、茎が立ち上...

シチトウスミレ

シチトウスミレ (スミレ科スミレ属)【七島菫】 (Viola grypoceras var. hichitoana) 別名:ツヤスミレ 「七島」とは伊豆七島のことで、伊豆七島と伊豆半島や三浦半島の一部に分布する海岸型のスミレです。 「タチツ...
野山の植物

タカワラビ

タカワラビ (タカワラビ科タカワラビ属)【高蕨】 (Cibotium barometz) 別名:ヒツジシダ 沖永良部島以南から琉球、台湾、東南アジアに分布する常緑性シダで、葉は2-3mと大きくなります。 根茎に黄金色の毛が密生することから「...

タチテンノウメ

タチテンノウメ (バラ科テンノウメ属)【立天の梅】 (Osteomeles schwerinae) 小笠原諸島固有種の常緑低木で、5弁の白い花を枝先につけます。 特徴的な奇数羽状複葉の葉は小葉が13~14対ほどで、光沢のある深い緑色です。 ...
3月

ニオイカントウ

ニオイカントウ (キク科フキ属)【匂款冬】 (Petasites fragrans) 別名:ウインター・ヘリオトロープ 「カントウ」という妙な名は、フキを指す「款冬」から来ているそうで、確かに葉や花が「フキ」や「ノブキ」などにちょっと似てい...

ムカゴネコノメソウ

ムカゴネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【零余子猫の目草】 (Chrysosplenium maximowiczii) 宮城県南部から関東、東海地方に分布する小型のネコノメソウで、谷沿いの林下に生え、3-4月に淡黄緑の花が咲きます...

コブシ

コブシ (モクレン科モクレン属)【辛夷】 (Magnolia kobus) まだ肌寒い春のころに毛深い花芽をつけ、急に陽気が暖かく春めいた数日にいきなり一気に咲きだす印象があります。 「モクレン」の仲間の中でも早めに咲きだし葉の展開よりも先...
3月

シデコブシ

シデコブシ (モクレン科モクレン属)【幣辛夷】 (Magnolia stellata) 春先に公園や街路樹として薄ピンクの見事な花を見ることも多く、葉が出る前に花が満開となるのでたいへん目立ちます。 最近は庭木などでもわりあい見るようになり...
野山の植物

ホソバクリハラン

ホソバクリハラン (ウラボシ科ノキシノブ属)【細葉栗葉蘭】 (Lepisorus boninensis) 小笠原諸島の固有種で、父島や母島の湿った岩上や樹幹に生える常緑の着生シダです。 普通の「クリハラン」とは別属のノキシノブ属で「ヒメノキ...
野山の植物

ムニンツツジ

ムニンツツジ (ツツジ科ツツジ属)【無人躑躅】 (Rhododendron boninense) 別名:オガサワラツツジ 小笠原諸島父島のみに自生する固有種で、小笠原諸島に存在する唯一のツツジです。 しかも、現在は天然自生の株は全世界に1株...
野山の植物

ヤマアイ

ヤマアイ (トウダイグサ科ヤマアイ属)【山藍】 (Mercurialis leiocarpa) 染料に用いられる「アイ」は、タデ科の植物なので、このヤマアイは「アイ」とは全く別の植物ですが、藍染以前の日本最古の染料植物とされるそうです。 た...
3月

オナガ

オナガ (カラス科オナガ属)【尾長】 (Cyanopica cyanus) 真っ黒い頭と水色の羽根、灰色と白色の体のクールなコントラストが美しい鳥です。 「ギューイ ギエーイ」と騒々しく鳴く鳥で、樹の上の方を群れで移動していることが多いです...

サクラツツジ

サクラツツジ (ツツジ科ツツジ属)【桜躑躅】 (Rhododendron tashiroi) 早い時期に咲く「ミツバツツジ」の仲間ですが、暖地性で常緑です。 新しい葉が展開した後に、桜色から白色の花を咲かせます。 雄しべ10本、雌しべ1本で...
3月

アカガシ

アカガシ (ブナ科コナラ属)【赤樫】 (Quercus acuta) 東北以南の山地に自生する常緑樹で、「シラカシ」「アラカシ」などに比べて赤っぽい幹ですが、実際は材が赤褐色であることからきた名前のようです。 若い樹では他の樫と同様に平滑で...
3月

エンピツセッコク

エンピツセッコク (ラン科セッコク属)【鉛筆石斛】 (Dendrobium teretifolium) オーストラリア東部海岸地方の山地の熱帯雨林や湿潤林に分布する着生蘭。 「セッコク」の仲間で、「鉛筆」というのは長い円筒形に変化した独特の...

ソナレムグラ

ソナレムグラ (アカネ科シマザクラ属)【磯馴葎】 (Leptopetalum coreanum var. coreanum) 千葉県以南から琉球までの海岸の岩場に分布する海岸性の「ムグラ」類で、「ヤエムグラ」などの仲間ですが海岸植物らしく、...
3月

クリハラン

クリハラン (シダ植物ウラボシ科クリハラン属)【栗葉蘭】 (Neolepisorus ensatus) 特徴的な単葉の常緑シダで、大きな葉は薄手で硬く光沢があります。 「ヒトツバ」などに似ていますが、もっと大きく、丸いソーラスが1-3列に連...

バイカオウレン

バイカオウレン (キンポウゲ科オウレン属)【梅花黄蓮】 (Coptis quinquefolia) 別名:ゴカヨウオウレン(五加葉黄蓮) 亜高山に近いシラビソなどの苔むした針葉樹林下に多く、「ミツバオウレン」に似ていますが、根生葉の小葉が5...
野山の植物

ミチノクフクジュソウ

ミチノクフクジュソウ (キンポウゲ科フクジュソウ属)【陸奥福寿草】 (Adonis multiflola) 従来、日本のフクジュソウは、種としては1種類と考えられていました。 ところが近年、研究が進み分類が見直された結果、日本のフクジュソウ...
3月

ムクドリ

ムクドリ (ムクドリ科ムクドリ属)【椋鳥】 (Sturnus cineraceus) 郊外では「ヒヨドリ」と並んで、都市部ではそれ以上に、人里に馴染んで群れで生息する野鳥です。 畑や公園などの開けた場所で、地面の虫や種子をついばんで歩く点で...
8月

アシタバ

アシタバ (セリ科シシウド属)【明日葉】 (Angelica keiskei) 八丈島や伊豆諸島の特産品として有名になり、今では本州各地でも栽培されています。 元来の原産地は伊豆諸島・伊豆半島・三浦半島・房総半島となり、伊豆諸島固有種が本土...
2月

ハシボソガラス

ハシボソガラス (カラス科カラス属)【嘴細烏】 (Corvus corone) もともと田園地帯に広く分布するカラスで、「ハシブトカラス」と違って今も都心部などにはいないようです。 「権兵衛が種まきゃカラスがほじくる」のカラスはきっとハシボ...
野山の植物

ムクロジ

ムクロジ (ムクロジ科ムクロジ属)【無患子】 (Sapindus mukorossi) 関東以南の山地に自生する落葉樹ですが、寺社の境内などにもよく植えられています。 丸い果実の中に入っている種子が黒い球形でとても硬く、数珠玉に使われたよう...
1月

スズメ

スズメ (スズメ科スズメ属)【雀】 (Passer montanus ) およそ日本中の人里にどこにでもいるスズメは、あまりに日常的なので「カラス」同様、あまりバードウォッチングや撮影の対象にもならず、いささか無視される存在のようです。 ま...
9月

イワキハグマ

イワキハグマ (キク科コウヤボウキ属)【磐城白熊】 (Pertya x suzukii) 茨城県の八溝山地や磐城地方南部に限られた分布を持つ植物で、「クルマバハグマ」と「オヤリハグマ」の自然交雑種とされています。 低山の草原や落葉広葉樹林に...
3月

タラヨウ

タラヨウ (モチノキ科モチノキ属)【多羅葉】 (Ilex latifolia) 静岡以西~九州に分布する常緑高木ですが、寺院や庭園などに植えられていることも多いようです。 雌雄異株で、春から初夏に淡黄緑色の花が咲き、秋には赤い実が生ります。...
12月

ヤツガダケトウヒ

ヤツガダケトウヒ (マツ科トウヒ属)【八ヶ岳唐檜】 (Picea koyamai) 別名:ヒメマツハダ 近縁種の「ヒメバラモミ」同様、氷河期遺存種とみられる日本特産の針葉樹で、八ケ岳の西岳と南アルプスの海抜1000-2000mの一部にのみ分...