狭山丘陵

野山の植物

ヤブツバキ

ヤブツバキ (ツバキ科ツバキ属)【藪椿】 (Camellia japonica) ツバキには無数の園芸品種がありますが、それらの元締めなる原種(野生種)が「ヤブツバキ」または亜種の「ユキツバキ」。 基本の花は花弁が5枚で、その付け根は合着し...
1月

シロハラ

シロハラ (ツグミ科)【白腹】 (学名: Turdus pallidus) 「アカハラ」の仲間でよく似ていますが、名の通り腹が白いバージョンです。 下くちばしとアイリングが黄色く、背中は薄茶色からオリーブ色です。 雄は頭が黒っぽくコントラス...
野山の植物

ヤノネグサ

ヤノネグサ (タデ科イヌタデ属)【矢の根草】 (Persicaria nipponensis) 「ミゾソバ」や「アキノウナギツカミ」などと同様の湿地の場所に、同様な姿で混ざって生えています。 でも、前者と比べると頭花の花数が少ないので、花の...
野山の植物

メナモミ

メナモミ (キク科メナモミ属) (Sigesbeckia pubescens) 「オナモミ」に対する「メナモミ」で、「ひっつきむし」の代表ですが、こちらは棘で引っ掛けるのではなく、粘液でへばりつくタイプです。 花のまわりの5つの総苞が「モウ...
野山の植物

キクモ

キクモ (APG:オオバコ科シソクサ属)(ゴマノハグサ科)【菊藻】 (学名:Limnophila sessiliflora) 古典的な水草であり、水中葉の姿と地上の姿とで大きく異なります。 水中葉の水草の姿では「キンギョモ」として親しまれて...
9月

アブノメ

アブノメ (APG:オオバコ科アブノメ属)(ゴマノハグサ科)【虻の目】 (Dopatrium junceum) 福島以西の湿地や水田に生える、とても小さな花です。 所謂、「水田雑草」のひとつですが、除草剤や農薬の影響でたいへん少なくなってい...
野山の植物

アキノウナギツカミ

アキノウナギツカミ (タデ科イヌタデ属)【秋の鰻掴】 (Persicaria sagittata var. sibirica) ウナギツカミ 「ミゾソバ」と並んで、コンペイトウ型の丸い頭状花序をもつ秋の湿地のタデの代表です。 「ミゾソバ」「...
野山の植物

オオニガナ

オオニガナ (キク科フクオウソウ属)【大苦菜 】 (Nabalus tanakae) 東北から近畿にかけて湿地に分布する希少種のキク科植物で、「ニガナ」の名がつきますがニガナの仲間(ニガナ属)とはちょっと違う属で、大型の花です。 舌状花だけ...
野山の植物

ヒロハイヌノヒゲ

ヒロハイヌノヒゲ (ホシクサ科ホシクサ属)【広葉犬の髭】 (Eriocaulon alpestre var. robustius) いわゆる「水田雑草」の普通種ですが、農薬や除草剤を使う田ではほとんど見られず、今や珍しい植物となっているよう...
9月

ノブキ

ノブキ (キク科ノブキ属)【野蕗】 (学名:Adenocaulon himalaicum) 全国の低山や谷間に生える地味な花です。 葉の感じが特徴的なので何だろう?と思いますが、花が目立たずたいへん細かいです。 よく見ると花序の中央に5弁の...
9月

ツルボ

ツルボ (APG:キジカクシ科ツルボ属)(旧:ユリ科)【蔓穂】 (Barnardia japonica) 秋のはじめに、草むらのあちこちから薄むらさきの穂状の花を立てる可憐な花です。 じつは、春に葉を出して一旦夏に枯れ、夏の終わりにまた葉を...
野山の植物

チシオハツ

チシオハツ (ベニタケ科)【血潮初】 (学名:Russula sanguinea) シラビソなどの針葉樹林のミズゴケの林床のあちこちに生えていました。 ややピンクがかった渋い赤色は、まさに紅茸の名にふさわしく軸や笠裏の白とのコントラストが綺...
野山の植物

カワリハツ(ウグイスタケ)

カワリハツ(ウグイスタケ) (ベニタケ科) (学名:Russula cyanoxantha f. peltereaui) 狭山丘陵の里近く、雑木林の中にあちこちに生えていました。 うす緑がかった色と傘周辺部の条線が目立ちます。 このような色...
野山の植物

キツネノカミソリ

キツネノカミソリ (ヒガンバナ科ヒガンバナ属)【狐の剃刀】 (Lycoris sanguinea) 「ヒガンバナ」と同じリコリス属の花で、ヒガンバナ同様いきなり花が咲き出します。 その前に早春にはすでに葉が出て、他の草が繁る夏には葉が無くな...
野山の植物

ニガクサ

ニガクサ (シソ科ニガクサ属)【苦草】 (Teucrium japonicum) ちょっと「イヌゴマ」などにも似ていますが、これはもっと雑草的に街の川辺にも生えています。 シソ科らしい唇弁花ですが、この属は下唇弁が長く突き出し、上唇弁は小さ...
6月

ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハ (アゲハチョウ科)【麝香揚羽】 (学名: Atrophaneura alcinous) 雄はほぼ真っ黒で「クロアゲハ」に似ていますが、雌は独特の薄茶色なのですぐに判ります。 地味ながら渋い風格のある感じのアゲハです。 食草は...
6月

ムラサキシジミ

ムラサキシジミ (シジミチョウ科)【紫小灰蝶】 (学名:Narathura japonica) 都会周辺でも見ることのできるシジミ類の中で、もっとも綺麗な種類のひとつです。 ただし、羽根裏はたいへん地味なので、羽根を立てて閉じている場合はま...
6月

コモチマンネングサ

コモチマンネングサ (ベンケイソウ科マンネングサ属)【子持万年草】 (学名:Sedum bulbiferum) 本州以西に普通に生える在来の雑草ですが、帰化植物の「メキシコマンネングサ」などよりも花がまばらで地味な咲き方です。 葉腋に短い葉...
野山の植物

マユミ

マユミ (ニシキギ科ニシキギ属)【檀、真弓】 (Euonymus hamiltonianus) 材木を弓の材料にしたということで名前の語源となった落葉低木です。 鳥が好む秋の派手な実が有名ですが、花はたいへん地味で変わった十字型。 秋の紅葉...
野山の植物

コバノガマズミ

コバノガマズミ (レンプクソウ科ガマズミ属)【小葉蒲染】 (Viburnum erosum) 普通の「ガマズミ」や「ミヤマガマズミ」に較べて葉が小さく細長く、葉柄がたいへん短いのが違いです。 また、葉の表面に細かい毛がありビロードのような感...
6月

ミヤコグサ

ミヤコグサ (マメ科ミヤコグサ属)【都草】 (Lotus corniculatus var. japonicus) 春の丘陵の日当たりのよい場所に、鮮やかな黄色。 いかにもマメ科らしい花がぽつぽつと咲いています。 全国に広くある、ほぼ雑草と...
野山の植物

タツナミソウ

タツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【立浪草】 (Scutellaria indica) タツナミソウの仲間は「コバノタツナミ」「ヤマタツナミ」「オカタツナミ」など数多く似たものがありますが、元祖「タツナミソウ」は、背が高く伸び、花が縦に...
5月

ダイミョウセセリ

ダイミョウセセリ (セセリチョウ科) (学名 Daimio tethys) 学名にそのまま「大名」の名をもつセセリチョウ。 わりあい山地性で、全国の林に生息しますが、亜種未満の違いとして関東型と関西型に分けられます。 セセリの仲間としては、...
6月

ノイバラ

ノイバラ (バラ科バラ属)【野茨】 (Rosa multiflora) 別名:ノバラ(野薔薇) 日本の野薔薇の代表的な種で、ほぼ雑草といっていいほど各地に自生します。 とはいえ、薔薇の接ぎ木の台木としてよく使われるそうなので、園芸の世界で地...
野山の植物

ツクバネウツギ

ツクバネウツギ (スイカズラ科ツクバネウツギ属)【衝羽根空木】 (学名:Abelia spathulata) 「ヤブウツギ」などに似た漏斗型のウツギシリーズです。 東北から九州にかけて生育する低木で、花は白から黄色っぽいものが多いですが、赤...
9月

ウシハコベ

ウシハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【牛繁縷】 (Stellaria aquatica) ハコベの仲間はみなよく似ていて、ぱっと見にはどれも同じですが、このウシハコベは「コハコベ」や「ミドリハコベ」などに比べスマートに立ち上がる印象です。 茎...
野山の植物

コハコベ

コハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【小繁縷】 (Stellaria media) ハコベは、およそ何処にでも生える雑草の代表のようなものですが、大きく分けると「コハコベ」と「ミドリハコベ」「ウシハコベ」となります。 コハコベは普通、茎が赤茶色...
野山の植物

キツネアザミ

キツネアザミ (キク科キツネアザミ属)【狐薊】 (学名: Hemisteptia lyrata) 「ノアザミ」のように、春に咲くアザミもいくつかありますが、これはアザミのようでアザミ属でない、独自のキツネアザミ属です。 立ち姿がとてもスマー...

ハナヤエムグラ

ハナヤエムグラ (アカネ科ハナヤエムグラ属)【花八重葎】 (学名:Sherardia arvensis) 狭山丘陵のなかでも、人がたいへん多く訪れる、車道沿いの遊歩道。 土手沿いの側溝などのまわりに、細かい葉の低い茂みがあり、とても細かい薄...
野山の植物

オトコヨウゾメ

オトコヨウゾメ (APG:レンプクソウ科ガマズミ属)(スイカズラ科) (Viburnum phlebotrichum ) 「ガマズミ」の仲間ですが、お椀型の花が垂れ下がって咲きます。 初夏の里山で、花も葉も綺麗な樹です。 「オトコヨウゾメ」...
野山の植物

オオアマナ

オオアマナ (キジカクシ科オオアマナ属)【大甘菜】 (Ornithogalum umbellatum) ヨーロッパ原産の帰化植物で、園芸用が逸出して野生化しています。 「アマナ」の名がついていますが、「アマナ」とは別物で有毒植物。 どちらか...
野山の植物

ヒメハギ

ヒメハギ (ヒメハギ科ヒメハギ属)【姫萩】 (学名:Polygala japonica ) 丘陵の下生えや枯れ葉の中に小さな紫色が見え、何の花だろうとよく見ると、とても変わった造形を発見。 クリオネにも似た、または宮﨑駿の飛行機械のような独...

ニオイスミレ

ニオイスミレ (スミレ科スミレ属)【匂い菫】 (Viola odorata) 別名:スイートバイオレット ヨーロッパ系原産のスミレの中で最もポピュラーなもので、園芸店で山野草としてでなく単に「スミレ」として売っているものは、これである率が高...
野山の植物

フラサバソウ

フラサバソウ (オオバコ科クワガタソウ属) (Veronica hederifolia) 別名:ツタバイヌノフグリ ヨーロッパ・アフリカを原産地とする帰化植物で、日本では明治初期に長崎県で初めて確認されたものの、その後誰も知らず、昭和10年...
野山の植物

ウラシマソウ

ウラシマソウ (サトイモ科テンナンショウ属)【浦島草】 (学名 Arisaema urashima) 個性派ぞろいのテンナンショウやマムシグサ類の中でも、ひときわ異彩を放つ一種です。 テンナンショウ類独特の仏炎苞の中から、浦島太郎の釣り竿に...
野山の植物

オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ (APG:オオバコ科クワガタソウ属)(ゴマノハグサ科)【大犬の陰嚢】 (学名: Veronica persica) 春の路傍や野原に、爽やかな瑠璃の色合いを散らす風物詩ですが、ヨーロッパ原産の明治期からの帰化植物です。 必...
3月

クサイチゴ

クサイチゴ (バラ科キイチゴ属)【草苺】 (学名:Rubus hirsutus) 春の低山に目立つ大きな白い花。 狭山丘陵では「モミジイチゴ」がたくさんありますが、モミジイチゴの花が下向きに咲くのに比べ、これは上向きにより大きな花が咲くので...
タテハチョウ科

ルリタテハ

ルリタテハ (タテハチョウ科)【瑠璃立羽】 (学名 Kaniska canace) 似たような柄の傾向が多いタテハチョウの中で、独自の色彩をもつルリタテハですが、やはりタテハらしく渋好みのデザインではあります。 縄張りの習性をもつため、同じ...
3月

シロバナタチツボスミレ

シロバナタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【白花立坪菫】 (Viola grypoceras f. albiflora) 「タチツボスミレ」の白花品種には、「オトメスミレ」がありますが、オトメは距にピンク色の残ったもので、距まで全部白いも...
野山の植物

ネコノメソウ

ネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【猫の目草】 (Chrysosplenium grayanum) 春の低山の沢や湿地に生えるネコノメソウは、どこが猫の目なのか怪しんでいましたが、花後の種(果実)ができたときの状態が猫の目のようだ...