ジャコウアゲハ (アゲハチョウ科)【麝香揚羽】
(学名: Atrophaneura alcinous)
雄はほぼ真っ黒で「クロアゲハ」に似ていますが、雌は独特の薄茶色なのですぐに判ります。
地味ながら渋い風格のある感じのアゲハです。
食草は「ウマノスズクサ」類で、食草に含まれるアリストロキア酸という有毒成分を幼虫時代から体内に溜め込み、自らを毒蝶として鳥などに食べられにくくしています。
羽根の表面の地味さに比べて、胴体はオレンジ色や赤のちょっと毒々しい色をしているのは鳥への警戒色としているのでしょう。
この個体もウマノスズクサのつるの周りをずっと飛び回っていました。