キクモ (APG:オオバコ科シソクサ属)(ゴマノハグサ科)【菊藻】
(学名:Limnophila sessiliflora)
古典的な水草であり、水中葉の姿と地上の姿とで大きく異なります。
水中葉の水草の姿では「キンギョモ」として親しまれてきた草で、近年では東南アジア産のものが「アンブリア」として販売されています。
元来、日本古来の水田雑草のひとつで、休耕田などでは大繁殖することもありますが、農薬や除草剤を使う田では見られないので、各地で減っているようです。
東京都では、絶滅危惧2類とされています。
水上の泥の上に生える姿では、細かく分かれた菊の葉のようになって名の元となっています。
水中では閉鎖花をつけ、陸上の場合はとても小さく綺麗なピンクの花を咲かせます。
ただし、午前中に開き午後にはしぼんでしまうようで、夕方近くんどではうまく開いた花は見られません。