キツネノカミソリ (ヒガンバナ科ヒガンバナ属)【狐の剃刀】
(Lycoris sanguinea)
「ヒガンバナ」と同じリコリス属の花で、ヒガンバナ同様いきなり花が咲き出します。
その前に早春にはすでに葉が出て、他の草が繁る夏には葉が無くなってしまっています。
いわば、葉のスプリングエフェメラルといった感じです。
8月になるころ花が出て、9月には実になって枯れ、2-3月に新たな葉が出てくるサイクルです。
キツネノカミソリという名は、葉がカミソリを連想させるということでついたとのことです。
しかし、夕方近い雑木林の中に赤い群生が浮かび上がっていいる光景は、何か「狐火」を連想させる幽玄さを感じます。
ヒガンバナ同様、有毒植物です。
関西地方を中心に分布する、変種の「オオキツネノカミソリ」というものもあります。
東京都:絶滅危惧ⅠA類(CR)