渡良瀬遊水地

ノヂシャ

ノヂシャ (スイカズラ科ノヂシャ属)(オミナエシ科)【野萵苣】(Valerianella locusta)ヨーロッパ原産の帰化植物。もともと欧州ではサラダ菜として食用されていて、江戸時代に長崎で栽培されていたものが野生化したようです。二股分...
野山の植物

ヨシ

ヨシ (イネ科ヨシ属)【葦、芦、蘆】(Phragmites australis) アシ全国各地の河岸や湖岸、湿地などに最も普通に生育する草で、地下茎で増え大群落をつくります。古来より人の暮らしに密着して身近に存在するので、茅葺屋根や葦簀、小...
甲虫

ナナホシテントウ

ナナホシテントウ (テントウムシ科)【七星天道】(Coccinella septempunctata)日本全国に分布し、最も普通に多く見られるテントウムシのひとつです。成虫も幼虫時代ももっぱらアブラムシを食べる肉食昆虫で、農業を行う人間にと...
野山の植物

ミコシガヤ

ミコシガヤ (カヤツリグサ科スゲ属)【神輿茅】(Carex neurocarpa)日当たりのよい草地や湿地に生え、密につけた小穂の下の2-3枚の苞葉が長く伸びて、お神輿のような形と見なして名付けられました。雌雄性の小穂がいくつも密集し、雄花...
水生植物

コオニビシ

コオニビシ (ミソハギ科ヒシ属)(旧ヒシ科)【小鬼菱】(Trapa japonica var. pumira)「ヒシの実」でお馴染みの「ヒシ」の変種で、渡良瀬遊水地の水路に多く生育しています。水面の浮葉は膨らんだ葉柄が浮き袋となり、葉は広菱...

エキサイゼリ

エキサイゼリ (セリ科エキサイゼリ属)【益斎芹】(Apodicarpum ikenoi)「芹」とはいっても、属レベルで日本固有の植物で、主に関東平野と濃尾平野の氾濫原の湿地にのみ分布する希少種です。セリ科の仲間には「シシウド」や「ハナウド」...

ジョウロウスゲ

ジョウロウスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【上臈菅】(Carex capricornis)地味で判りにくい植物の筆頭であるスゲ属の中でも、特に目立たない葉の姿の中しあって花穂はひときわ目立ちます。先端の小穂は雄性で茶色くなり、そのすぐ下に近接...
野山の植物

ホソバイヌタデ

ホソバイヌタデ (タデ科イヌタデ属)【細葉犬蓼】(Persicaria trigonocarpa)「イヌタデ」に似た同属種ですが変種や亜種でなく別種です。イヌタデよりやや大きめになり、葉が細く花色が独特のうすピンクです。花の色は「オオイヌタ...
野山の植物

ナガバノウナギツカミ

ナガバノウナギツカミ (タデ科イヌタデ属)【長葉鰻攫】(Persicaria hastatosagittata)本州、四国、九州の河畔や湿地、休耕田などに生えるタデで、「アキノウナギツカミ」に似ていますが花の下の花茎が赤くなり腺毛が生えてい...
野山の植物

クサネム

クサネム (マメ科クサネム属)【草合歓】(Aeschynomene indica)「カワラケツメイ」とよく似た姿ですが別属で、花は薄黄色のマメ科らしい蝶型花で旗弁基部が赤っぽくなっています。葉は名の通り「ネムノキ」に似ていて小葉が20-30...
野山の植物

アオヒメタデ

アオヒメタデ (タデ科イヌタデ属)【青姫蓼】(Persicaria erectominor var. erectominor f. viridiflora)花序は密につき「イヌタデ」に似ていますが、花色は他にない緑白色で、花序の間から長い毛...
9月

ノブドウ

ノブドウ (ブドウ科ノブドウ属)【野葡萄】(Ampelopsis glandulosa var. heterophylla)藪などにごちゃごちゃ絡みついて繁殖する野生のブドウですが、食用にはなりません。果実の色が白から緑、青やピンク、紫と色...
野山の植物

タタラカンガレイ

タタラカンガレイ (カヤツリグサ科フトイ属)【多々良寒枯藺】(Scirpus mucronatus var. tataranus)「カンガレイ」の変種ですが、群馬県館林市の多々良沼で昭和6年に発見されたものです。3角断面の茎の稜に翼をもつの...
野山の植物

サデクサ

サデクサ (タデ科イヌタデ属)(Persicaria maackiana)「ミゾソバ」や「アキノウナギツカミ」など多くの秋のタデ科の花と同様、低地の湿地や水辺に生育する植物ですが、分布が局所的なようで、やや稀な種類です。よく分岐する茎には鋭...
野山の植物

イヌセンブリ

イヌセンブリ (リンドウ科センブリ属)【犬千振】(Swertia tosaensis)普通の「センブリ」によく似ていますが、苦みと薬効が少ないので役に立たないという意味の「イヌ」の名が冠されています。センブリに比べ、花の長い毛がたいへん多く...
野山の植物

カンエンガヤツリ

カンエンガヤツリ (カヤツリグサ科カヤツリグサ属)【灌園蚊帳吊】(Cyperus exaltatus var. iwasakii)草丈1mほどと大型になるカヤツリグサで、湖沼岸や川岸の湿地に生えますが、攪乱された土地の好きな1年草なので消長...
野山の植物

ニオイタデ

ニオイタデ (タデ科イヌタデ属)【香蓼】(Persicaria viscosa)原野や湿地、休耕田などにやや稀にみられる赤いタデ。花茎にびっしりと腺毛をもち、この腺毛から香りを発するというが臭いを嗅ぐのを忘れたのでどんな香りか判りません。か...
9月

エノキグサ

エノキグサ (トウダイグサ科エノキグサ属)【榎草】(Acalypha australis) 別名:アミガサソウ全国の道端や土手などに生える雑草です。葉が「エノキ」に似ているということですが、およそ目立たない植物です。しかし、地味な花のまわり...
6月

カワヂシャ

カワヂシャ (オオバコ科クワガタソウ属)【川萵苣】(Veronica undulata)川辺や水田などに生える湿性植物で、本州中部以西に分布します。水田雑草の常として近年少なくなっていて外来種に押されているようです。クワガタソウ属らしく4弁...

カザグルマ

カザグルマ (キンポウゲ科センニンソウ属)【風車】(Clematis patens)園芸品の「クレマチス」の原種となる在来種のつる植物です。野生種の植物としてはとても大きな花を咲かせ、白色から淡紫色のものが多く、シンプルながらたいへん華やか...
9月

ハナイバナ

ハナイバナ (ムラサキ科ハナイバナ属)【葉内花】(Bothriospermum zeylanicum)全国の路傍や畑などに生える雑草で、同じムラサキ科の「キュウリグサ」とよく混同されます。花自体の形は見分けがつかないほどそっくりですが、花の...

ハルジオン

ハルジオン (キク科ムカシヨモギ属)【春紫苑】(Erigeron philadelphicus)花も名もよく似た「ヒメジョオン」と並んで春から夏の雑草の代表ですが、両者がいつもごっちゃになって紛らわしい。大正時代に園芸植物として移入された北...
野山の植物

マイヅルテンナンショウ

マイヅルテンナンショウ (サトイモ科テンナンショウ属)【舞鶴天南星】(Arisaema heterophyllum)テンナンショウの仲間は分類が難しく種類もやたらと存在するのですが、低湿地地帯を好んで生える種類は意外と少ないようです。低地の...
野山の植物

ヤナギタデ

ヤナギタデ (タデ科イヌタデ属)【柳蓼】(Persicaria hydropiper) 別名:マタデ、ホンタデ「蓼食う虫も好きずき」という蓼は、このタデのことで、葉がたいへん辛いことからきています。ごく類似の「ボントクタデ」との区別は葉を齧...
9月

ガマ

ガマ (ガマ科ガマ属)【蒲】(Typha latifolia)全国の沼や池、水路などに生育する抽水植物の代表格です。ソーセージのような花穂の雌花部分は10-20cmぐらいで上の雄花部分と隙間なく接しています。雄花の開花時には黄色い葯が出て花...
9月

オオイヌタデ

オオイヌタデ (タデ科イヌタデ属)【大犬蓼】(Persicaria lapathifolia var. lapathifolia)全国の河原や路傍、荒れ地に生えるタデで、まさに「イヌタデ」を大きくしたような姿。やや湿気のあるような場所に生え...
9月

オオニシキソウ

オオニシキソウ (トウダイグサ科トウダイグサ属)【大錦草】(Euphorbia nutans)北アメリカ原産の帰化植物で、河原や荒れ地、路傍や畑などに、主に関東以西に広く自生しています。「コニシキソウ」や「ニシキソウ」に似ていますがずっと大...
野山の植物

ミズトラノオ

ミズトラノオ (シソ科ミズトラノオ属)【水虎の尾】(Pogostemon yatabeanus)輪生する細い葉が印象的な、湿地性の草です。横に這う地下茎で増えるため環境のよい自生地では群生するようです。茎先に花穂をつけ、開花時には赤紫の花が...
9月

ホソバツルノゲイトウ

ホソバツルノゲイトウ (ヒユ科ツルノゲイトウ属)【細葉蔓野鶏頭】(Alternanthera denticulata)渡良瀬遊水地の谷中湖畔にたくさん生えていた謎の植物。形は「シロネ」の類に似ていますが、シソ科特有の角型茎ではなく丸く無毛。...
9月

イシミカワ

イシミカワ (タデ科イヌタデ属)【石実皮】(Persicaria perfoliata)「ミゾソバ」や「ウナギツカミ」「ママコノシリヌグイ」などと同じ仲間のタデですが、仲間うちでも異彩を放っています。ツル状にごちゃごちゃと絡まりながら伸び、...
9月

ワタラセツリフネソウ

ワタラセツリフネソウ (ツリフネソウ科ツリフネソウ属)【渡良瀬釣舟草】(Impatiens ohwadae)渡良瀬遊水地で何とごく最近2005年に新種と認定されたツリフネソウ。普通の「ツリフネソウ」とほぼ同じだったため、それまで同一種として...
9月

ヒメシロアサザ

ヒメシロアサザ (ミツガシワ科アサザ属)【姫白浅沙】(Nymphoides coreana)いわゆる水田雑草とされてきた水草で、近年は除草剤や水田整備、低地の沼地湿地の減少などで希少になっている抽水植物です。同属の「ガガブタ」によく似た5弁...
9月

アゼオトギリ

アゼオトギリ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【畦弟切】(Hypericum oliganthum)小型で湿地に生えるオトギリソウですが、低地の湿地原野が激減ているため各地で希少種となっています。花は1cmほどで、わりあい細身の花弁です。葉...
9月

ミズアオイ

ミズアオイ (ミズアオイ科ミズアオイ属)【水葵】(Monochoria korsakowii)全国の水田や沼地、湿地に広く分布する抽水植物で、水田雑草のひとつですが、水田の整備や除草剤によって激減し、今はめったに見られない花となっています。...
野山の植物

オヘビイチゴ

オヘビイチゴ (バラ科キジムシロ属)【雄蛇苺】(Potentilla anemonifolia)ヘビイチゴの仲間の中では高く立ち上がるか長く匍匐するタイプで、全体に大型です。ただし花自体は小さめで、散状に枝分かれしてつきます。例によって花だ...
6月

ノビル

ノビル (ヒガンバナ科ネギ属)【野蒜】(Allium macrostemon)草むらの中にやけに細長い1本の茎が伸び、先端に数個の花序。長ーい茎を辿っていっても葉が見当たらない。元の方に細長く枯れた葉のようなものが絡みついています。調べてみ...
6月

ノイバラ

ノイバラ (バラ科バラ属)【野茨】(Rosa multiflora) 別名:ノバラ(野薔薇)日本の野薔薇の代表的な種で、ほぼ雑草といっていいほど各地に自生します。とはいえ、薔薇の接ぎ木の台木としてよく使われるそうなので、園芸の世界で地味に活...
野山の植物

キツネアザミ

キツネアザミ (キク科キツネアザミ属)【狐薊】(学名: Hemisteptia lyrata)「ノアザミ」のように、春に咲くアザミもいくつかありますが、これはアザミのようでアザミ属でない、独自のキツネアザミ属です。立ち姿がとてもスマートです...
野山の植物

オオオナモミ

オオオナモミ (キク科オナモミ属)【大葈耳】(Xanthium occidentale)「ひっつきむし」の代表である「オナモミ」の外来種で、北米原産。1929年より確認され全国に拡大、要注意外来生物に指定されていますが、すでに在来種を各地で...
野山の植物

タコノアシ

タコノアシ (タコノアシ科タコノアシ属)【蛸の足】(Penthorum chinense)湿地や田んぼまわりに生える目立たない草ですが、独特の花序がタコの足のように見えることから名付けられたようです。個々の花は、花弁が無く、萼片の上に雄しべ...