イシミカワ (タデ科イヌタデ属)【石実皮】
(Persicaria perfoliata)
「ミゾソバ」や「ウナギツカミ」「ママコノシリヌグイ」などと同じ仲間のタデですが、仲間うちでも異彩を放っています。
ツル状にごちゃごちゃと絡まりながら伸び、茎には下向きの鋭い棘があります。
棘は「ママコノシリヌグイ」以上の鋭さです。
葉は妙に幾何学的な三角形で、妙に真ん丸な托葉が茎が突き抜けた形であり、花の下にも妙に丸い苞葉があります。
花は、葉などと全く同じレベルの薄黄緑色で、蕾か花か実か判らない丸型の集合の花序で、開花してもほんの少ししか開きません。
というか、丸い蕾か実かというのは実際には萼片で、少し開いても花はその中にあり、花後の青紫の実に見えるのも熟した萼片です。
どうも花から実への変化にどうしてもエネルギーを使いたくないようなのです。
秋に熟した実は、綺麗な色合いの青から紺色になります。