マイヅルテンナンショウ (サトイモ科テンナンショウ属)【舞鶴天南星】
(Arisaema heterophyllum)
テンナンショウの仲間は分類が難しく種類もやたらと存在するのですが、低湿地地帯を好んで生える種類は意外と少ないようです。
低地の林縁の湿地や河畔林、池沼沿いの草地などを好む湿地性のテンナンショウはほぼこの一種類だけのようです。
そして、他の低湿地の植物同様、そのような環境が激減していることにより、全国で自生地は点々と残存するだけで絶滅に瀕しています。
花期は5月~6月ごろで、シンプルな緑の仏炎苞と直立する付属体が特徴です。
果実になってしまうと、鶴が羽根を広げたような葉序も無くなってしまうので他のマムシグサなどと区別が判りません。
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)