ヤナギタデ (タデ科イヌタデ属)【柳蓼】
(Persicaria hydropiper) 別名:マタデ、ホンタデ
「蓼食う虫も好きずき」という蓼は、このタデのことで、葉がたいへん辛いことからきています。
ごく類似の「ボントクタデ」との区別は葉を齧ってみることとされており、いつも写真をあとから判別する際に困ります。
今回、思い出して現場で葉を噛んでみたら、ピリピリとした辛さでたいへん辛かったです。
全草に精油成分を含んでいるとのことで、なるほど揮発性の辛さではあります。
日本料理の刺身のつまや、鮎を食べる時の蓼酢を作るのに使われます。
イヌタデやミゾソバなどと同様、水辺に生え、花序はイヌタデよりまばらです。
細長い葉には普通斑がなく、托葉鞘の縁には毛がありますが托葉鞘そのものは無毛です。
「ボントクタデ」は辛くないので区別できますが、全体に毛が多めで花の蕾が赤く、葉に斑が入ることが多いようです。