ノアザミ (キク科アザミ属)【野薊】
(Cirsium japonicum)
アザミは、誰でも知っている野草ですが、その種類は実は異常に多く、細かい分類では日本に150種以上ともいわれています。
これは、山地性の地域特産種が異様に多いためで、平地で普通に見られるものはわりあい限られます。
特に、春から初夏に咲く最も普通のアザミがこのノアザミで、秋に咲く「ノハラアザミ」と並んで、アザミの代表です。
棘はかなり尖って痛く、花の苞が粘液でべたべたと粘ります。
このベタベタは、総苞に卵を産み付け内部から幼虫が食害する昆虫を防御するためと考えられています。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】