モリアザミ (キク科アザミ属)【森薊】
(Cirsium dipsacolepis)
山地の日当たりの良い草原に生える中型のアザミです。
茎の先端に1-3個の花を上向きにつけ、総苞片が長く棘状に開出するのが特徴です。
また、葉の形は変異の幅が広いものの、他のアザミのようにはあまり深く切れ込まないでアザミらしからぬ長楕円状のことも多いようです。
本州から四国、九州に広く分布するものの、低山の草原という環境が減っているのと鹿の食害のせいか、全国の多くのところで絶滅危惧となっています。
反面、古くから根を「ヤマゴボウ」として食用にされているため栽培されていることも多いようです。
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