7月

野山の植物

ホソバノヨツバムグラ

ホソバノヨツバムグラ (アカネ科ヤエムグラ属)【細葉の四葉葎】(Galium trifidum subsp. columbianum)全国の里山から亜高山まで分布し、湿地や湿原に生育します。ヨツバムグラと言いながら、輪生する葉は4~6枚にま...
タテハチョウ科

オオウラギンスジヒョウモン

オオウラギンスジヒョウモン (タテハチョウ科)【大裏銀筋豹紋】(Argyronome ruslana) 一見したところ、3脈が目立ったので「ミドリヒョウモン」かと思いましたが。後で調べると斑紋のパターンが若干違いました。全国の林縁や渓流沿い...
高山植物

ハッポウウスユキソウ

ハッポウウスユキソウ (キク科ウスユキソウ属)【八方薄雪草】(Leontopodium japonicum form. happoense)北アルプス・八方尾根周辺に固有といわれる、「ウスユキソウ」の高山性蛇紋岩品種です。「ミネウスユキソウ...
高山植物

エーデルワイス

エーデルワイス (キク科 ウスユキソウ属)別名:セイヨウウスユキソウ 【西洋薄雪草】(Leontopodium alpinum)ヨーロッパでもっとも有名な高山植物で、いわば高山植物というイメージの代表のような花であり、独特の形からいろいろな...
野山の植物

ササユリ

ササユリ (ユリ科ユリ属)【笹百合】(Lilium japonicum)本州中部地方以西から四国九州に分布するユリで、学名「日本のユリ」の名の通り日本特産種です。互生する葉が笹のようなのでササユリの名を持ちますが、地域によっては「ヤマユリ」...
野山の植物

オオチドメ

オオチドメ (ウコギ科チドメグサ属)【大血止】(Hydrocotyle ramiflora)全国の野原や湿地に生える雑草です。チドメグサの仲間の中でも、大型で葉の切れ込みが浅く丸型で無毛です。葉腋から出る花序が葉よりも高い位置に伸び、花後に...

ミフクラギ

ミフクラギ (キョウチクトウ科ミフクラギ属)【目脹ら木】(Cerbera manghas) (オキナワキョウチクトウ)奄美大島以南の琉球諸島から東南アジア、インドにかけて分布する海岸林の樹木。美しい白い花で、花後にはミニマンゴーのような実が...
山岳の植物

ハナゴケ

ハナゴケ (地衣類ハナゴケ科)(Cladonia rangiferina)コケの名を持ちますが蘚苔類ではなく「サルオガセ」同様、地衣類の仲間です。低地から亜高山帯まで広く分布し、アカマツ林や湿原など日当たりがよく貧栄養なところに生えるようで...
野山の植物

ウキクサ

ウキクサ (サトイモ科ウキクサ属)【浮草】(Spirodela polyrhiza)田んぼや沼の水面を覆うウキクサは、APG分類では何故かサトイモ科。水面に浮かぶ丸い葉は、実は茎と葉が融合したような特殊な体制で葉状体といわれています。葉状体...
至仏山

ウスユキソウ

ウスユキソウ (キク科ウスユキソウ属)【薄雪草】(Leontopodium japonicum)ウスユキソウというと高山植物のイメージがあるが、単に「ウスユキソウ」というのは、いわゆる「エーデルワイス」的な完全な高山種ではなく、全国の低山か...
山岳の植物

イチヨウラン

イチヨウラン  (ラン科イチヨウラン属)【一葉蘭】(Dactylostalix ringens)イチヨウラン は全国に分布し、亜高山帯の林下に生育する地生の蘭です。地面に一枚だけ楕円形の葉を出し、そこから花茎が直立して一つだけ花を咲かせます...
6月

マンネンスギ

マンネンスギ (シダ植物ヒカゲノカズラ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【万年杉】(Lycopodium dendroideum)地面からひょっこり生えた、10cmほどのミニチュアの杉の木。枝葉も幹もすべて杉の葉で作られたような感じです。実際は、...
野山の植物

キバナハタザオ

キバナハタザオ (アブラナ科キバナハタザオ属)【黄花旗竿】(Sisymbrium luteum)その名の通り黄色い花のハタザオですが、独自のキバナハタザオ属となり、帰化植物の「カキネガラシ」と同属です。花の終わった後にできる長角果は最大15...
山岳の植物

グンバイヅル

グンバイヅル (オオバコ科クワガタソウ属)【軍配蔓】(Veronica onoei)「テングクワガタ」などに似た感じの花序をもつ「クワガタソウ」の仲間で、本州中部の高原の日当たりのよい草地や岩礫地に生育します。中部といっても、美ヶ原、浅間山...
山岳の植物

シャジクソウ

シャジクソウ (マメ科シャジクソウ属)【車軸草】(Trifolium lupinaster)シャジクソウ属というのはマメ科のツメクサの仲間で、お馴染みの「シロツメクサ」「アカツメクサ」「コメツブツメクサ」などの身近な雑草ですが、それらはみな...
高山植物

ハクサンオミナエシ

ハクサンオミナエシ (スイカズラ科オミナエシ属)(オミナエシ科)【白山女郎花】(Patrinia triloba var. triloba) 別名:コキンレイカ(小金鈴花)「オミナエシ」の高山型の種類で本州中部や北陸、東北地方に分布します。...
野山の植物

タシロラン

タシロラン (ラン科トラキチラン属)【田代蘭】(Epipogium roseum) 別名:タカトリラン照葉樹林の薄暗い林床に咲く腐生(菌従属栄養)植物です。日光がささず、他の植物があまり生えない落ち葉の厚く積もった中に、にょきにょきと生えて...
6月

ドクゼリ

ドクゼリ (セリ科ドクゼリ属)【毒芹】(Cicuta virosa)「セリ」よりもはるかに大型になる草なのですが、春の新芽の時期にセリと間違えて中毒を起こす可能性のある毒草です。その毒はシクトキシンというかなり強力な神経毒で、呼吸困難などで...
6月

サンゴジュ

サンゴジュ (レンプクソウ科ガマズミ属)【珊瑚樹】(Viburnum odoratissimum var. awabuki) 別名:アワブキ関東以西から亜熱帯にまで分布する、ガマズミの仲間の樹木です。丈夫で燃えにくいとのことで、街路樹や生け...
ヒカゲノカズラ植物

クラマゴケ

クラマゴケ (シダ植物イワヒバ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【鞍馬苔】(Selaginella remotifolia)「コケ」という名がついていて苔のように細かいですが、広義のシダ植物です。シダ植物といっても、正確にはより原始的なヒカゲノカ...

トウゴクシソバタツナミソウ

トウゴクシソバタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【東国紫蘇葉立浪】(Scutellaria laeteviolacea var. abbreviata)タツナミソウの仲間は種類を見極めるのがなかなか難しいグループですが、このトウゴクシソ...
野山の植物

ヒツジグサ

ヒツジグサ (スイレン科スイレン属)【未草】(Nymphaea tetragona var. angusta)日本に自生するただ一種のスイレン(睡蓮)です。日本全国の池や沼に広く分布し、亜高山の高層湿原にも生育し尾瀬ヶ原の池塘でも名物となっ...
7月

サワラ

サワラ (ヒノキ科ヒノキ属)【椹】(Chamaecyparis pisifera)同属の「ヒノキ」とよく似た日本固有種の針葉樹で、岩手県以南の山地に分布します。ヒノキよりも湿気のある場所が好きなようで沢沿いに生えることが多いようです。幹はヒ...
6月

ダケカンバ

ダケカンバ (カバノキ科カバノキ属)【岳樺】(Betula ermanii)北アルプスなどの亜高山帯の風景に欠かせない代表的な広葉樹で、「シラカンバ」よりも高いところに生えます。しばしば高山帯にも灌木のかたちで生え、豪雪地にも根曲がり状態で...

クロマツ

クロマツ (マツ科マツ属)【黒松】(Pinus thunbergii) 別名:オマツいわゆる白砂青松といわれる海岸風景に欠かせない松の木で、本州以南に分布しますが、古くから植栽されているので本来の細かい分布はよく分からないようです。どちらか...
12月

エゴノキ

エゴノキ (エゴノキ科エゴノキ属)(Styrax japonicus)雑木林のわりあい日当たりの良いところに生える樹木ですが、公園の植樹にも見られます。初夏に白い花が吊り下がる形で咲き、最盛期には密に鈴なりになります。5裂の星型の花は、その...
9月

コナギ

コナギ (ミズアオイ科ミズアオイ属)【小菜葱】(Monochoria vaginalis)日本全国に分布するいわゆる水田雑草ですが、除草剤などの影響で一般に少なくなってきています。同属の「ミズアオイ」に似ていますが、花が立ち上がらず茎も斜上...
野山の植物

ナガバジャノヒゲ

ナガバジャノヒゲ (キジカクシ科ジャノヒゲ属)【長葉蛇の髭】(Ophiopogon japonicus var. umbrosus)「ジャノヒゲ」の変種で、葉が長く30-40cm以上になります。3mmぐらいの葉の幅や、白から薄い淡紫色の花序...
野山の植物

オトギリソウ

オトギリソウ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【弟切草】(Hypericum erectum)全国の低山から亜高山の日当たりのよい草地に生育葉にも花弁や萼片にも、多数の細かい黒点を生じます。多くの薬効をもつ薬草として昔から知られており、「弟...
野山の植物

イシミカワ

イシミカワ (タデ科イヌタデ属)【石実皮】(Persicaria perfoliata)「ミゾソバ」や「ウナギツカミ」「ママコノシリヌグイ」などと同じ仲間のタデですが、仲間うちでも異彩を放っています。ツル状にごちゃごちゃと絡まりながら伸び、...
9月

ヒメシロネ

ヒメシロネ (シソ科シロネ属)【姫白根】(Lycopus maackianus)山地の湿地帯や湿原に生え、「シロネ」とほぼ同様だが小型のものです。大きさが違うだけで形態はシロネと区別できないような感じですが、全般にシロネよりも山地性のようで...
9月

マルバハギ

マルバハギ (マメ科ハギ属)【丸葉萩】(Lespedeza cyrtobotrya) 別名:ミヤマハギ本州から九州にかけ幅広く分布する普通種のハギです。葉が丸く、先端がややくぼむことが多いようです。よく似た「ヤマハギ」とそっくりですが、花序...

ハナオチバタケ

ハナオチバタケ (ホウライタケ科)【花落葉茸】(学名:Marasmius pulcherripes)広葉樹林の落ち葉の中に生えるキノコで、小型で黒いハリガネのような軸が印象的です。白っぽいものから紫紅色のものまで色は幅広くあり、出始めの傘は...
9月

カンガレイ

カンガレイ (カヤツリグサ科ホソガタホタルイ属)【寒枯藺】(Schoenoplectiella triangulata)全国の沼や湿地に生える水辺の植物。魚のような名前だが「カレイ」ではなく、「イグサ」の「イ」です。茎の断面が三角形で、ほぼ...
9月

ミゾカクシ

ミゾカクシ (キキョウ科ミゾカクシ属)【溝隠】(Lobelia chinensis)いわゆる水田雑草で、畦の溝を隠すほど繁茂するという意味の名前でしょう。花の形がたいへん独特で、唇弁の変形なのですが5枚の花弁が一方向に咲いているという形とな...
山岳の植物

イブキボウフウ

イブキボウフウ (セリ科イブキボウフウ属)【伊吹防風】(Libanotis ugoensis var. japonica) 別名:タンナボウフウ陽当たりのよい山地や高原から亜高山にかけて生え、四国、近畿地方以東から北海道にかけて分布します。...
野山の植物

イヌヌマトラノオ

イヌヌマトラノオ (サクラソウ科オカトラノオ属)【犬沼虎の尾】(Lysimachia x pilophora)「オカトラノオ」と「ヌマトラノオ」の自然交雑種で、最近各地にたいへん増えているようです。両者の特徴を兼ね備えていて、しかも交雑種だ...
野山の植物

セリ

セリ (セリ科セリ属)【芹】(Oenanthe javanica)春の七草でおなじみの芹は、日本全国に分布し沢沿いの泥地や休耕田、湿地などに茂ります。たいへん細かい花は雄性先熟で、雄性期には飛び出した雄しべが目立ちます。春先の山菜として七草...
野山の植物

ガガイモ

ガガイモ (キョウチクトウ科イケマ属)(ガガイモ科)【鏡芋、蘿藦】(Metaplexis japonica)モフモフ感のある5弁の花を咲かせ、全国の日当たりのよい野原などに生え、田畑まわりの雑草としても広く生育するつる植物です。花は白から赤...
野山の植物

ナゴラン

ナゴラン (ラン科ラン属)【名護蘭】(Sedirea japonica)伊豆諸島、本州の一部(紀伊半島、福井、隠岐)、四国、九州、南西諸島に分布する希少な着生蘭。常緑樹林内のスダジイなどの樹幹や岩上に着生し、肉厚で楕円形の大きめの葉をもち太...