7月

高山植物

ハクサンオミナエシ

ハクサンオミナエシ (スイカズラ科オミナエシ属)(オミナエシ科)【白山女郎花】 (Patrinia triloba var. triloba) 別名:コキンレイカ(小金鈴花) 「オミナエシ」の高山型の種類で本州中部や北陸、東北地方に分布しま...
6月

タシロラン

タシロラン (ラン科トラキチラン属)【田代蘭】 (Epipogium roseum) 別名:タカトリラン 照葉樹林の薄暗い林床に咲く腐生(菌従属栄養)植物です。 日光がささず、他の植物があまり生えない落ち葉の厚く積もった中に、にょきにょきと...
6月

ドクゼリ

ドクゼリ (セリ科ドクゼリ属)【毒芹】 (Cicuta virosa) 「セリ」よりもはるかに大型になる草なのですが、春の新芽の時期にセリと間違えて中毒を起こす可能性のある毒草です。 その毒はシクトキシンというかなり強力な神経毒で、呼吸困難...
6月

サンゴジュ

サンゴジュ (レンプクソウ科ガマズミ属)【珊瑚樹】 (Viburnum odoratissimum var. awabuki) 別名:アワブキ 関東以西から亜熱帯にまで分布する、ガマズミの仲間の樹木です。 丈夫で燃えにくいとのことで、街路樹...
ヒカゲノカズラ植物

クラマゴケ

クラマゴケ (シダ植物イワヒバ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【鞍馬苔】 (Selaginella remotifolia) 「コケ」という名がついていて苔のように細かいですが、広義のシダ植物です。 シダ植物といっても、正確にはより原始的なヒカ...
6月

トウゴクシソバタツナミソウ

トウゴクシソバタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【東国紫蘇葉立浪】 (Scutellaria laeteviolacea var. abbreviata) タツナミソウの仲間は種類を見極めるのがなかなか難しいグループですが、このトウゴク...
野山の植物

ヒツジグサ

ヒツジグサ (スイレン科スイレン属)【未草】 (Nymphaea tetragona var. angusta) 日本に自生するただ一種のスイレン(睡蓮)です。 日本全国の池や沼に広く分布し、亜高山の高層湿原にも生育し尾瀬ヶ原の池塘でも名物...
7月

サワラ

サワラ (ヒノキ科ヒノキ属)【椹】 (Chamaecyparis pisifera) 同属の「ヒノキ」とよく似た日本固有種の針葉樹で、岩手県以南の山地に分布します。 ヒノキよりも湿気のある場所が好きなようで沢沿いに生えることが多いようです。...
6月

ダケカンバ

ダケカンバ (カバノキ科カバノキ属)【岳樺】 (Betula ermanii) 北アルプスなどの亜高山帯の風景に欠かせない代表的な広葉樹で、「シラカンバ」よりも高いところに生えます。 しばしば高山帯にも灌木のかたちで生え、豪雪地にも根曲がり...
野山の植物

クロマツ

クロマツ (マツ科マツ属)【黒松】 (Pinus thunbergii) 別名:オマツ いわゆる白砂青松といわれる海岸風景に欠かせない松の木で、本州以南に分布しますが、古くから植栽されているので本来の細かい分布はよく分からないようです。 ど...

エゴノキ

エゴノキ (エゴノキ科エゴノキ属) (Styrax japonicus) 雑木林のわりあい日当たりの良いところに生える樹木ですが、公園の植樹にも見られます。 初夏に白い花が吊り下がる形で咲き、最盛期には密に鈴なりになります。 5裂の星型の花...
野山の植物

コナギ

コナギ (ミズアオイ科ミズアオイ属)【小菜葱】 (Monochoria vaginalis) 日本全国に分布するいわゆる水田雑草ですが、除草剤などの影響で一般に少なくなってきています。 同属の「ミズアオイ」に似ていますが、花が立ち上がらず茎...
野山の植物

ナガバジャノヒゲ

ナガバジャノヒゲ (キジカクシ科ジャノヒゲ属)【長葉蛇の髭】 (Ophiopogon japonicus var. umbrosus) 「ジャノヒゲ」の変種で、葉が長く30-40cm以上になります。 3mmぐらいの葉の幅や、白から薄い淡紫色...
野山の植物

オトギリソウ

オトギリソウ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【弟切草】 (Hypericum erectum) 全国の低山から亜高山の日当たりのよい草地に生育 葉にも花弁や萼片にも、多数の細かい黒点を生じます。 多くの薬効をもつ薬草として昔から知られてお...
9月

イシミカワ

イシミカワ (タデ科イヌタデ属)【石実皮】 (Persicaria perfoliata) 「ミゾソバ」や「ウナギツカミ」「ママコノシリヌグイ」などと同じ仲間のタデですが、仲間うちでも異彩を放っています。 ツル状にごちゃごちゃと絡まりながら...
9月

ヒメシロネ

ヒメシロネ (シソ科シロネ属)【姫白根】 (Lycopus maackianus) 山地の湿地帯や湿原に生え、「シロネ」とほぼ同様だが小型のものです。 大きさが違うだけで形態はシロネと区別できないような感じですが、全般にシロネよりも山地性の...
9月

マルバハギ

マルバハギ (マメ科ハギ属)【丸葉萩】 (Lespedeza cyrtobotrya) 別名:ミヤマハギ 本州から九州にかけ幅広く分布する普通種のハギです。 葉が丸く、先端がややくぼむことが多いようです。 よく似た「ヤマハギ」とそっくりです...

ハナオチバタケ

ハナオチバタケ (ホウライタケ科)【花落葉茸】 (学名:Marasmius pulcherripes) 広葉樹林の落ち葉の中に生えるキノコで、小型で黒いハリガネのような軸が印象的です。 白っぽいものから紫紅色のものまで色は幅広くあり、出始め...
9月

カンガレイ

カンガレイ (カヤツリグサ科ホソガタホタルイ属)【寒枯藺】 (Schoenoplectiella triangulata) 全国の沼や湿地に生える水辺の植物。 魚のような名前だが「カレイ」ではなく、「イグサ」の「イ」です。 茎の断面が三角形...
6月

ミゾカクシ

ミゾカクシ (キキョウ科ミゾカクシ属)【溝隠】 (Lobelia chinensis) いわゆる水田雑草で、畦の溝を隠すほど繁茂するという意味の名前でしょう。 花の形がたいへん独特で、唇弁の変形なのですが5枚の花弁が一方向に咲いているという...
山岳の植物

イブキボウフウ

イブキボウフウ (セリ科イブキボウフウ属)【伊吹防風】 (Libanotis ugoensis var. japonica) 別名:タンナボウフウ 陽当たりのよい山地や高原から亜高山にかけて生え、四国、近畿地方以東から北海道にかけて分布しま...
野山の植物

イヌヌマトラノオ

イヌヌマトラノオ (サクラソウ科オカトラノオ属)【犬沼虎の尾】 (Lysimachia x pilophora) 「オカトラノオ」と「ヌマトラノオ」の自然交雑種で、最近各地にたいへん増えているようです。 両者の特徴を兼ね備えていて、しかも交...
野山の植物

セリ

セリ (セリ科セリ属)【芹】 (Oenanthe javanica) 春の七草でおなじみの芹は、日本全国に分布し沢沿いの泥地や休耕田、湿地などに茂ります。 たいへん細かい花は雄性先熟で、雄性期には飛び出した雄しべが目立ちます。 春先の山菜と...
野山の植物

ガガイモ

ガガイモ (キョウチクトウ科イケマ属)(ガガイモ科)【鏡芋、蘿藦】 (Metaplexis japonica) モフモフ感のある5弁の花を咲かせ、全国の日当たりのよい野原などに生え、田畑まわりの雑草としても広く生育するつる植物です。 花は白...
6月

ナゴラン

ナゴラン (ラン科ラン属)【名護蘭】 (Sedirea japonica) 伊豆諸島、本州の一部(紀伊半島、福井、隠岐)、四国、九州、南西諸島に分布する希少な着生蘭。 常緑樹林内のスダジイなどの樹幹や岩上に着生し、肉厚で楕円形の大きめの葉を...
野山の植物

テリハハマボウ

テリハハマボウ (アオイ科フヨウ属)【照葉浜朴】 (Hibiscus glaber) 別名:モンテンボク 小笠原諸島の固有種で、学名の通り「ハイビスカス」の仲間です。 鮮やかな黄色の花は中心が暗赤色でまるで園芸種の「ムクゲ」のようです。 一...
野山の植物

ミゾコウジュ

ミゾコウジュ (シソ科アキギリ属)【溝香需】 (Salvia plebeia) 東北南部から四国、九州、沖縄まで広く分布する、本来どこにでもある雑草のはずですが、各地で絶滅危惧となっています。 日当たりの良い湿地という、どこにでもありそうで...
野山の植物

シマホタルブクロ

シマホタルブクロ (キキョウ科ホタルブクロ属)【島蛍袋】 (Campanula microdonta) 大島から青ヶ島までの伊豆諸島に分布していて、離島植物の常として島によって変異が多いようです。 関東地方の太平洋側にも点々と分布し、雑種も...
7月

イシダテホタルブクロ

イシダテホタルブクロ (キキョウ科ホタルブクロ属)【石立蛍袋】 (Campanula punctata var. kurokawae) 四国・徳島県石立山の石灰岩地に稀産するホタルブクロの石灰岩変種で、草丈が最大20-30cmまでの矮性種で...
山岳の植物

ミヤマイボタ

ミヤマイボタ (モクセイ科イボタノキ属) (Ligustrum tschonoskii) 「イボタノキ」よりも高所に分布する山地性のもので、全国の広葉樹林からブナ帯の林内に生育します。 イボタノキと外見はほぼ同じですが、こちらは葉先が尖った...
野山の植物

ヤナギタンポポ

ヤナギタンポポ (キク科ヤナギタンポポ属)【柳蒲公英】 (Hieracium umbellatum) 北海道、本州、四国に分布する背の高いタンポポで、柳状の葉が互生します。 花は舌状花のみで構成され、散状花序となり総苞片は反り返ります。 葉...
野山の植物

マネキグサ

マネキグサ (シソ科マネキグサ属)【招草】 (Loxocalyx ambiguus) 別名:ヤマキセワタ 千葉県以西の本州と、四国、九州に分布する日本固有種です。 近い種類の「ヤマジオウ」によく似た花で、シソ科らしい形の紅色の花で白い縁取り...
野山の植物

シオデ

シオデ (サルトリイバラ科サルトリイバラ属)【牛尾菜】 (Smilax riparia) 「サルトリイバラ」の仲間で、よく似た感じの雌雄異株のつる草です。 新芽や若葉は山菜として親しまれ、また根は生薬として使われてきました。 サルトリイバラ...
野山の植物

ミヤマタニワタシ

ミヤマタニワタシ  (マメ科ソラマメ属)【深山谷渡】 (Vicia bifolia) 「ナンテンハギ」にたいへんよく似ていて、葉が2枚一組でつき、葉柄の付け根に托葉がつきます。 葉の先が細く尖り葉縁が少し波打ちます。 上部の茎は、葉の付け根...
高山植物

ミヤマヤナギ

ミヤマヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属) 【深山柳】 (Salix reinii) 別名:ミネヤナギ 亜高山から高山帯に生育する低木で、本州中部以北から北海道に分布します。 風衝地では地面に這うように生えることが多いですが、低地の風当たりのないと...
7月

アズキナシ

アズキナシ (バラ科アズキナシ属)【小豆梨】 (Aria alnifolia) 別名:ハカリノメ 全国の山地の明るい尾根筋に生える低木で、「ズミ」や「エゾノコリンゴ」などと、ちょっと紛らわしい感じです。 花や枝の質感など、いかにもバラ科の感...
野山の植物

ソクズ

ソクズ (レンプクソウ科ニワトコ属) (Sambucus chinensis) 別名:クサニワトコ 本州以南の里山や人里に生え、背丈ぐらいの高さに茂ります。 灌木のような大柄な草ですが、個々の花は小さく、セリ科のような集散花序をつけます。 ...
9月

サガミラン(サガミランモドキ)

サガミラン(サガミランモドキ) (ラン科シュンラン属)【相模蘭】 (Cymbidium nipponicum)(Cymbidium macrorhizon var. aberrans) 別名:サガミランモドキ このランは「マヤラン」とよく似...
7月

ナガエミクリ

ナガエミクリ (ミクリ科ミクリ属)【長柄実栗】 (Sparganium japonicum) 北海道南西部から九州の湖沼や河川に生える抽水植物で、湧き水などの綺麗な水辺に生育します。 花茎の上部に丸く雄しべを出した雄花がつき、下には丸く雌し...
高山植物

クロマメノキ

クロマメノキ (ツツジ科スノキ属)【黒豆の木】 (Vaccinium uliginosum var. japonicum) 別名:アサマブドウ 本州中部以北から北海道にかけて、亜高山帯に生える低木です。 「コケモモ」や「クロウスゴ」などと同...