7月

野山の植物

テリハハマボウ

テリハハマボウ (アオイ科フヨウ属)【照葉浜朴】(Hibiscus glaber) 別名:モンテンボク小笠原諸島の固有種で、学名の通り「ハイビスカス」の仲間です。鮮やかな黄色の花は中心が暗赤色でまるで園芸種の「ムクゲ」のようです。一日花で、...
野山の植物

ミゾコウジュ

ミゾコウジュ (シソ科アキギリ属)【溝香需】(Salvia plebeia)東北南部から四国、九州、沖縄まで広く分布する、本来どこにでもある雑草のはずですが、各地で絶滅危惧となっています。日当たりの良い湿地という、どこにでもありそうでいて、...
9月

シマホタルブクロ

シマホタルブクロ (キキョウ科ホタルブクロ属)【島蛍袋】(Campanula microdonta)大島から青ヶ島までの伊豆諸島に分布していて、離島植物の常として島によって変異が多いようです。関東地方の太平洋側にも点々と分布し、雑種もみられ...
山岳の植物

イシダテホタルブクロ

イシダテホタルブクロ (キキョウ科ホタルブクロ属)【石立蛍袋】(Campanula punctata var. kurokawae)四国・徳島県石立山の石灰岩地に稀産するホタルブクロの石灰岩変種で、草丈が最大20-30cmまでの矮性種です。...
7月

ミヤマイボタ

ミヤマイボタ (モクセイ科イボタノキ属)(Ligustrum tschonoskii)「イボタノキ」よりも高所に分布する山地性のもので、全国の広葉樹林からブナ帯の林内に生育します。イボタノキと外見はほぼ同じですが、こちらは葉先が尖った形にな...
野山の植物

ヤナギタンポポ

ヤナギタンポポ (キク科ヤナギタンポポ属)【柳蒲公英】(Hieracium umbellatum)北海道、本州、四国に分布する背の高いタンポポで、柳状の葉が互生します。花は舌状花のみで構成され、散状花序となり総苞片は反り返ります。葉は厚手で...
野山の植物

マネキグサ

マネキグサ (シソ科マネキグサ属)【招草】(Loxocalyx ambiguus) 別名:ヤマキセワタ千葉県以西の本州と、四国、九州に分布する日本固有種です。近い種類の「ヤマジオウ」によく似た花で、シソ科らしい形の紅色の花で白い縁取りがあり...
6月

シオデ

シオデ (サルトリイバラ科サルトリイバラ属)【牛尾菜】(Smilax riparia)「サルトリイバラ」の仲間で、よく似た感じの雌雄異株のつる草です。新芽や若葉は山菜として親しまれ、また根は生薬として使われてきました。サルトリイバラより小さ...
野山の植物

ミヤマタニワタシ

ミヤマタニワタシ  (マメ科ソラマメ属)【深山谷渡】(Vicia bifolia)「ナンテンハギ」にたいへんよく似ていて、葉が2枚一組でつき、葉柄の付け根に托葉がつきます。葉の先が細く尖り葉縁が少し波打ちます。上部の茎は、葉の付け根ごとにジ...

ミヤマヤナギ

ミヤマヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属) 【深山柳】(Salix reinii) 別名:ミネヤナギ亜高山から高山帯に生育する低木で、本州中部以北から北海道に分布します。風衝地では地面に這うように生えることが多いですが、低地の風当たりのないところで...
山岳の植物

アズキナシ

アズキナシ (バラ科アズキナシ属)【小豆梨】(Aria alnifolia) 別名:ハカリノメ全国の山地の明るい尾根筋に生える低木で、「ズミ」や「エゾノコリンゴ」などと、ちょっと紛らわしい感じです。花や枝の質感など、いかにもバラ科の感じで、...
野山の植物

ソクズ

ソクズ (レンプクソウ科ニワトコ属)(Sambucus chinensis) 別名:クサニワトコ本州以南の里山や人里に生え、背丈ぐらいの高さに茂ります。灌木のような大柄な草ですが、個々の花は小さく、セリ科のような集散花序をつけます。花序の中...
9月

サガミラン(サガミランモドキ)

サガミラン(サガミランモドキ) (ラン科シュンラン属)【相模蘭】(Cymbidium nipponicum)(Cymbidium macrorhizon var. aberrans) 別名:サガミランモドキこのランは「マヤラン」とよく似たと...

ナガエミクリ

ナガエミクリ (ミクリ科ミクリ属)【長柄実栗】(Sparganium japonicum)北海道南西部から九州の湖沼や河川に生える抽水植物で、湧き水などの綺麗な水辺に生育します。花茎の上部に丸く雄しべを出した雄花がつき、下には丸く雌しべを出...
高山植物

クロマメノキ

クロマメノキ (ツツジ科スノキ属)【黒豆の木】(Vaccinium uliginosum var. japonicum) 別名:アサマブドウ本州中部以北から北海道にかけて、亜高山帯に生える低木です。「コケモモ」や「クロウスゴ」などと同類で、...

ミクリ

ミクリ (ミクリ科ミクリ属)【実栗】(Sparganium erectum var. coreanum)全国の川や湖沼に生える抽水植物ですが、天然の岸辺や湿地が減少する中で絶滅危惧種となっています。雌雄異花で、雌花が結実すると栗のイガのよう...
野山の植物

フウラン

フウラン (ラン科フウラン属)【風蘭】(Vanda falcata)または(Neofinetia falcata)着生ランの一種で、純白のたいへん美しい特徴的な花を咲かせます。関東以西の太平洋岸、中国、四国、九州、沖縄に分布する希少種。反面...
高山植物

ウラジロタデ

ウラジロタデ (タデ科オンタデ属)【裏白蓼】(Aconogonon weyrichii var. weyrichii) 別名:ウラジロイタドリよく似た「オンタデ」の母種にあたり、葉の裏側に細かい白い毛が密生して「ウラジロ」状態となっています...
野山の植物

コナスビ

コナスビ (サクラソウ科オカトラノオ属)【小茄子】(Lysimachia japonica)全国の路傍から山地まで広く分布する普通種ですが、長らく実物を見たことがありませんでした。「ナスビ」の名がつけられていますが、実際にはサクラソウ科で「...
野山の植物

アオヤギソウ

アオヤギソウ (シュロソウ科シュロソウ属)【青柳草】(Veratrum maackii var. parviflorum)低山の林や湿地に生え、この手のシュロソウ類の基本種となります。山地に生える「シュロソウ」や「ムラサキタカネアオヤギソウ...
野山の植物

サクユリ

サクユリ (ユリ科ユリ属)【作百合】(Lilium auratum var. platyphyllum)「ヤマユリ」の変種で、伊豆諸島に固有に自生する種類です。自生地では、不毛な溶岩の荒地に根付いた草地に咲く強健なユリです。ヤマユリに比べ、...
山岳の植物

シキンカラマツ

シキンカラマツ (キンポウゲ科カラマツソウ属)【紫錦唐松】(Thalictrum rochebruneanum)群馬、長野、福島などの山地で沢沿いや湿った草原などに生育する花です。カラマツソウ属の仲間でももっとも色の美しい種類で、黄色い蕊と...
7月

クロヅル

クロヅル (ニシキギ科クロヅル属)【黒蔓】(Tripterygium regelii)東北から近畿にかけての日本海側や四国九州の山地林内に分布する蔓性木です。林内のヤブの中に咲いていると、どれが本体か判りにくく、何の花か悩むところです。樹木...

ベニバナニシキウツギ

ベニバナニシキウツギ (スイカズラ科タニウツギ属)【紅花二色空木】(Weigela decora f. unicolor)那須岳の登山道の脇に真っ赤なウツギを見かけ、最初はヤブウツギと思ったのですが、どの資料を当たってもヤブウツギは山梨県以...
6月

オノエラン

オノエラン (ラン科カモメラン属)【尾上蘭】(Galearis fauriei)亜高山帯の岩場の間の草地などの日向に生える蘭で、本州中北部や紀伊半島に分布する日本特産種です。基部に2枚の葉をもち、茎には包み込むような苞葉があります。花は微妙...
6月

ハマナデシコ

ハマナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属)【浜撫子】(Dianthus japonicus)本州から九州、沖縄にかけて主に太平洋側を中心に、海岸の岩場や砂礫地に生育する海浜植物です。花が派手で綺麗なので園芸用に栽培もされています。
高山植物

オオバミゾホオズキ

オオバミゾホオズキ (APG:ハエドクソウ科ミゾホオズキ属)(ゴマノハグサ科)【大葉溝酸漿】(Erythranthe sessilifolia)野山や低山でみる「ミゾホオズキ」よりも大きく派手な花をつける高山植物。本州の中部以北の日本海側か...

スカシユリ

スカシユリ (ユリ科ユリ属)【透百合】(Lilium maculatum) 別名:イワトユリ、イワユリ海岸性のユリで、背が低く大きな橙色の花をつけます。太平洋側と日本海側で別の個体群とされていて、太平洋側(中部以北の海岸)を「イワトユリ」、...
6月

ノジトラノオ

ノジトラノオ (サクラソウ科オカトラノオ属)【野路虎の尾】(Lysimachia barystachys)「オカトラノオ」に似ていますが、もう少し湿気の多い河岸や湿地などに生育する希少種です。オカトラノオよりも葉が細長く、葉柄の付け根が赤く...
6月

オオバノトンボソウ 

オオバノトンボソウ (ラン科ツレサギソウ属)【大葉蜻蛉草】(Platanthera minor) 別名:ノヤマトンボ , オオバトンボソウ「ツレサギソウ」の仲間の中でもポピュラーな種類で、低山から丘陵地、都市近郊の平地林にも広く生育する蘭で...
6月

オオシオカラトンボ

オオシオカラトンボ (トンボ科)【大塩辛蜻蛉】(Orthetrum melania)「シオカラトンボ」によく似たポピュラーなトンボですが、シオカラよりもやや大きく、後翅の付け根が扇形に黒くなっています。また、胴体がシオカラよりも太く平たくな...
6月

ハグロトンボ

ハグロトンボ (カワトンボ科)【羽黒蜻蛉】(Calopteryx atrata)小さな小川の流れや湿地に沿って、ひらひらと優雅に舞う小型トンボです。同じ水辺でもヤンマ類などと対照的に、ちょっと小型の蝶のように弱々しい感じをうけます。雄はタマ...
高山植物

タテヤマウツボグサ

タテヤマウツボグサ (シソ科ウツボグサ属)【立山靭草】(Prunella prunelliformis)「ウツボグサ」によく似ていますが、単なる高山型ではなく別種とのことです。普通のウツボグサよりも花序が太短く大きく、葉も幅広い。また、対生...
6月

イチモンジチョウ

イチモンジチョウ (タテハチョウ科)【一文字蝶】(Limenitis camilla)「コミスジ」と並んで、この手の蝶の普通種で都市近郊でもよく見られます。白帯が一本通ったシンプルな意匠ですっきりしています。近似種の「アサマイチモンジ」とよ...
野山の植物

クララ

クララ (マメ科クララ属)【眩草、苦】(Sophora flavescens) 別名:クサエンジュ本州以南に分布する在来種で、日当たりのよい野原や河原などに茂り、多数連なった独特の花をつけます。根を噛むとクラクラするほど苦いことから、眩草と...
野山の植物

デンジソウ

デンジソウ (シダ植物デンジソウ科)【田字草】(Marsilea quadrifolia)興味を持たなければ、カタバミかクローバーかと見過ごしてしまうような小さな草ですが、これが希少なシダ植物。シダ類としては珍しい水草で、とても羊歯とは思え...
野山の植物

ヤマシャクヤク

ヤマシャクヤク (ボタン科ボタン属)【山芍薬】(Paeonia japonica)野生自生のヤマシャクヤクの、最高の状態の花を見ることができました。やや薄暗い杉林の林下にしっかりと枝を張って、乏しいであろう光を受け止めています。こんな豪華絢...
野山の植物

タチクラマゴケ

タチクラマゴケ (シダ植物イワヒバ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【立鞍馬苔】(Selaginella nipponica)東北南部以西の低地から山地の、草地や岩上などに生育する小型の常緑シダです。「ヒカゲノカズラ」類のように地面を這って伸び、...

ハナイカダ

ハナイカダ (ハナイカダ科ハナイカダ属)【花筏】(Helwingia japonica)葉の中心に花がつき、結実した実が葉の上に乗った形となる、他に無い珍妙な樹木です。ハナイカダ科ハナイカダ属で、日本には一科一属一種しかない独特な植物です。...
6月

四季咲きコマクサ

四季咲きコマクサ (ケシ科コマクサ属)(Dicentra peregrina×D.eximia)駒ヶ根の野草園を見ていたら、見慣れないコマクサに似た花がありました。「四季咲きコマクサ」と札があり、調べてみたところ、アメリカコマクサ(ヒメケマ...