5月

野山の植物

ムサシノキスゲ

ムサシノキスゲ (APG ススキノキ科ワスレグサ属)(ユリ科)【武蔵野黄菅】(Hemerocallis middendorffi var. musashiensis)東京・府中市の浅間山という標高70-80mの街中の山があるのですが、ここに...

サイハイラン

サイハイラン (ラン科サイハイラン属)【采配蘭】(Cremastra appendiculata)地面にブラシを突き立てたような特異な様相を呈する、山林の蘭です。大きな葉が一枚だけ生えますが、花の頃には枯れ落ちてしまうことが多いので、地面に...

フェイジョア

フェイジョア (フトモモ科)(学名:Feijoa sellowiana)------------------------夏に径4cmほどの花をつける。花弁は内側が赤褐色、外側が白色で分厚く、糖分を含んで甘みがある。ハチドリのような小鳥類がこ...
野山の植物

ニガナ

ニガナ  (キク科ニガナ属)【苦菜】(Ixeridium dentatum subsp. dentatum)初夏の野山の点景として、ごくありふれてはいますが、個々の花をよく見るとけっこう味わいがあります。類似の仲間がたくさんあり、高山種など...

ゼニアオイ

ゼニアオイ (アオイ科ゼニアオイ属)【銭葵】(Malva sylvestris var. mauritiana)初夏の川沿いや空き地、住宅の庭先に鮮やかな彩りを添えます。原産地は地中海沿岸ということで、日本へは江戸時代に観賞用として入ってき...

アカンサス

アカンサス (キツネノマゴ科ハアザミ属)【ハアザミ、葉薊】(Acanthus mollis)とあるビルの植栽に巨大なみずみずしい葉が生えていて、何だろうと思っているうち、巨大な花が咲きました。巨大なシソというかなんか・・・「ハアザミ」と呼ば...

ヒメヒオウギ

ヒメヒオウギ (アヤメ科ラペイルージア属)【姫檜扇】(Anomatheca laxa)可愛い園芸花ですが、清楚なわりに生命力強く、こぼれ種から自然に増えるので庭で徐々に野生化しています。小さくてもよく目立つ花で、6弁の花弁の下3弁に赤い斑が...

メキシコマンネングサ

メキシコマンネングサ (ベンケイソウ科マンネングサ属)【メキシコ万年草】(学名:Sedum mexicanum)ベンケイソウ科らしく、多肉の葉ですが、細かいので繊細な感じがします。丈夫なので這い広がり、条件が良いとグランドカバーになります。...

ニオイバンマツリ

ニオイバンマツリ (ナス科)【匂蕃茉莉】(Brunfelsia latifolia)神保町の歩道植栽に何故か一箇所だけ「ニオイバンマツリ」の植え込みがあります。けっこう大きな株に茂っていますので、そのへんの歩道はかなり香ります。きっと例によ...
野山の植物

コウヤワラビ

コウヤワラビ (シダ植物コウヤワラビ科)【高野蕨】(Onoclea sensibilis var. interrupta)田んぼ周りのような、わりあい日当たりのよい湿地や水辺に生える羊歯植物です。羊歯としては羽状の形状が幅広で切れ込みが少な...
野山の植物

アサザ

アサザ (ミツガシワ科アザサ属)【浅沙】(Nymphoides peltata)睡蓮などに似た浮葉性植物で、細かい毛羽の縁をもつ花が特徴的です。クローン増殖が多いせいで、種の多様性に乏しく、多様性をもつ自生地は霞ヶ浦のみとも言われています。...

ビオラ・ラブラドリカ

ビオラ・ラブラドリカ (スミレ科)【黒葉スミレ】(Viola labradorica)園芸店で苗を販売していた、「黒葉スミレ」。北アメリカ北東部原産の「ビオラ・ラブラドリカ」という原種スミレのようです。葉の感じや分岐、托葉など、色を除けばタ...

ノハカタカラクサ(トキワツユクサ)

ノハカタカラクサ (ツユクサ科ムラサキツユクサ属)【野博多唐草】(Tradescantia fluminensis) 別名:トキワツユクサ(常磐露草)南アメリカ原産の帰化植物で要注意外来生物指定。神保町の歩道にも、毎年あちこちに増えている気...

ナガミヒナゲシ

ナガミヒナゲシ (ケシ科ケシ属)【長実雛芥子】(学名 Papaver dubium)地中海原産の帰化植物で、日本には1960年代から入ってきたそうです。道路づたいに繁殖を広げ、市街地や住宅地を中心に日本全国に広がっています。多摩地方でも、1...

ホウチャクソウ

ホウチャクソウ (APG:イヌサフラン科チゴユリ属)(ユリ科)【宝鐸草】(Disporum sessile)「アマドコロ」や「ナルコユリ」とよく似ていますが、それらより大柄な印象があり、何よりも茎が分岐する点が違います。そのため、群生してい...

サンショウバラ

サンショウバラ (バラ科バラ属)【山椒薔薇】(Rosa hirtula)  別名:ハコネバラ(箱根薔薇)日本固有種で、本州の神奈川県、山梨県および静岡県にまたがる富士箱根地区に分布が限られ、いわゆる「フォッサマグナ植物」の一種と言われる。山...
野山の植物

シラン

シラン (ラン科シラン属)【紫蘭】(Bletilla striata)ランの仲間にしてはたいへん丈夫で育てやすいので、あちこちの庭や公園に咲いていますが、野生のものは準絶滅危惧種。しかし、これだけあちこちで栽培されていると、逸出園芸品と野生...
野山の植物

ヒメコウゾ

ヒメコウゾ (クワ科コウゾ属)【姫楮】(Broussonetia kazinoki )和紙の原料として使われている「コウゾ」の原種で、全国の低山に自生しています。「コウゾ」は「ヒメコウゾ」と「カジノキ」の雑種で雌雄異株だそうです。ヒメコウゾ...
野山の植物

アカネスミレ

アカネスミレ (スミレ科スミレ属)【茜菫】(Viola phalacrocarpa)濃い赤紫色が、冬枯れの残る山の斜面に目立って映えます。色味の美しさではスミレの仲間うちでもかなり上位でしょう。花がスリムな感じなのは、距が直線的で細長いせい...
野山の植物

フタバアオイ

フタバアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【双葉葵】(Asarum caulescens)いわゆる『葵の御紋』のモデルとされ、基本的に双葉を1セットとして生えるのでこの名になっています。イメージ的には、「カンアオイ」と「ウスバサイシン」...
野山の植物

イカリソウ

イカリソウ  (メギ科)【碇草、錨草】(Epimedium grandiflorum var. thunbergianum)深海のクラゲか宇宙生物かという、ちょっと理解しづらい形状の花です。4本の触手のように突き出ているのは花の「距」で、上...

スミレ

スミレ (スミレ科スミレ属)【菫】( Viola mandshurica )「スミレ」という名のスミレはこれ一種のことですが、スミレ類全般のことと紛らわしいので、スミレマニアはすみれ類一般と区別するために学名の「マンジュリカ」と呼ぶことも多...

アケボノスミレ

アケボノスミレ (スミレ科スミレ属)【曙菫】( Viola rossii )日当たりの良い枯れ草の土手状のところに、いきなり花が生え出しています。開花していない蕾に近い状態では、まるで何かの蘭かと思います。独特の濃い赤紫色で、花が咲く頃には...
3月

ウスバサイシン

ウスバサイシン (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【薄葉細辛】(Asarum sieboldii)「カンアオイ」に、長い葉茎をつけたような植物で、同じカンアオイ属に属しています。独特の花もカンアオイに似ていて、全体的にカンアオイを空中に引き伸...
3月

タカオスミレ

タカオスミレ (スミレ科スミレ属)【高尾菫】(Viola yezoensis f. discolor)高尾山で発見されその名を冠された、高尾山名物「タカオスミレ」。しかし、決して高尾山特産ではなく、「ヒカゲスミレ」の品種なので各地でも見られ...
野山の植物

ハナニガナ

ハナニガナ (キク科ニガナ属)【花苦菜】(Ixeridium dentatum subsp. nipponicum var. albiflorum f. amplifolium)平地や里山の雑草である「ニガナ」の花が、5-7枚の舌状花をもつ...
3月

ヒイラギナンテン

ヒイラギナンテン (メギ科メギ属)【柊南天】(学名: Berberis japonica)中国原産で公園や植え込みによく使われますが、一部野生化しているものもあるようです。「ヒイラギ」の葉にそっくりですが、ヒイラギはモクセイ科の樹木で全く違...
7月

イワナシ

イワナシ (ツツジ科イワナシ属)【岩梨】(Epigaea asiatica)あまり目立たないけれど、よく見ると色合いがとても綺麗です。とても小さいですが、「低木」です。小さな実がなり、梨の味がするそうですが本当でしょうか。北海道西南部、本州...
6月

ギンリョウソウ

ギンリョウソウ (APG:ツツジ科ギンリョウソウ属)(イチヤクソウ科)(シャクジョウソウ科)【銀竜草】(Monotropastrum humile)別名「ユウレイタケ」とも言われる、お馴染みの「腐生植物(菌従属栄養植物)」です。葉緑素をもた...
3月

ウグイスカグラ

ウグイスカグラ (スイカズラ科スイカズラ属)【鶯神楽】(Lonicera gracilipes var. glabra)まだ冬枯れの雑木林のなか、たいへん早い時期にあちこちにたくさん咲いています。個々の花はなかなか綺麗なのですが、くすんだピ...

ブラシノキ

ブラシノキ  (フトモモ科ブラシノキ属)【ブラシの木】「カリステモン」(学名:Callistemon speciosus)事務所のそばに「ブラシノキ」が咲きました。いつも通る場所なのに、咲いてみないとこんなものがあったとは気づきません。「ブ...
野山の植物

ニワゼキショウ

ニワゼキショウ (アヤメ科ニワゼキショウ属)【庭石菖】(Sisyrinchium rosulatum)北アメリカ原産の帰化植物で、現在では全国の日当たりのよい草原や芝生などに幅広く生えています。白花と赤紫の花があり、青色の「ルリニワゼキショ...
6月

ルリニワゼキショウ

ルリニワゼキショウ (アヤメ科ニワゼキショウ属)【藍色庭石菖】(Sisyrinchium angustifolium)別名「アイイロニワゼキショウ」とも呼ばれ、「ニワゼキショウ」の青色の濃いもので、蕊がひとつにまとまり、花弁の先端が独特の凹...
6月

チョウジソウ

チョウジソウ (キョウチクトウ科チョウジソウ属)【丁字草】(Amsonia elliptica)全国の川の氾濫原や湿地に咲く花だが、日本産原種はほとんどの都道府県で準絶滅危惧種。サクラソウなどと同様、特に弱い植物ではないが、生息適地の川辺の...
3月

タマノカンアオイ

タマノカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【多摩の寒葵】(Asarum tamaense)カンアオイの仲間も意外と種類が多いが、これは多摩丘陵を中心とした特産種で、関東のごく狭い範囲に分布する絶滅危惧種。とはいえ、分布地域の中では意...
野山の植物

ツルキンバイ

ツルキンバイ (バラ科キジムシロ属)【蔓金梅】(Potentilla yokusaiana)低山から、そこそこ高い山まで、幅広く見られる目立つ花ですが、同類の中ではわりあい山の上に多い印象です。キジムシロ属の仲間やヘビイチゴ類などには紛らわ...
野山の植物

フデリンドウ

フデリンドウ (リンドウ科リンドウ属)【筆竜胆】(Gentiana zollingeri )リンドウ類によくあるように、日が当たると開き、日が陰るとつぼみに戻るようです。「ハルリンドウ」や、その変種「タテヤマリンドウ」に近い種類でよく似てい...
6月

ユウゲショウ

ユウゲショウ (アカバナ科マツヨイグサ属)【夕化粧】(学名: Oenothera rosea) 別名:アカバナユウゲショウ明治時代に観賞用として移入された帰化植物。現在は普通の雑草として、街中から里山まで生育しています。元が観賞用だっただけ...

ツリバナ

ツリバナ (ニシキギ科ニシキギ属)【吊花】(Euonymus oxyphyllus)その名の通り、吊り下げたような花が特徴的です。同じニシキギ科のマユミなどにもよく似た生態ですが、花はだいぶ違います。花の中央にある緑色の「花盤」が特徴で花に...
野山の植物

ナスヒオウギアヤメ

ナスヒオウギアヤメ (アヤメ科アヤメ属)【那須桧扇菖蒲】(学名:Iris setosa var. nasuensis)栃木県那須町と那須塩原市の一部にだけに咲く絶滅危惧種。昭和37年に宮内庁の職員が発見して昭和天皇が研究して名づけられたもの...