ムサシノキスゲ (APG ススキノキ科ワスレグサ属)(ユリ科)【武蔵野黄菅】
(Hemerocallis middendorffi var. musashiensis)
東京・府中市の浅間山という標高70-80mの街中の山があるのですが、ここには唯一この山だけにある「ムサシノキスゲ」が咲くことで有名です。
ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)の低地型ということで、夏ではなく5月上旬~中旬に咲く種類です。
花自体はニッコウキスゲと同じですが、ニッコウキスゲが開花当日夕方にしぼむのに対して、これは翌日まで一晩越えて開花するそうです。
東京都レッドデータブック絶滅危惧I類
形態・生態
ゼンテイカ、ヒメカンゾウに似るが、ゼンテイカより花筒が短く、葯はずっと短く、苞はより円味がある。
花に芳香がある。ヒメカンゾウより全体に大型で、花筒も長く、花序も頭状にならない。
花期は5月中旬。落葉広葉樹林内に生育する。
——東京都レッドデータブックより——
初めて見に行ったときには、当年の陽気の早さもあってか、すでにみな咲き終わっていました。
幸い二株ほど、残骸がまだ形を保っているのがありました。
同じ「ワスレグサ属」といっても「ニッコウキスゲ」などよりも「ノカンゾウ」などに近い感じのやや濃い色の印象でした。
枯れっぽくなっていたためかもしれません。
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