フタバアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【双葉葵】
(Asarum caulescens)
いわゆる『葵の御紋』のモデルとされ、基本的に双葉を1セットとして生えるのでこの名になっています。
イメージ的には、「カンアオイ」と「ウスバサイシン」の中間のような植物で、花はそれらほどおどろおどろしくない、すっきりした花になっています。
この花は、カンアオイやウスバサイシンのように樽型の花筒に三枚の萼片というのではなく、シンプルな釣鐘型となっています。
しかし、よく見ると釣鐘型+三枚の萼片は同じなのですが、開花時にはその萼片が花筒側に折り畳まれてぴったりと張り付き、模様のようになっています。
御岳山では明るい場所で大きな群生をなしていました。
一方、高尾山の群落は沢沿いの暗い林下でした。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】