ヒメコウゾ (クワ科コウゾ属)【姫楮】
(Broussonetia kazinoki )
和紙の原料として使われている「コウゾ」の原種で、全国の低山に自生しています。
「コウゾ」は「ヒメコウゾ」と「カジノキ」の雑種で雌雄異株だそうです。
ヒメコウゾは雌雄同株ですが、雄花と雌花が別々につき、春の陽光の中で紅いウニのような独特の雌花が映えます。
雄花は時期になると黃白色の葯を広げます。
夏には、キイチゴに似た実がなり食べられます。
どうやら同株において雌性先熟となるようで、雌花が美しく最盛期には雄花の蕾は小さく枝分かれの付け根に小さく突き出ている。
雌花が萎縮しはじめるころに雄花が大きくなり葯が開出するころ雌花の花柱は脱落しはじめているのではないか。
この写真では雄花に葯が出ていて雌花の柱頭が脱落しかかっている。