スギヒラタケ (担子菌類キシメジ科)【杉平茸】
(Pleurocybella porrigens)
木材腐朽菌の一種で、主に低山や里山の針葉樹の倒木や枯れ木に生えるキノコです。
原木に半円形につき、ほぼ純白で重なり合って群生します。
味や香りの良い食用キノコとして、昔から主に東北地方で広く知られ商品としても扱われていました。。
ところが、2000年代になって、本種が原因と思われる中毒症状による死亡例が続けて発覚し、毒キノコとして認知されるようになったそうです。
下痢や腹痛などの消化器系の中毒症状はなく、全く問題ない場合も多いのですが、主に腎臓機能が低下している人が摂取すると急性脳症を発症し、ときに致命的になるようです。
また腎臓の機能に異常が認められない場合でも死亡した例があることから、農林水産省や厚生労働省では食べないように注意喚起しています。
ちなみに、名前は似ていますが食用の「ヒラタケ」とは全くの別物です。