アオネカズラ (シダ植物ウラボシ科アオネカズラ属)【青根葛】
(Goniophlebium niponicum)
青白い根茎が特徴的な一回羽状単葉の冬緑性シダです。
湿度の高い岩場や樹木に着生し、垂れ下がる形で生えます。
南方系の植物であり、関東西部以西の分布となっていて、ここ黒山三滝では分布北限といわれており天然記念物とされています。
埼玉県絶滅危惧Ⅰ類(CE)の他、関東から中部近畿の多くの県で絶滅危惧指定。
すっきりしたシンプルな形が園芸に人気で盗掘の対象ともなるようです。
「青根」の名のもとになった薄緑色の根茎が特徴的です。
園芸用としては「タイワンアオネカズラ」がよく栽培されています。
タイワンアオネカズラと比較すると、葉の色が暗く、表面や中軸が細かい毛に覆われてビロード状の感じです。
ソーラスは丸形で、中肋の両側に一列に綺麗に並びます。
葉の表面は細かい毛が多くビロード状
ソーラス
緑色の根茎
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】