野川公園

6月

ミドリヒメワラビ

ミドリヒメワラビ (シダ植物ヒメシダ科)【緑姫蕨】(学名:Thelypteris viridifrons)明るい色合いで羽状の切れ込みが細かく、羽片がややまばらで、全体に無毛のため、たいへんみずみずしい印象の羊歯です。似た種類もいくつかあり...
6月

ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハ (アゲハチョウ科)【麝香揚羽】(学名: Atrophaneura alcinous)雄はほぼ真っ黒で「クロアゲハ」に似ていますが、雌は独特の薄茶色なのですぐに判ります。地味ながら渋い風格のある感じのアゲハです。食草は「ウマノ...
野山の植物

ノビル

ノビル (ヒガンバナ科ネギ属)【野蒜】(Allium macrostemon)草むらの中にやけに細長い1本の茎が伸び、先端に数個の花序。長ーい茎を辿っていっても葉が見当たらない。元の方に細長く枯れた葉のようなものが絡みついています。調べてみ...
6月

コモチマンネングサ

コモチマンネングサ (ベンケイソウ科マンネングサ属)【子持万年草】(学名:Sedum bulbiferum)本州以西に普通に生える在来の雑草ですが、帰化植物の「メキシコマンネングサ」などよりも花がまばらで地味な咲き方です。葉腋に短い葉のよう...
9月

コバノカモメヅル

コバノカモメヅル (APG:キョウチクトウ科カモメヅル属)(旧ガガイモ科)【小葉の鴎蔓】(Vincetoxicum sublanceolatum)ヒトデのような特異な花で、色も質感も独特です。しかしよく見ると同じガガイモ科らしく「クサタチバ...
野山の植物

マユミ

マユミ (ニシキギ科ニシキギ属)【檀、真弓】(Euonymus hamiltonianus)材木を弓の材料にしたということで名前の語源となった落葉低木です。鳥が好む秋の派手な実が有名ですが、花はたいへん地味で変わった十字型。秋の紅葉も綺麗で...
野山の植物

イワニガナ(ジシバリ)

イワニガナ (キク科タカサゴソウ属)【岩苦菜】(Ixeris stolonifera) 別名:ジシバリ(地縛り)遠くから何気なく流し見すれば、「何だタンポポか」で終わってしまいそうな花ですが、よく見れば全く違います。花茎がいやにひょろひょろ...

ヤマタツナミソウ

ヤマタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【山立浪草】(Scutellaria pekinensis var. transitra)いかにもタツナミソウの仲間ですが、よくみると個々の花が垂直に折れ曲がらずに素直に斜めについています。普通、タ...
3月

コハコベ

コハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【小繁縷】(Stellaria media)ハコベは、およそ何処にでも生える雑草の代表のようなものですが、大きく分けると「コハコベ」と「ミドリハコベ」「ウシハコベ」となります。コハコベは普通、茎が赤茶色で這い...
野山の植物

キツネアザミ

キツネアザミ (キク科キツネアザミ属)【狐薊】(学名: Hemisteptia lyrata)「ノアザミ」のように、春に咲くアザミもいくつかありますが、これはアザミのようでアザミ属でない、独自のキツネアザミ属です。立ち姿がとてもスマートです...
野山の植物

アカザ

アカザ (APG:ヒユ科アカザ属)(アカザ科)【藜】(Chenopodium album var. centrorubrum)畑や空地の雑草ですが、若葉の時期の紅色が綺麗です。この赤色は、初夏の強い紫外線から身を守るためといわれています。「...
6月

ハンショウヅル

ハンショウヅル (キンポウゲ科センニンソウ属)【半鐘蔓】(学名: Clematis japonica)「半鐘」の名の通り、春から初夏に釣鐘型の花をつける木性のツル植物です。学名に日本のクレマチスとあるように、「カザグルマ」や「テッセン」など...
野山の植物

オウギカズラ

オウギカズラ (シソ科キランソウ属)【扇葛】(Ajuga japonica)本州・四国・九州の山地の木陰や沢沿いに分布する、「ヒイラギソウ」などに近い仲間です。キランソウ属らしい花の形ですが、花弁の紫条があまり無く、上唇弁が開き気味になって...
野山の植物

コバノタツナミソウ

コバノタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【小葉立浪】(Scutellaria indica var. parvifolia)普通の「タツナミソウ」よりも葉が小さく背も低い変種です。主に低地や海岸性で、路傍などにも生える種類です。丸い葉に...
6月

キジムシロ

キジムシロ (バラ科キジムシロ属)【雉莚】(Potentilla fragarioides var. major)春から初夏の野山に鮮やかな黄色が目立つ花ですが、キジムシロ属の仲間は「ミツバツチグリ」や「ツルキンバイ」など、花だけ拡大してみ...
野山の植物

ヤマネコノメソウ

ヤマネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【山猫の目草】(Chrysosplenium japonicum)ネコノメソウの仲間の中でも、全国的にはもっとも普通種といわれているものです。しかし、狭山丘陵などでは、「ネコノメソウ」はたくさ...
野山の植物

アケビ

アケビ (アケビ科アケビ属)【木通、通草】(学名: Akebia quinata)子どものころに、近所に庭にアケビを植えている家が何件かあって、季節になると実を盗んできて食べた覚えがあります。とても甘いことは甘いのですが、たくさんの種をしゃ...
野山の植物

ゲンゲ(レンゲソウ)

ゲンゲ (マメ科ゲンゲ属)( 学名:Astragalus sinicus)レンゲソウ(蓮華草)日本の春の田園の風物詩として、季語にも使われ多くの唄の歌詞にも出てくる、言わずと知れたレンゲソウですが、気が付くと最近ではとんと見なくなったような...
野山の植物

イチリンソウ

イチリンソウ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【一輪草】(Anemone nikoensis)「ニリンソウ」によく似た「スプリングエフェメラル」で、ニリンソウの姉貴分という感じの大柄な風格があります。花はキンポウゲ科の習いで、花弁にあたるもの...

ジュウニヒトエ

ジュウニヒトエ (シソ科キランソウ属)【十二単】(Ajuga nipponensis)十二ひとえの名は、幾重にも重なって咲く花を、古の女官装束に見立てたというものです。その名を違えず日本固有種ですが、本州・四国の分布地である里山の環境が変わ...

ヒイラギソウ

ヒイラギソウ (シソ科キランソウ属)【柊草】(Ajuga incisa)葉が「ヒイラギ」に似ているのでヒイラギソウというそうですが、いかにもシソ科の質感の葉っぱですね。属名(Ajuga)の通り、「キランソウ」や「ジュウニヒトエ」などアジュガ...
6月

ラショウモンカズラ

ラショウモンカズラ (シソ科ラショウモンカズラ属)【羅生門葛】(学名: Meehania urticifolia)羅生門で斬られた鬼の腕に見立てたという名前の由来ですが、どうもあまり理解できません。ですが、花の拡大を見てみると、鬼の腕だけあ...
野山の植物

ホタルカズラ

ホタルカズラ (ムラサキ科ムラサキ属)【蛍葛】(学名: Lithospermum zollingeri )以前から写真で見る独特の青色を実際に見てみたいと思っていましたが、野川公園の自然観察園にありました。ちょっとペンキで塗ったような、他に...
野山の植物

シロバナサギゴケ

シロバナサギゴケ (APG IV:サギゴケ科)(APG III:ハエドクソウ科)(ゴマノハグサ科)【鷺苔】(Mazus miquelii f. albiflorus) 別名:サギゴケ「ムラサキサギゴケ」の白花品種です。紫ではないので、ただの...
野山の植物

ウラシマソウ

ウラシマソウ (サトイモ科テンナンショウ属)【浦島草】(学名 Arisaema urashima)個性派ぞろいのテンナンショウやマムシグサ類の中でも、ひときわ異彩を放つ一種です。テンナンショウ類独特の仏炎苞の中から、浦島太郎の釣り竿に見立て...
野山の植物

オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ (APG:オオバコ科クワガタソウ属)(ゴマノハグサ科)【大犬の陰嚢】(学名: Veronica persica)春の路傍や野原に、爽やかな瑠璃の色合いを散らす風物詩ですが、ヨーロッパ原産の明治期からの帰化植物です。必ず話題...
3月

クサイチゴ

クサイチゴ (バラ科キイチゴ属)【草苺】(学名:Rubus hirsutus)春の低山に目立つ大きな白い花。狭山丘陵では「モミジイチゴ」がたくさんありますが、モミジイチゴの花が下向きに咲くのに比べ、これは上向きにより大きな花が咲くのでより目...

カテンソウ

カテンソウ (イラクサ科カテンソウ属)【花点草】(Nanocnide japonica)とても地味で小さく目立たない花ですが、よく見るとなかなか面白い花ではあります。草の天辺につく花序は雄花で、蕾が熟すと5弁の梅の和菓子のような感じに赤っぽ...
野山の植物

カワラタケ

カワラタケ (タマチョレイタケ科)【瓦茸】(Trametes versicolor)林の中の枯れた切り株や倒木にたくさん生えるキノコです。サルノコシカケのように、傘が直接重なり合って生え、硬く乾いています。林の中で出会うと、一瞬ぎょっとしま...
野山の植物

キランソウ

キランソウ (シソ科キランソウ属)【金瘡小草】(Ajuga decumbens)これも里山の春を告げる身近な雑草です。同属の「ジュウニヒトエ」などと比べると、地面や岩にへばりついていて葉もよじれて毛深く、ちょっと薄汚い感じがしてしまう地味な...
野山の植物

トウダイグサ

トウダイグサ (トウダイグサ科 トウダイグサ属)【灯台草】(Euphorbia helioscopia)ノウルシやタイゲキ類などの「トウダイグサ科」を代表するトウダイグサ。独特の葉序、花序で構成されたへんてこな花。杯状花序と呼ばれる花の形が...
野山の植物

ザゼンソウ

ザゼンソウ (サトイモ科ザゼンソウ属)【座禅草】(Symplocarpus foetidus var. latissimus)サトイモ科らしい、独特の「仏炎苞」をもち、「ミズバショウ」と同様に、尾瀬のような雪解けの湿地に咲く花です。兄弟分の...
野山の植物

ミチタネツケバナ

ミチタネツケバナ (アブラナ科タネツケバナ属)【道種浸け花】(Cardamine hirsuta)タネツケバナの仲間は似たものの紛らわしい種類が多いですが、これはヨーロッパから東アジア原産の帰化植物。日本に入ってきたのは近年のようですが、す...
3月

オオハナワラビ

オオハナワラビ (シダ植物・ハナヤスリ科ハナワラビ属)【大花蕨】(Botrychium ternatum)ハナヤスリ科の羊歯は、特異な一枚葉のタイプが多いが、ハナワラビ属は羽状葉のタイプです。独立して上に突き出した胞子葉が特徴的ですが、「フ...
野山の植物

ムサシアブミ

ムサシアブミ (サトイモ科テンナンショウ属)【武蔵鐙】(学名 Arisaema ringens)「マムシグサ」などに代表されるテンナンショウの仲間で、大きな三枚葉が特徴的です。三つ葉をつけた葉柄は地面から二股状に生え、その中間に仏炎苞の花が...
野山の植物

コンギク

コンギク (キク科シオン属)【紺菊】(Aster ageratoides ssp. ovatus cv. Hortensis)「ノコンギク」の紫色の濃いものを選別して観賞用により分けた園芸品種ですが、その起源は平安時代にまで遡るといわれてい...
野山の植物

シロバナアブラギク

シロバナアブラギク (キク科キク属)【白花油菊】(Dendranthema × leucanthum)名前はシロバナアブラギクですが、アブラギク(シマカンギク)の白花というわけではありません。「アワコガネギク」と「リュウノウギク」の自然交雑...
野山の植物

キクタニギク(アワコガネギク)

キクタニギク (キク科キク属)【菊谷菊】(Chrysanthemum seticuspe f. boreale)別名:アワコガネギク(泡黄金菊)主に東北から関東の太平洋側と近畿地方に分布する黄色の野菊です。小さめの花がかたまって咲き、葉は園...
野山の植物

イワガネゼンマイ

イワガネゼンマイ (シダ植物ホウライシダ科)【岩ヶ根薇】(学名 Coniogramme intermedia)1-2回羽状でまるで笹の葉のような、羊歯らしくないシダです。同様の「オオバイノモトソウ」よりもさらに、普通の葉っぱ的なので何の草か...
野山の植物

イヌワラビ

イヌワラビ (シダ植物イワデンダ科)【犬蕨】(学名:Athyrium niponicum)街中から山地まで幅広く生える夏緑性の小型シダで、群生していても繊細な印象があります。全体にスマートで、葉があまり混み合わず、先端が穂状に細く伸びていま...