小石川植物園

6月

コモウセンゴケ

コモウセンゴケ (モウセンゴケ科モウセンゴケ属)【小毛氈苔】(Drosera spathulata)「モウセンゴケ」よりも葉が短く、葉柄が不明瞭でヘラ型になる小型食虫植物です。葉が枯れずに冬を越す常緑性とのことです。モウセンゴケが白花なのに...

オウバイモドキ

オウバイモドキ (モクセイ科ソケイ属)【黄梅擬、雲南黄梅】(Jasminum mesnyi) 別名:ウンナンオウバイ近所の春の雑木林を探索していたら、黄色い大きな花。園芸品の逸出には違いないが知らない花だ。細い枝が長く伸びて垂れ下がっている...
野山の植物

ヤドリギ

ヤドリギ (ビャクダン科ヤドリギ属)【宿木】(Viscum album subsp. coloratum)有名な寄生植物で、自分の葉で光合成も行なうタイプですが寄生して根を生やした樹木から水分と養分を摂取します。ケヤキやエノキ、ブナ、ミズナ...
野山の植物

イロハモミジ

イロハモミジ (ムクロジ科カエデ属)【伊呂波紅葉】(Acer palmatum) 別名:タカオモミジ、イロハカエデモミジといえばこれ。というぐらい日本のカエデ類の代表にして秋の紅葉の主役ともいえる種類です。庭園や公園にも欠かせない樹木なので...
9月

コガネバナ

コガネバナ (シソ科タツナミソウ属)【黄金花】(Scutellaria baicalensis) 別名:コガネヤナギ、オウゴン小柴胡湯とか半夏瀉心湯とか、多くの漢方薬に使われている「オウゴン」という生薬がこれの根で作られ、それが黄金色のため...
12月

イチョウ

イチョウ (裸子植物イチョウ科イチョウ属)【銀杏】(学名:Ginkgo biloba)日本中、どこにでもあり、街中でも毎日のように目にする樹木なので普段感じることも考えることもありませんが、じつはイチョウはたいへんレアな植物です。原産地は中...
10月

オオシマノジギク

オオシマノジギク (キク科キク属)【大島野路菊】(Chrysanthemum crassum)西日本の太平洋岸沿いに分布する「ノジギク」の仲間の中で、最も南方に生育する海岸性の種類です。九州地方からしだいに南下して分化していったということの...
10月

シャクチリソバ

シャクチリソバ (タデ科ソバ属)【赤地利蕎麦】(Fagopyrum dibotrys)「ソバ」や「ダッタンソバ」などと同属の、ヒマラヤ山麓原産の野生ソバ。昭和のはじめに薬草として小石川植物園に栽植され、その後逸出して各地に野生化しているそう...
野山の植物

フシグロ

フシグロ (ナデシコ科マンテマ属)【節黒】(Silene firma)「マンテマ」の仲間らしく、壺型に膨らんだ萼筒の先に小さく控えめな白い花が咲く目立たない花です。全国に分布し明るい草原や荒れ地に生えますが、どこにでもある感じではありません...
10月

ハマギク

ハマギク (キク科ハマギク属)【浜菊】(Nipponanthemum nipponicum)名の通り、海岸性の菊で、青森から茨城にかけての太平洋岸に自生します。いかにも野菊という大輪の白花ですが、葉はいかにも海岸性という感じのへら型の厚手の...
6月

ナルコユリ

ナルコユリ (クサスギカズラ科アマドコロ属)(キジカクシ科)【鳴子百合】(Polygonatum falcatum)「鳴子」のように多くの花が並んで吊り下がっているので名付けられた、全国に分布する初夏の花です。近縁の「アマドコロ」との区別が...
野山の植物

アオツヅラフジ

アオツヅラフジ (ツヅラフジ科アオツヅラフジ属)【青葛藤】(Cocculus trilobus) 別名:カミエビ全国の山野や低地に生える、独自のツツラフジ科の植物です。雌雄別株で目立たない花で、特に個性を発揮する草ではありませんが、秋に濃紺...
野山の植物

カエデドコロ

カエデドコロ (ヤマノイモ科ヤマノイモ属)【楓野老】(Dioscorea quinquelobata)関東地方以西の温暖地に分布する、ヤマイモの仲間のツル植物です。雌雄異株で、根茎はアク抜きすれば食べられます。互生の葉が掌状に5-7裂となる...
9月

イワヘゴ

イワヘゴ (シダ植物オシダ科)(Dryopteris atrata)関東地方以西の低山や山地の林床などに生える常緑の羊歯です。葉身は1mぐらいにまで伸び、障害物など無ければ放射状に生育します。羽片は20~30対つき、ソーラスは羽片全面に散在...
9月

イタドリ

イタドリ (タデ科ソバカズラ属)【痛取、虎杖】(Fallopia japonica) スカンポ大型のタデ科雑草の代表のようなもので、全国の山野に自生します。山菜として食用にもされますが、シュウ酸を含むのでアク抜きを充分せずに大量に食べると毒...
野山の植物

ヤブタバコ

ヤブタバコ (キク科ガンクビソウ属)【藪煙草】(Carpesium abrotanoides)横向きに長く伸びた枝に葉と花が並ぶ独特の姿です。個々の花は「ガンクビソウ」に似ていますが、もっと小さく閉鎖的な感じです。茎は地面から直立して生え、...
野山の植物

イセハナビ

イセハナビ (キツネノマゴ科イセハナビ属)【伊勢花火】(Strobilanthes japonica)東南アジア原産で、園芸植物として観賞用に中国経由で渡来した花です。現在では関西や九州の各地で野生化している帰化植物です。庭園に導入されたた...
野山の植物

マツバラン

マツバラン (シダ植物マツバラン科)【松葉蘭】(Psilotum nudum)  別名:ホウキランシダ類の中でも特殊な原始的種類で、「マツバラン目マツバラン科マツバラン属マツバラン」と、何と日本に一目一科一属一種だけの特殊植物。茎だけで、根...
9月

スイフヨウ

スイフヨウ (アオイ科フヨウ属)【酔芙蓉】(Hibiscus mutabilis cv. Versicolor)「フヨウ」の八重咲き園芸品種で、花の色が白から赤に変化するのを、酔って赤くなることに例えた名前です。朝咲き始めたときは白で、夕方...
9月

バショウ

バショウ (バショウ科バショウ属)【芭蕉】(学名:Musa basjoo)英名「ジャパニーズ・バナナ」というらしく、古くから日本でも庭園などに栽培されて琉球では繊維をとって布を作っています。原産地は中国と言われているのですが、イマイチはっき...
野山の植物

コボタンヅル

コボタンヅル (キンポウゲ科センニンソウ属)【小牡丹蔓】(Clematis apiifolia var. biternata)「ボタンヅル」の変種で、葉が2回3出複葉であることが異なります。(ボタンヅルは1回3出複葉)「センニンソウ」とよく...
9月

オニドコロ

オニドコロ (ヤマノイモ科ヤマノイモ属)【鬼野老】(Dioscorea tokoro)「ヤマノイモ」の仲間の中でも普通に多く生育し、里山にも多いものですが根にアルカロイドを含み食用にはならず、「ムカゴ」もできません。普通の「ヤマノイモ」に比...
9月

シナノアキギリ

シナノアキギリ (シソ科アキギリ属)【信濃秋桐】(Salvia koyamae)「キバナアキギリ」によく似ていますが、長野県佐久近辺や群馬県妙義山周辺のごく限られた場所にしか自生しない希少な別種です。キバナアキギリとは葉の形が違いハート型に...
野山の植物

クマツヅラ

クマツヅラ (クマツヅラ科クマツヅラ属)【熊葛】(学名: Verbena officinalis)馬鞭草(バベンソウ)の別名をもつように、枝分かれした鞭のように細長い茎がひょろひょろと伸び、先端に小さな花序をつけます。全国に分布する雑草で、...
野山の植物

キカラスウリ

キカラスウリ (ウリ科カラスウリ属)【黄烏瓜】(Trichosanthes kirilowii var. japonica)全国の里や里山に生えるつる植物で、カラスウリが夕方から翌朝まで咲くのに対し、夕方から翌日の昼間もずっと咲いています。...

ナツズイセン

ナツズイセン (ヒガンバナ科ヒガンバナ属)【夏水仙】(Lycoris x squamigera)真夏の暑い中で田舎の庭先や田園風景の中で綺麗なピンクの花を咲かせるナツズイセンは、「スイセン(水仙)」の仲間ではなく「ヒガンバナ」の仲間です。ヒ...
野山の植物

アテツマンサク

アテツマンサク (マンサク科マンサク属)【阿哲満作】(Hamamelis japonica var. bitchuensis)岡山県の阿哲地方にだけ自生する「マンサク」の変種です。花の中央部が赤でなく黄色いのが特徴で、そのため遠目に見える全...
野山の植物

ヒトツバ

ヒトツバ (シダ植物ウラボシ科)【一ツ葉】(Pyrrosia lingua)岩や樹木に着生する単葉のシダで、関東以西の林内に分布します。厚めで硬い葉で、胞子葉には裏面一面にソーラスがつきます。台湾産の「モミジヒトツバ」は観葉植物として栽培さ...
3月

サンシュユ

サンシュユ (ミズキ科ミズキ属)【山茱萸】(Cornus officinalis)早春に、葉に先立って綺麗な黄色の花をつける落葉木です。「マンサク」や「ロウバイ」などと同時期に似た感じの色の花を咲かせます。この時期の花は黄色いものが多く、昆...
3月

トサミズキ

トサミズキ (マンサク科トサミズキ属)【土佐水木】(Corylopsis spicata)早春、まだ木の葉が芽吹く前の冬枯れの林を彩るやさしい黄色。土佐地方の山林が原産地ということですが、江戸時代に庭木としてもてはやされ、全国に広まったとの...
3月

モミジヒトツバ

モミジヒトツバ (シダ植物ウラボシ科)【紅葉一ツ葉】(Pyrrosia polydactylis)「ヒトツバ」は単葉性のシダですが、これはモミジの名のように基本5裂に大きく分岐した葉が特徴的です。台湾の山岳地が原産で、観葉植物として園芸栽培...
3月

ヒメハイホラゴケ

ヒメハイホラゴケ (シダ植物コケシノブ科アオホラゴケ属)【姫這洞苔】(Vandenboschia nipponica)山地の沢の岩壁などに着生する常緑のシダで、苔のように細かい葉が立体的に重なり合います。水流が多ければ飛沫がかかるような岩陰...
3月

イワヒバ

イワヒバ (シダ植物イワヒバ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【岩檜葉】【巻柏】(Selaginella tamariscina)広義のシダ植物、正確には普通の羊歯より古い仲間である「ヒカゲノカズラ」や「トウゲシバ」などと同類のヒカゲノカズラ植物...
3月

ホウライシダ

ホウライシダ (シダ植物ホウライシダ科)【蓬莱羊歯】(Adiantum capillus-veneris)いわゆる「アジアンタム」として、園芸用に世界中に広がっていますが、元来日本では四国・九州以南の分布となっています。江戸時代から観葉植物...
3月

ハコネシダ

ハコネシダ (シダ植物ホウライシダ科)【箱根羊歯】(Adiantum monochlamys)本州から九州にかけての山地の岩場に生えるシダで、属名のとおり、園芸種の「アジアンタム」の仲間です。「クジャクシダ」などと同属ですが、独特の小葉がば...

ハヤトミツバツツジ

ハヤトミツバツツジ (ツツジ科ツツジ属)(学名:Rhododendron dilatatum var. satsumense)「ハヤト」の名のとおり、薩摩地方(鹿児島)固有の変種です。霧島連山などの岩場に自生する種類で、雄しべは10本で、ミ...
6月

ジャコウアゲハ

ジャコウアゲハ (アゲハチョウ科)【麝香揚羽】(学名: Atrophaneura alcinous)雄はほぼ真っ黒で「クロアゲハ」に似ていますが、雌は独特の薄茶色なのですぐに判ります。地味ながら渋い風格のある感じのアゲハです。食草は「ウマノ...
3月

オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ (APG:オオバコ科クワガタソウ属)(ゴマノハグサ科)【大犬の陰嚢】(学名: Veronica persica)春の路傍や野原に、爽やかな瑠璃の色合いを散らす風物詩ですが、ヨーロッパ原産の明治期からの帰化植物です。必ず話題...
すみれ

ツクシスミレ

ツクシスミレ (スミレ科スミレ属)【筑紫菫】(Viola diffusa)このスミレは日本の他のどのスミレにも似ていない独特の種類です。九州西部南部と沖縄の一部に分布し、しかも人里周辺に多く生育するということなので、古い時代の帰化植物と思え...
野山の植物

トウダイグサ

トウダイグサ (トウダイグサ科 トウダイグサ属)【灯台草】(Euphorbia helioscopia)ノウルシやタイゲキ類などの「トウダイグサ科」を代表するトウダイグサ。独特の葉序、花序で構成されたへんてこな花。杯状花序と呼ばれる花の形が...