6月

カワラナデシコ

カワラナデシコ (ナデシコ科ナデシコ属)【河原撫子】(Dianthus superbus var. longicalycinus)いわゆる「ヤマトナデシコ」というくらいで、日本古来から親しまれてきた花です。江戸時代に流行した古典園芸種のひと...
6月

ビロードモウズイカ

ビロードモウズイカ (ゴマノハグサ科モウズイカ属)(学名:Verbascum thapsus)現物を間近で触ってみるのは初めてでしたが、まさにビロードの手触りの不思議な葉。ヨーロッパおよび北アフリカとアジアに原産する植物で、明治以降に日本に...
6月

ネジバナ

ネジバナ (ラン科ネジバナ属)【捩花】(Spiranthes sinensis var. amoena)  別名:モジズリ(綟摺)およそ気難しい生育条件の多いラン科の中でも、もっともポピュラーに雑草的に生える種類で、形の面白さや色の可愛さで...
野山の植物

ユウガギク

ユウガギク (キク科シオン属)【柚香菊】(Aster iinumae)ユウガギクは「優雅」ではなく、「柚子の香り」という意味で名づけられたそうですが、嗅いでみても、またWEBなどで調べても、あまりそのような香りは感じられないようです。総苞が...
6月

キキョウ

キキョウ (キキョウ科キキョウ属)【桔梗】(Platycodon grandiflorus)秋の七草として古典的に親しまれてきた花で日本全国に分布しますが、植えられたものは、どこでも見られるものの、野生のものはほとんどの地域で絶滅危惧種とな...
6月

ミクニサイシン

ミクニサイシン (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【三国細辛】(Asarum mikuniense)玉原湿原で見たウスバサイシンが、妙に花が薄緑色で樽型であり、葉ものっぺりして普通のと別種なのかも?と思っていました。その後、よく調べてみると、...
6月

ヒメフウロ

ヒメフウロ (フウロソウ科フウロソウ属)【姫風露】(Geranium robertianum)ヒメフウロは、日本では伊吹山など近畿や四国の一部地域にしかなく、主に石灰岩地帯に生息する絶滅危惧種ということで、東京周辺などにあるはずもないのです...
野山の植物

イチヤクソウ

イチヤクソウ (APG:ツツジ科イチヤクソウ属)(イチヤクソウ科)【一薬草】(学名:Pyrola japonica )全国の里山に普通に分布する花ですが、半日陰の林下を好み菌根菌にもある程度依存しているようで、生育適地はそんなに多いわけでは...
6月

ミズバショウ

ミズバショウ (サトイモ科ミズバショウ属)【水芭蕉】(Lysichiton camtschatcense)尾瀬の花の代表として知られ、「夏の思い出」の歌で有名ですが、夏の花ではなく、雪解け直後の春一番に咲く花です。感覚としては、福寿草などと...
6月

コボウズオトギリ

コボウズオトギリ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【小坊主弟切】(学名:Hypericum androsaemum )オトギリソウの仲間にも園芸品種がいろいろあるようですが、コボウズオトギリは花後の実が面白くて人気があるようです。花は小さめ...
6月

タイリンキンシバイ

タイリンキンシバイ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【大輪金糸梅】(Hypericum patulum cv. Hidcote)「キンシバイ」の園芸品種で、ヒペリカム・ヒドコートと呼ばれるものです。遠目には「西洋キンシバイ」そっくりですが、...
6月

セイヨウキンシバイ

セイヨウキンシバイ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【西洋金糸梅】(Hypericum calycinum)中国伝来の「キンシバイ(金糸梅)」に対し、トルコ方面から伝来なので「西洋金糸梅」。キンシバイよりも大きな花で、「ビヨウヤナギ」にそっ...
6月

ミヤマガマズミ

ミヤマガマズミ (レンプクソウ科ガマズミ属)(学名:Viburnum wrightii )普通の「ガマズミ」よりもやや山地性で、花がころころした印象で花序が少なめのような感じです。葉には毛が少なく、葉柄が赤っぽく毛があります。ミヤマガマズミ...
6月

ヒロハテンナンショウ

ヒロハテンナンショウ (サトイモ科テンナンショウ属)【広葉天南星】(Arisaema ovale)山地から亜高山の林下に生え、日本海側を分布域とするテンナンショウで、「マムシグサ」と違い葉はふつう1個で5-7枚に分かれ花より高い位置に出ます...
6月

ツルコケモモ

ツルコケモモ (ツツジ科スノキ属)【蔓苔桃】(Vaccinium oxycoccos)普通の「コケモモ」の花は、いかにもツツジ科ということで納得がいきますが、この「ツルコケモモ」は、花だけ見ると異端児で、一体何者か見当がつきません。とても小...
6月

オゼタイゲキ

オゼタイゲキ (トウダイグサ科トウダイグサ属)【尾瀬大戟】(Euphorbia togakusensis var. ozense) 別名:オゼヌマタイゲキいかにもトウダイグサの仲間ですが、「ハクサンタイゲキ」の尾瀬特産の変種とされ、尾瀬以外...
6月

ニッコウキスゲ

ニッコウキスゲ (APG ススキノキ科ワスレグサ属)(ユリ科)【日光黄萓】(Hemerocallis dumortieri var. esculenta) エゾカンゾウ夏の尾瀬ヶ原のシンボルのようなニッコウキスゲは日光地方特産ではなく、「ゼ...
6月

ノビネチドリ

ノビネチドリ (ラン科ノビネチドリ属)【延根千鳥】(Neolindleya camtschatica)高山植物でおなじみの「ハクサンチドリ」と類似したグループのランです。あまり高山ではなく、ブナ帯などの山地から亜高山の林下などに生えます。ハ...
6月

ヒオウギアヤメ

ヒオウギアヤメ  (アヤメ科アヤメ属)【檜扇菖蒲】(Iris setosa)アヤメは花菖蒲やカキツバタと常にごっちゃにされてますが、ヒオウギアヤメは本州中部では準高山植物ともみられる地位にいるだけあって、異質の野趣があります。湿原に遠く揺れ...
6月

ヤマオダマキ

ヤマオダマキ (キンポウゲ科オダマキ属)【山苧環】(Aquilegia buergeriana)嫋やかな独特の存在感で、山の林下の草原やヤブ脇に咲いています。園芸品のオダマキよりも渋い雰囲気で、いかにも和花という感じがします。5枚の紫褐色の...
野山の植物

タニウツギ

タニウツギ (スイカズラ科タニウツギ属)【谷空木】(Weigela hortensis)主に日本海側気候の地域に分布するので、その地域の最盛期になると野山のあちこちにピンク色の茂みとなりたくさん咲くようですが、関東地方などでは見かけません。...
6月

ヤマクワガタ

ヤマクワガタ (APG:オオバコ科クワガタソウ属)(ゴマノハグサ科)【山鍬形】(Veronica japonensis)「クワガタソウ」より小型で本州中部の深山から亜高山にかけて生え、全体に開出毛が多いです。湿り気のある亜高山帯針葉樹林やブ...
6月

ユキノシタ

ユキノシタ (ユキノシタ科ユキノシタ属)【雪の下】(Saxifraga stolonifera)家の庭や石垣まわりに定番的に植えられているユキノシタは、山では湿った岩場や林下に群生することがあります。平場の群生が一斉に咲くと、花が空中乱舞状...
野山の植物

ヌマトラノオ

ヌマトラノオ (サクラソウ科オカトラノオ属)【沼虎の尾】(Lysimachia fortunei)「オカトラノオ」に似ていますが、その名の通り湿地に生え、花穂が曲がらず直立します。また、花序がわりあい疎らでほっそりしてボリュームがありません...
6月

オカトラノオ

オカトラノオ (サクラソウ科オカトラノオ属)【丘虎の尾】(学名:Lysimachia clethroides)初夏の陽射しの中で、一斉に同じように大きく曲がって垂れて風に揺れている様子は、ちょっとコミカル。個々の花も満開となると意外と大きく...
6月

イワカガミ

イワカガミ (イワウメ科イワカガミ属)【岩鏡】(Schizocodon soldanelloides)初夏の亜高山で出会う花の中でも、誰もが好ましいと思う美しいピンク色の繊細な花ですね。高山植物的イメージが強いですが実際には低山の沢や岩尾根...
野山の植物

サルトリイバラ

サルトリイバラ (サルトリイバラ科サルトリイバラ属)【猿捕茨】(Smilax china)ちょっとゴムっぽい、独特の質感をもつ大きなのっぺりした葉が特徴のつる性の低木です。雌雄異株で、あまり目立たない黄緑の花をつけ、秋にはよく目立つ赤い実を...
野山の植物

ケキツネノボタン

ケキツネノボタン (キンポウゲ科キンポウゲ属)【毛狐の牡丹】(Ranunculus cantoniensis)田んぼまわりでよく見かける典型的な雑草ですね。キンポウゲ科らしい光沢ある黄色い花と、コンペイトウのような実が特徴的。多くのキンポウ...

オドリコソウ

オドリコソウ (シソ科オドリコソウ属)【踊子草】(Lamium album var. barbatum)同属の「ヒメオドリコソウ」は、街中にも何処にでも生える帰化植物ですが、本家のオドリコソウは開けた山野や田園に群生します。大きさもだいぶ大...
野山の植物

ヒメザゼンソウ

ヒメザゼンソウ (サトイモ科ザゼンソウ属) 【姫坐禅草】(Symplocarpus nipponicus)狭山丘陵で有名な自生地がある、「ヒメザゼンソウ」を見てきました。6月中旬が最盛期のはずなので、まだ早すぎるかと思いましたが、管理事務所...
6月

ナワシロイチゴ

ナワシロイチゴ (バラ科キイチゴ属)【苗代苺】(Rubus parvifolius)空き地や道端の日当たりのよいところに生える、雑草的なキイチゴの仲間です。よく見ると面白い花で、萼片が花のように星形に開き、ピンクの花弁は蕊に沿って直立し開き...
野山の植物

ヤマブキソウ

ヤマブキソウ (ケシ科ヤマブキソウ属)【山吹草】(Hylomecon japonica)その名の通り、遠目には「ヤマブキ」の花にそっくりですが、山吹色よりやや黄色に近く、花が4弁です。もちろん、山吹のように木では無く草です。ケシ科ということ...

コバンソウ

コバンソウ (イネ科コバンソウ属)【小判草】(Briza maxima)明治時代に観賞用に導入されたヨーロッパ原産の帰化植物です。現在では、空き地や公園などに普通に見られる雑草となっています。何処にでも生える雑草ですが、特徴的な小判型の穂が...
山岳の植物

チシマウスユキソウ

チシマウスユキソウ (キク科)(APG:キク科)【千島薄雪草】(Leontopodium kurilense)南千島の色丹島や択捉島の岩場などに生えるといわれる小型のウスユキソウ。古くから栽培され、園芸種として流通しているようです。これは、...

ミヤコワスレ

ミヤコワスレ(キク科)(APG:キク科)【都忘れ】( Aster savatieri )「ミヤマヨメナ」を改良して園芸品種にした、春咲きの野菊です。江戸時代から改良が続いてきたので色も様々で、マーガレットのような派手な品種も多いようです。園...

サイハイラン

サイハイラン (ラン科サイハイラン属)【采配蘭】(Cremastra appendiculata)地面にブラシを突き立てたような特異な様相を呈する、山林の蘭です。大きな葉が一枚だけ生えますが、花の頃には枯れ落ちてしまうことが多いので、地面に...
野山の植物

ニガナ

ニガナ  (キク科ニガナ属)【苦菜】(Ixeridium dentatum subsp. dentatum)初夏の野山の点景として、ごくありふれてはいますが、個々の花をよく見るとけっこう味わいがあります。類似の仲間がたくさんあり、高山種など...

ゼニアオイ

ゼニアオイ (アオイ科ゼニアオイ属)【銭葵】(Malva sylvestris var. mauritiana)初夏の川沿いや空き地、住宅の庭先に鮮やかな彩りを添えます。原産地は地中海沿岸ということで、日本へは江戸時代に観賞用として入ってき...
6月

コエビソウ

コエビソウ (キツネノマゴ科キツネノマゴ属)【小海老草】(学名:Justicia brandegeeana)街中のプランタの茂みで、枝先の葉が真っ赤になっているなあと思ってみると、どうもその陰に白い花らしきものが。例によってこれは葉というよ...
6月

ヒメヒオウギ

ヒメヒオウギ (アヤメ科ラペイルージア属)【姫檜扇】(Anomatheca laxa)可愛い園芸花ですが、清楚なわりに生命力強く、こぼれ種から自然に増えるので庭で徐々に野生化しています。小さくてもよく目立つ花で、6弁の花弁の下3弁に赤い斑が...