カキツバタ (アヤメ科アヤメ属)【燕子花】【杜若】
(Iris laevigata)
「ハナショウブ」、「アヤメ」と常に混同されがちですが、その中でも一番マイナーな存在という感じがします。
在原業平の歌は有名ですが、実際の花はよく判るようで判らないというのが実情ではないでしょうか。
江戸時代の園芸ブームのときに、ハナショウブはバブル的に大発展したのに対し、カキツバタは何故かやや忘れられた存在だったようです。
逆に、よく見ると一番素朴でシンプルなところが魅力となっています。
ハナショウブとともに湿生植物で、花の白斑と葉の脈で見分けられます。
<見分け方はこちら>
湿地環境が減ったためか、野生のものは準絶滅危惧種となっています。
ちなみに、何故か「キショウブ」のことを、黄花のカキツバタと思っている人が多いようですが、黄色のカキツバタは有りません。
暖冬の年、なんと2月末に開花