ササバギンラン (ラン科キンラン属)【笹葉銀蘭】
(Cephalanthera longibracteata)
「ギンラン」と見分けがつかないほどそっくりですが、より大型で「ササバ」の名の通り、葉が笹の葉的な細長い感じで、花茎の下のほうの苞葉が花茎よりも長く伸びます。
細かいところでは、ギンランよりも距がやや鈍頭な感じがし、花が上向きに咲きます。
また、葉裏の脈上や葉縁、 茎の稜や花序、子房にも微細な棘状の半透明の「乳頭状突起(短毛状突起)」が生え、ざらついた感じになります。
全体にギンランよりも大きめで最大50cmぐらいになり、やや寒冷地性のような感じです。
平地の雑木林にも咲きますが、垂直分布が広く、関東や中部では標高1800mぐらいまで見られるようです。
依存する菌根菌の種類などから、類縁的には「ギンラン」よりもむしろ「キンラン」に近いともいわれています。
東京都:絶滅危惧ⅠA類(CR)