イヌヌマトラノオ (サクラソウ科オカトラノオ属)【犬沼虎の尾】
(Lysimachia x pilophora)
「オカトラノオ」と「ヌマトラノオ」の自然交雑種で、最近各地にたいへん増えているようです。
両者の特徴を兼ね備えていて、しかも交雑種だけに変異も多く、「ノジトラノオ」と誤認されることも多いといわれています。
大雑把にいうと、オカトラノオに似た花で、葉が細長く水平に開く傾向があり、葉柄の付け根が赤くならないのが特徴です。
オカトラノオのように花穂が付け根から急に曲がらず、直立した途中で垂れ下がる傾向があります。
また、ノジトラノオのように茎が毛深くなく、無毛か微毛となっているようです。
川沿いなど水辺に近いところに生育し、雑種でも稔性があるようなのでかなり入り乱れているようです。
目黒の自然教育園では、35年くらいかかってヌマトラノオがほとんどイヌヌマトラノオに置き換わってしまったとの話もあります。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】