ミゾコウジュ (シソ科アキギリ属)【溝香需】
(Salvia plebeia)
東北南部から四国、九州、沖縄まで広く分布する、本来どこにでもある雑草のはずですが、各地で絶滅危惧となっています。
日当たりの良い湿地という、どこにでもありそうでいて、現代では急激に失われている環境のせいでしょう。
分岐した穂状の花序はうす紫に煙る感じで柔らかい美しさですが、これは殆ど萼の色で、花自体は疎らに咲くようです。
いかにもシソ科らしいうす紫の花は毛深く、下唇弁に濃紫の模様が入ります。
「アキノタムラソウ」にちょっと似た雰囲気ですが、ミゾコウジュは花期が初夏(5-6月ごろ)となります。
環境省カテゴリ:準絶滅危惧(NT)