野山の植物

キエビネ

キエビネ (ラン科エビネ属)【黄海老根】(Calanthe sieboldii)「エビネ」よりも暖地性で、もう少し大型になる派手な花です。天然では、静岡以西の分布のようで、東日本に自生するものは植栽園芸品の野生化といわれています。また、「エ...
野山の植物

エビネ

エビネ (ラン科エビネ属)【海老根】(Calanthe discolor)日本のランの代表のような植物ですが、一時期のエビネブームで各地の野生種が乱獲され、全国で準絶滅危惧種として指定されているようです。しかし、逆にブームを経過したことで、...

チゴユリ

チゴユリ (APG:イヌサフラン科チゴユリ属)(ユリ科)【稚児百合】(Disporum smilacinum)里山や低山の林の木陰にひっそりと咲いている清楚な花です。狭山丘陵では、山道や林道沿いに群生しているところがたくさんあります。花が地...
野山の植物

ギンラン

ギンラン (ラン科キンラン属)【銀蘭】(Cephalanthera erecta)「キンラン」と並んで、里山の身近な野生ランです。キンランと基本的に同様の環境下に、同じような感じで生育するようです。キンランに比べると最大20-30cmぐらい...

キンラン

キンラン (ラン科キンラン属)【金蘭】(Cephalanthera falcata)日本の里山の蘭の代表のような植物ですが、開発や採集によって今では分布地のすべての都府県でレッドリストになっています。ランの仲間の共通の性質ですが、土壌にいる...

セリバヒエンソウ

セリバヒエンソウ (キンポウゲ科)【芹葉飛燕草】(Delphinium anthriscifolium)小さな丈で繊細な葉と淡い紫で、いかにも日本の山野草という清楚な感じですが、外来種。明治時代に中国から渡来の帰化植物で、キンポウゲ科お約束...
3月

モミジイチゴ

モミジイチゴ  (バラ科キイチゴ属)【紅葉苺】(Rubus palmatus var. coptophyllus)狭山丘陵では山腹の林中に春先の時期たくさん咲いています。花が下向きに咲き、枝には鋭いトゲがあります。いわゆる「キイチゴ」が生り...

ミヤマキケマン

ミヤマキケマン (ケシ科キケマン属)【深山黄華鬘】(学名:Corydalis pallida var. tenuis)低山の日当たりの良い道端に生えています。「ミヤマ」と名付けられていますが高山植物ではありません。しかし、「ムラサキケマン」...
野山の植物

バイモ

バイモ (ユリ科バイモ属)【貝母】 別名:アミガサユリ(Fritillaria verticillata var. thunbergii)何度見ても不思議な感じの花です。普通に見ると花の外側しか見えないので地味な花ですが、内部を透かして見る...
野山の植物

ブタナ

ブタナ (キク科エゾコウゾリナ属)【豚菜】(Hypochaeris radicata)ヨーロッパ原産の帰化植物で、巨大なタンポポという風情。地面にへばりつくように、毛っぽいロゼットがあり、そこから長い花柄を伸ばしています。花茎が分岐してそれ...
3月

カンアオイ

カンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【寒葵】(Asarum nipponicum) 別名:カントウカンアオイおよそ地味な植物ながら、栽培マニアが多く、地域変異の亜種や品種も多いマニアックな植物です。秋から冬に咲く花にしても、およそこ...
野山の植物

フタリシズカ

フタリシズカ (センリョウ科チャラン属)【二人静】(Chloranthus serratus)やや薄暗い林下にひっそりとした感じで生えています。花つきも2本セットながら小さく地味で、「ヒトリシズカ」より、こちらのほうが「静か」な感じですね。...
野山の植物

エンコウソウ

エンコウソウ (キンポウゲ科リュウキンカ属)【猿喉草】(Caltha palustris var. enkoso)「リュウキンカ」の変種で花茎が長く伸びるのが特徴。近畿あたりから東の本州と、北海道にかけて分布しますが、各地で絶滅危惧種となっ...
野山の植物

ヒトリシズカ

ヒトリシズカ (センリョウ科チャラン属)【一人静】(Chloranthus japonicus)春咲きの林下に咲くとても清楚な花ですが、「一人静か」というわりには、たいがいの場合みんなで賑やかに咲いています。実際には「静」はQuietではな...
3月

ロドレイア

ロドレイア (マンサク科)【シャクナゲモドキ】(Rhodoreia henryi)会社の近くで、前にセンナの花があったところを通ったら、なにやら見慣れない深紅の花が。厚葉の常緑樹で、遠くからぱっと見たらツバキかなんかかと思って見過ごしてしま...
野山の植物

ニリンソウ

ニリンソウ (キンポウゲ科イチリンソウ属) 【二輪草】(Anemone flaccida)「スプリングエフェメラル」として春の野山の代表みたいな花ですね。二輪づつ花がつくから二輪草ですが、実際にはひとつづつ時間差で咲くことが多いようです。一...
高山植物

タテヤマリンドウ

タテヤマリンドウ (リンドウ科リンドウ属)【立山竜胆】(Gentiana thunbergii var. minor)「ハルリンドウ」の高山型で、本州中部以北の日本海側と北海道に分布する高山植物です。リンドウとしてはかなり小さな花ですが、よ...

カントウタンポポ

カントウタンポポ (キク科タンポポ属)【関東蒲公英】(Taraxacum platycarpum)日本在来種のタンポポで、そこいらの空き地や土手、造成地などでは、外来種のセイヨウタンポポに地位を奪われつつあり、都市周辺では、古くからある里山...
野山の植物

シロバナタンポポ

シロバナタンポポ (キク科タンポポ属)【白花蒲公英】(Taraxacum albidum)日本在来種のタンポポの一種で、関東・北陸地方以西に分布するので、東京近辺ではあまり多くないのですが、関西地方の人にとっては当たり前に有るイメージのよう...
野山の植物

コアジサイ

コアジサイ (アジサイ科アジサイ属)【小紫陽花】(Hydrangea hirta)アジサイの花の中でも小ぶりで、装飾花の無いわりあい地味な種類です。華やかさの少ないかわりにとても清楚で、近くで拡大して見ると微細で精緻なつくりの美しさにはっと...

コミヤマカタバミ

コミヤマカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【小深山片喰】(Oxalis acetosella)針葉樹林の林下にひっそりとした感じで咲く、亜高山性のカタバミです。ちょっとスミレなどに似た風情があり、とても清楚で可愛い花が咲きます。白い花弁に入...
6月

シラネアオイ

シラネアオイ (APG:キンポウゲ科シラネアオイ属)(シラネアオイ科)【白根葵】(Glaucidium palmatum)亜高山の花の中でも、もっとも華やかなもののひとつでしょう。花の大きさといいい、色合いといい、たいへん目を引く、それでい...
野山の植物

カメバヒキオコシ

カメバヒキオコシ (シソ科ヤマハッカ属)【亀葉引き起こし】(Isodon umbrosus var. leucanthus f. kameba) 葉が亀の甲羅と尾のように見えるので「亀葉」といわれる。(学名のラテン名まで「kameba」にな...
野山の植物

クサノオウ

クサノオウ (ケシ科クサノオウ属)【草の王】(Chelidonium majus subsp. asiaticum)全草に約21種のアルカロイド成分を含み有毒。葉や茎を切ると黄色い樹液がでてきて、いかにも毒そうである。同時に昔から皮膚病の薬...
12月

ユリノキ

ユリノキ (モクレン科ユリノキ属)【百合の木】(学名: Liriodendron tulipifera)所沢航空公園で、以前から懸案の「ユリノキ」の花を撮影してきました。見上げるところにたくさん花が咲いているのですが、遠くを下から見てるので...
3月

ムラサキケマン

ムラサキケマン (ケシ科キケマン属)【紫華鬘】(Corydalis incisa)迂闊なことに、以前はこれはシソ科とばかり思っていました。花の形からの連想ですが、実はケシ科だったんですね。全草有毒。白花で僅かに紫が残るものは「シロヤブケマン...
野山の植物

アマドコロ

アマドコロ (クサスギカズラ科アマドコロ属)(キジカクシ科)【甘野老】(学名: Polygonatum odoratum)春の里山で、小さな釣り鐘状のユリの花が連なってとても可愛い花です。近い種類の「ナルコユリ」や「ホウチャクソウ」と混同し...
3月

カキドオシ

カキドオシ (シソ科カキドオシ属)【垣通】(Glechoma hederacea subsp. grandis)日本全国どこにでもある雑草ですが、独特の形の花はよく見るとたいへん綺麗。繁殖力が強く、夏になると茎が伸びてつる草のようになり、隣...
6月

ヒオドシチョウ

ヒオドシチョウ(タテハチョウ科)(緋縅蝶・学名Nymphalis xanthomelas)いかにもタテハチョウらしい、渋い美しさで、日向で見るととても綺麗。「エルタテハ」とそっくりですが、後翅のへりに綺麗な水色の縁取りが入ります。大菩薩の雁...
野山の植物

ノウルシ

ノウルシ (トウダイグサ科)(野漆)(学名:Euphorbia adenochlora)埼玉県さいたま市田島ヶ原サクラソウ自生地のノウルシ。茎葉に傷をつけるとウルシ(漆)に似た白乳液が出ることからきている有毒植物の一つ。「サクラソウ」自生地...
6月

サクラソウ

サクラソウ (サクラソウ科サクラソウ属)【桜草】(Primula sieboldii)国指定特別天然記念物の田島ヶ原サクラソウ自生地を見てきました。4/19日には恒例のさくら草祭りが開催されるそうですが、すでにほぼ最盛期なのかもしれません。...

ヒキノカサ

ヒキノカサ(キンポウゲ科キンポウゲ属)【蛙の傘】(Ranunculus ternatus)国指定特別天然記念物のサクラソウ自生地の原にところどころ「サクラソウ」の群落が点在している中に、「ヒキノカサ」というキンポウゲが生えています。普通のキ...
野山の植物

ミヤマシキミ

ミヤマシキミ (ミカン科ミヤマシキミ属)【深山樒】(Skimmia japonica)「シキミ」の名が付きますが「シキミ」とは全くの別科で、枝葉の様子が似ているということによるようです。宮城県以南から九州にかけての低山に分布する低木で、雌雄...
3月

カタクリ

カタクリ (ユリ科カタクリ属)【片栗】(Erythronium japonicum)早春の里山を彩る「スプリング・エフェメラル」の代表ともいえる花ですね。特に、上越など雪国では雪解け後の群生地で一斉に開花して、見事な大群生となることが多く春...
野山の植物

キバナノコマノツメ

キバナノコマノツメ (スミレ科スミレ属)【黄花の駒の爪】(Viola biflora)「黄花の駒の爪」という、「スミレ」という名がつかないスミレ。「コマノツメ」とは、腎円形の葉の形状が馬の蹄(駒の爪)に似ていることからついたということです。...

エイザンスミレ

エイザンスミレ (スミレ科スミレ属)【叡山菫】(Viola eizanensis)スミレ類としては異質の、細裂した独特な葉を持つ種類です。同様に細裂する「ヒゴスミレ」に比べて葉は幅広く基本3裂します。花の色が、白に近いものから紅色に近いもの...

マルバスミレ

マルバスミレ (スミレ科スミレ属)【丸葉菫】(Viola keiskei)全体に丸っこくまとまっているので可愛い印象の、園芸種のスミレに似た白花。花の色がほぼ純白なので、他の白っぽいスミレとひと目で違う感じがします。葉がこぢんまりとしてごわ...

ナガバノスミレサイシン

ナガバノスミレサイシン (スミレ科スミレ属)【長葉菫細辛】(Viola bissetii)「長葉」というように、長めの葉をもつ、花弁も長い大柄なスミレ。近縁の「スミレサイシン」は、日本海側の地方に分布し、「ナガバ」は太平洋側に分布するようで...
3月

コスミレ

コスミレ (スミレ科スミレ属)【小菫】(Viola japonica)「小菫」というものの、別に小さくはない。というより、スミレ全般の中ではむしろ大きい方でしょう。長めの花弁がちょっとまとまりなく、株がかたまって茂る傾向があるようです。見慣...
野山の植物

ヒメスミレ

ヒメスミレ (スミレ科)【姫菫】(Viola inconspicua subsp. nagasakiensis)とても小さくて単独で生えるのであまり目立たないスミレです。個体によってはかなり大きくなりますが、多くは道路や舗装の隙間、空き地な...