カントウタンポポ

カントウタンポポ　（キク科タンポポ属）【関東蒲公英】
（Taraxacum platycarpum）

2015/04/09　埼玉・田島ケ原

日本在来種のタンポポで、そこいらの空き地や土手、造成地などでは、外来種のセイヨウタンポポに地位を奪われつつあり、都市周辺では、古くからある里山や田園でしか見られなくなりつつあります。

これは、在来種が帰化種と競合して駆逐されたというよりも、都市化が進んで在来種に適した環境が減り帰化種に適した環境が増えた、というのが正確なようです。

在来タンポポも生育分布域によって各種あり、関東・中部地方に多い「カントウタンポポ」の他、「カンサイタンポポ」「シナノタンポポ」「トウカイタンポポ」などいろいろあります。

主に関西圏に多い白花の「シロバナタンポポ」もあります。

また、「ミヤマタンポポ」「シロウマタンポポ」など高山性の種類もあります。

また、外来タンポポも「セイヨウタンポポ」「アカミタンポポ」などありますが、その中でも種レベルでいくつかあるようで、雑種も含めて実態がよく判っていないようです。

日本在来タンポポは総苞片が閉じたままなのに対してセイヨウタンポポでは反り返る点で区別できますが、最近は総苞片が半端に反曲する雑種も多く、きっちりとは分けづらい場合も多いようです。

カントウタンポポでは、外総苞片が内総苞片の半分程度の長さで、先に角状突起があるのが特徴とされています。

また、関東地方中心に、総苞が反り返らない「ニセカントウタンポポ」と呼ばれる種類が確認されていて、新たな外来種か雑種起源か未だ学名も含め未確定のようです。

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2015/04/09　埼玉・田島ケ原

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