シキザクラ

シキザクラ (バラ科サクラ属)【四季桜】 (Cerasus × subhirtella ‘Semperflorens’) エドヒガンとマメザクラの交雑種といわれる園芸品種です。 いわゆる「冬桜」で、11月ごろと3月ごろの二度咲きです。 花は...

フユザクラ(コバザクラ) 

フユザクラ(コバザクラ) (バラ科サクラ属)【冬桜】 (Cerasus parvifolia 'Fuyu-zakura') 「冬桜」というと、「ジュウガツザクラ」や「シキザクラ」「コブクザクラ」など冬に開花する桜の総称として使われますが、狭...
野山の植物

フジ

フジ (マメ科フジ属)【藤】 (Wisteria floribunda) 別名:ノダフジ 言わずと知れた藤の花ですが、日本固有の野生藤は本州から九州に分布する「フジ(ノダフジ)」と、近畿以西の「ヤマフジ」があります。 花序が長く垂れ下がるの...
12月

ツボサンゴ

ツボサンゴ (ユキノシタ科ツボサンゴ属) (Heuchera sanguinea) 別名:ヒューケラ アメリカ南部からメキシコ北部の山岳地原産のヒューケラ属の園芸植物です。 ユキノシタ科らしい斑入りの葉が綺麗なので花もさることながら観葉に植...
3月

アオサギ

アオサギ (サギ科アオサギ属)【蒼鷺】 (Ardea cinerea) サギ類の中でも「コサギ」や「ダイサギ」などのいわゆる白鷺に比べると、遥かに野性味や迫力を感じるのは色合いのせいでしょうか。 川の中で魚を狙ってピクリとも動かず立っている...
野山の植物

オニノゲシ

オニノゲシ (キク科ノゲシ属)【鬼野芥子】 (Sonchus asper) ヨーロッパ原産の帰化植物で、明治末期に東京で確認され、現在では日本全国の路傍や空き地、畑などに生育します。 在来の「ノゲシ」によく似ていますが、葉など全体にアザミの...
6月

ダケカンバ

ダケカンバ (カバノキ科カバノキ属)【岳樺】 (Betula ermanii) 北アルプスなどの亜高山帯の風景に欠かせない代表的な広葉樹で、「シラカンバ」よりも高いところに生えます。 しばしば高山帯にも灌木のかたちで生え、豪雪地にも根曲がり...
野山の植物

クロマツ

クロマツ (マツ科マツ属)【黒松】 (Pinus thunbergii) 別名:オマツ いわゆる白砂青松といわれる海岸風景に欠かせない松の木で、本州以南に分布しますが、古くから植栽されているので本来の細かい分布はよく分からないようです。 ど...

ヤドリフカノキ

ヤドリフカノキ (ウコギ科フカノキ属)【宿り鱶の木】 (Schefflera arboricola) 別名:シェフレラ 俗称:カポック 台湾や中国南部が原産地の観葉植物で、園芸界では「カポック」の俗称で呼ばれていますが、カポックは本来パンヤ...
野山の植物

ハルジオン

ハルジオン (キク科ムカシヨモギ属)【春紫苑】 (Erigeron philadelphicus) 花も名もよく似た「ヒメジョオン」と並んで春から夏の雑草の代表ですが、両者がいつもごっちゃになって紛らわしい。 大正時代に園芸植物として移入さ...

ネジキ

ネジキ (ツツジ科ネジキ属)【捩木】 (Lyonia ovalifolia var. elliptica) 東北南部から九州にかけて山地に生える樹木で、幹の樹皮が捻れているのが特徴ですが「カツラ」もそうなっていることが多いです。 初夏に咲く...

オオシマザクラ

オオシマザクラ (バラ科サクラ属)【大島桜】 (Prunus speciosa) 伊豆大島をはじめ、伊豆半島、房総南部などに自生する、日本の野生サクラ固有種のひとつで、大型の一重の白い花を咲かせ、花期には緑の葉も同時に出ます。 萼片はスリム...

コブクザクラ

コブクザクラ (バラ科サクラ属)【子福桜】 (Prunus "Kobuku-zakura") シナノミザクラとコヒガンザクラ、またはシナノミザクラとジュウガツザクラの交雑種といわれる栽培品種です。 「ジュウガツザクラ」や「フユザクラ」同様、...
3月

ヤマザクラ

ヤマザクラ (バラ科サクラ属)【山桜】 (Cerasus jamasakura) 関東以南に分布する、日本古来の野生サクラで、江戸時代以前に愛でられた桜はほとんど本種です。 学名にもヤマザクラの字が使われています。 白い花が咲くのと同時に赤...
12月

エゴノキ

エゴノキ (エゴノキ科エゴノキ属) (Styrax japonicus) 雑木林のわりあい日当たりの良いところに生える樹木ですが、公園の植樹にも見られます。 初夏に白い花が吊り下がる形で咲き、最盛期には密に鈴なりになります。 5裂の星型の花...
野山の植物

マイヅルテンナンショウ

マイヅルテンナンショウ (サトイモ科テンナンショウ属)【舞鶴天南星】 (Arisaema heterophyllum) テンナンショウの仲間は分類が難しく種類もやたらと存在するのですが、低湿地地帯を好んで生える種類は意外と少ないようです。 ...

ムシトリナデシコ

ムシトリナデシコ (ナデシコ科マンテマ属)【虫取撫子】 (Silene armeria) 別名:コマチソウ 「ムシトリスミレ」の例もあって食虫植物のようなネーミングですが、全くそうではありません。 茎の上部の途中に粘液を出して粘る部分がある...
野山の植物

イヌガラシ

イヌガラシ (アブラナ科イヌガラシ属)【犬芥子】 (Rorippa indica) 「イヌ」の名がつくということは何らかの「悪口」ですが、これの場合「カラシナ」に似ているが役に立たないという意味のようです。 「イヌナズナ」と同じですね。 ロ...
9月

コウゾリナ

コウゾリナ (キク科コウゾリナ属)【剃刀菜】 (Picris hieracioides subsp. japonica) 夏場にタンポポのような黄色い頭花をつけ、葉は細長いヘラ型で波状の鋸歯があります。 全国の山野や草原に立ち上がって伸び、...

ミゾコウジュ

ミゾコウジュ (シソ科アキギリ属)【溝香需】 (Salvia plebeia) 東北南部から四国、九州、沖縄まで広く分布する、本来どこにでもある雑草のはずですが、各地で絶滅危惧となっています。 日当たりの良い湿地という、どこにでもありそうで...
9月

イヌタヌキモ

イヌタヌキモ (タヌキモ科タヌキモ属) (Utricularia australis) 全国の池や用水路などに生育する水草で、水中に捕虫嚢をもち、微細なプランクトンなどを捕食する食虫植物です。 夏には水上に花茎を突き出し、黄色い小さな花を咲...

ミヤマヤナギ

ミヤマヤナギ (ヤナギ科ヤナギ属) 【深山柳】 (Salix reinii) 別名:ミネヤナギ 亜高山から高山帯に生育する低木で、本州中部以北から北海道に分布します。 風衝地では地面に這うように生えることが多いですが、低地の風当たりのないと...
野山の植物

クゲヌマラン

クゲヌマラン (ラン科キンラン属)【鵠沼蘭】 (Cephalanthera longifolia) 「ギンラン」にたいへんよく似ていますが、花が閉じ気味で花の「距」が無いか、ごく僅かな膨らみとなっています。 普通のギンランよりも葉が細身でや...
6月

ムラサキコマノツメ

ムラサキコマノツメ (スミレ科スミレ属)【紫駒の爪】 (Viola verecunda f. violascens) 「ツボスミレ(ニョイスミレ)」の紫色品種で、白いツボスミレに混ざって現れるようです。 この株も普通の白色のものと同居して咲...

シャク

シャク (セリ科シャク属)【杓】 (Anthriscus sylvestris) 全国の野山の湿ったところに生える、いかにもセリ科らしい花です。 花も葉も細かく繊細で、細かく複葉の切れ込んだ葉はまるで羊歯類のようで、「ヤブニンジン」によく似...
高山植物

ナエバキスミレ

ナエバキスミレ (スミレ科スミレ属)【苗場黄菫】 (Viola brevistipulata var. kishidae) 日本各地にいくつかある「オオバキスミレ」の変種のひとつで、上信越から東北南部の亜高山に分布するタイプです。 オオバキ...

ツレサギソウ

ツレサギソウ (ラン科ツレサギソウ属)【連鷺草】 (Platanthera japonica) 人気の高い野生ランの中でも地味系のツレサギソウ属の中で白色の花で一番見栄えのする種類です。 長い距を下方に垂らした独特の花を、連なって飛ぶ鷺の群...
3月

ウラジロ

ウラジロ (シダ植物ウラジロ科)【裏白】 (Diplopterygium glaucuma) お正月の飾りとして、昔はどこでも日常に見られた身近な常緑シダです。 中部以南の低山の林内に群生し、ときにはかなりの茂みになります。 葉は一対の羽片...
6月

リュウキュウベンケイ

リュウキュウベンケイ (ベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属)【琉球弁慶】 (Kalanchoe integra) 別名:ヘラバトウロウソウ 多肉植物のベンケイソウとしては珍しく、花茎が細長く立ち上がり先端に山吹色の4-5弁花の花序をつけま...

ムニンシャシャンボ

ムニンシャシャンボ (ツツジ科スノキ属)【無人子子坊】 (Vaccinium boninense) 「ムニン」の名が示すように、小笠原諸島の固有種です。 兄島、父島、母島の岩場に生育するそうです。 スノキ属なので「コケモモ」やベリー類の仲間...
3月

ハカタシダ

ハカタシダ (オシダ科カナワラビ属)【博多羊歯】 (Arachniodes simplicior) 福島県以西から九州にかけて分布し、低山に生える常緑性のシダです。 葉の色が濃く光沢があり、棘状の鋸歯になっています。 最下部の第1小羽片は長...
6月

イチモンジチョウ

イチモンジチョウ (タテハチョウ科)【一文字蝶】 (Limenitis camilla) 「コミスジ」と並んで、この手の蝶の普通種で都市近郊でもよく見られます。 白帯が一本通ったシンプルな意匠ですっきりしています。 近似種の「アサマイチモン...
野山の植物

イボタノキ

イボタノキ (モクセイ科イボタノキ属)【水蝋樹・疣取木】 (Ligustrum obtusifolium) 日本中の山野に自生する普通種の低木です。 「ネズミモチ」と同属の仲間で、白い花をかたまった房のように咲かせます。 葉がきれいな楕円形...

ムラサキエンレイソウ

ムラサキエンレイソウ (APG:シュロソウ科エンレイソウ属)(ユリ科)【紫延齢草】 (Trillium tschonoskii f. violaceum) 「ミヤマエンレイソウ」の薄紫-ピンク色のものを、「ムラサキエンレイソウ」と称して別に...

ホテイアツモリソウ

ホテイアツモリソウ (ラン科アツモリソウ属)【布袋敦盛草】 (Cypripedium macranthos var. macranthos) (釜無ホテイアツモリソウ) 日本の野生ランの中でも異彩を放つアツモリソウ属には、「アツモリソウ」「...

クリンユキフデ

クリンユキフデ (タデ科イブキトラノオ属)【九輪雪筆】 (Bistorta suffulta) いかにもタデ科らしい穂状の花をつける地味な花ですが、イブキトラノオ属ということで「イブキトラノオ」のミニチュア版と見えなくもありません。 大きな...
野山の植物

マルバコンロンソウ

マルバコンロンソウ (アブラナ科タネツケバナ属)【丸葉崑崙草】 (Cardamine tanakae) 「コンロンソウ」に似ていますが、名の通り葉が丸く、「オオバタネツケバナ」によく似ていますが毛深い花です。 本州以南の野山に分布し、他の類...

サンリンソウ

サンリンソウ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【三輪草】 (Anemone stolonifera) 一見すると「ニリンソウ」そっくりで、遠目に見過ごしてしまえばそれまでですが、実は別種の植物。 一本の茎から3輪の花が咲くという名ですが3輪と...
野山の植物

ナズナ

ナズナ (アブラナ科ナズナ属)【薺】 (Capsella bursa-pastoris) 道端雑草のいわゆるペンペン草ですが、太古からの在来種ではなく、ムギの伝来と共に日本に渡来した史前帰化植物といわれています。 春の七草として七草粥に入れ...
野山の植物

ナヨクサフジ

ナヨクサフジ (マメ科ソラマメ属)【弱草藤】 (Vicia villosa subsp. varia) ヨーロッパ原産の帰化植物で、本州以南の河原や道端などに茂っています。 在来種の「クサフジ」に似ていますが、穂状の花序が一方向に向いた形に...