オオチャルメルソウ (ユキノシタ科チャルメルソウ属)【大哨吶草】
(Mitella japonica) 別名:ヤマトチャルメルソウ
紀伊半島以西の本州と四国・九州に分布し、山地の谷沿いや林縁の湿地などに生えるチャルメルソウです。
比較的大型になり、葉は長卵形で浅く3-5裂し、「チャルメルソウ」よりも細長くなります。
花序につける花は20-30個ぐらいで、黄褐色~赤褐色。
魚の骨のような5個の花弁は羽状に5-9裂し、萼裂片は平開します。
「チャルメルソウ」の場合は萼裂片が直立して壺形になり、花弁は3~5裂しています。
「コチャルメルソウ」のように一面の群生にはならず、株立ちする傾向のようです。
大きな株が単体で生えていると、堂々とした存在感があります。
本種は前述の通り、近畿地方と四国・九州に分布するわけですが、近年近畿のものと四国九州のものとは別種であるという論文が出ているようです。
四国九州の「オオチャルメルソウ」とは別種であるということで、近畿のものには「ヤマトチャルメルソウ」という新しい和名が与えられています。
しかし、まだ新しい学名が付いていないので「Mitella Sp.」ということになるようです。
両者はよく似ているようですが、花が発する匂い成分が全く異なり、それによって誘引されるポリネーターのキノコバエの種類が異なるため、相互に送粉されないそうです。
まだ図鑑的には新種の紹介はされていないので、同種として掲載しておりますが、他にも種類が分離されるチャルメルソウがいくつかあるので、分類は流動的です。









