トビ (タカ科トビ属)【鳶】
(Milvus migrans) 別名:トンビ
「トンビがタカを生む」ということわざがありますが、そもそもトビは立派な「タカ科」の鳥で、大きさも「鷹」というより「鷲」が相応しいほどです。
どうも鷲や鷹よりも一段差別される要素は、死んだ魚や動物をあさったりする雑食な食性がカラス同様なせいなのでしょう。
そういえば飛翔するトビをカラスの群が追い回すのも、両者の食性が競合するためと考えられるようです。
川や海岸の上空を悠々と滑空する姿と、ちょっと長閑な「ピーヒョロヒョロ」の鳴き声は広やかな風景によく似合います。
ホバリングするシルエットの姿は他のタカ類もよく似ていますが、トビでは尾が三角に角ばって見えることと翼端近くに白斑があることで見分けられます。