11月

9月

センニンソウ

センニンソウ (キンポウゲ科センニンソウ属)【仙人草】(Clematis terniflora)密生する純白の4弁の萼片と蕊がとても美しいつる植物です。センニンソウ属は「クレマチス」のことで、あのカザグルマが同属です。キンポウゲ科の常で、こ...
野山の植物

オトコエシ

オトコエシ (APG:スイカズラ科オミナエシ属)(オミナエシ科)【男郎花】(Patrinia villosa)「オミナエシ」と対比させたネーミングで、当然こちらのほうがごっつい感じです。セリ科のような散状花序ですが、下部の葉が独特な形になり...
野山の植物

ヤブラン

ヤブラン (APG:キジカクシ科ヤブラン属)(ユリ科)【藪蘭】(Liriope muscari)ヤブランは、公園や植栽でどこにでも見られる植物なので、長いこと外来の園芸植物と思っていました。ところが実は日本の山野草だったというのが、ちょっと...
9月

ヤブマオ

ヤブマオ (イラクサ科ヤブマオ属)【藪苧麻】(Boehmeria longispica)イラクサ類の代表のような雑草ですが、昔はカラムシ類として茎の繊維を織物糸に利用していたそうです。雨の水辺にひっそりとありましたが、地味ながら細かい花穂が...
6月

ヒメジョオン

ヒメジョオン (キク科ムカシヨモギ属)(Erigeron annuus)「ハルジオン」と並んで、キク科の雑草の代表選手です。北アメリカ原産で、幕末ごろに日本に入って来て、明治時代にはすでに雑草となっていたそうです。街中でも野原でもどこでも日...
9月

ユウガギク

ユウガギク (キク科シオン属)【柚香菊】(Aster iinumae)ユウガギクは「優雅」ではなく、「柚子の香り」という意味で名づけられたそうですが、嗅いでみても、またWEBなどで調べても、あまりそのような香りは感じられないようです。総苞が...
野山の植物

カントウヨメナ

カントウヨメナ (キク科シオン属)【関東嫁菜】(Aster yomena var. dentatus)「ヨメナ」は、いわゆる野菊の代表選手ですね。形が絵に描いたような菊の形なので、これを野菊と言わずして何とする、という感じです。狭山丘陵のヨ...
野山の植物

イチヤクソウ

イチヤクソウ (APG:ツツジ科イチヤクソウ属)(イチヤクソウ科)【一薬草】(学名:Pyrola japonica )全国の里山に普通に分布する花ですが、半日陰の林下を好み菌根菌にもある程度依存しているようで、生育適地はそんなに多いわけでは...
野山の植物

スイカズラ

スイカズラ (スイカズラ科スイカズラ属)【吸い葛】(Lonicera japonica)他の樹に絡みつく、低木つる植物です。独特の花は甘い香りがし、花の元から甘い蜜を吸うことが出来ます。それで、「吸い葛」。別名:ニンドウ。晩秋には黒い実が生...
9月

ヒガンバナ

ヒガンバナ (APG:ヒガンバナ科ヒガンバナ属)(ユリ科)【彼岸花】【曼珠沙華】(学名 : Lycoris radiata)埼玉県の西武線名物、日高市高麗の「巾着田」。ここは、おそらく日本一の彼岸花が咲く「曼珠沙華公園」となっていて、その数...
3月

センボンヤリ

センボンヤリ (キク科センボンヤリ属)【千本槍】(学名:Leibnitzia anandria )春には背の低い花茎に、まばらなタンポポのように白い舌状花を並べた小さな花を咲かせます。そして秋にはひょろっと長い花茎の先に自家受粉する閉鎖花を...
野山の植物

キチジョウソウ

キチジョウソウ (APG:キジカクシ科キチジョウソウ属)(ユリ科)【吉祥草】(Reineckea carnea)雑木林の下生えとして、「ヤブラン」のような感じで生えています。この花が咲くと、いいことがあるということで「吉祥」と言われるそうで...
9月

アメリカセンダングサ

アメリカセンダングサ (キク科センダングサ属)【亜米利加栴檀草】(Bidens frondosa) 別名:セイタカタウコギ水辺や空き地に生える「雑草」ですが、キク科独特の花が秋の風情となっています。花が終わると、いわゆる「ひっつきむし」とな...
野山の植物

セキヤノアキチョウジ

セキヤノアキチョウジ (シソ科ヤマハッカ属)【関屋の秋丁字】(Plectranthus effusus)春の「エンゴサク」類に似ているが、秋のシソ科代表である「ヤマハッカ」などと同グループ。同類の「アキチョウジ」は、中部東海以西に分布、「セ...
野山の植物

タマノカンアオイ

タマノカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【多摩の寒葵】(Asarum tamaense)カンアオイの仲間も意外と種類が多いが、これは多摩丘陵を中心とした特産種で、関東のごく狭い範囲に分布する絶滅危惧種。とはいえ、分布地域の中では意...

ペンタス

ペンタス (アカネ科クササンタンカ属)(和名:クササンタンカ)(学名:Pentas lanceolata)花も葉もシャープな草です。というか、正確には低木(樹木)です。花も萎れて残らず、終わると落ちてしまうからシャッキリ感が持続するんでしょ...
6月

ヤマハッカ

ヤマハッカ (シソ科ヤマハッカ属)【山薄荷】(Rabdosia inflexa)この手のシソ科は、紛らわしい種類がいろいろあるが、これは「ヤマハッカ」のようです。上唇弁に紫の細かい斑紋が入り、下唇弁は前に突き出して内側に巻き込み舟型になるの...
野山の植物

シモバシラ

シモバシラ (シソ科シモバシラ属)【霜柱】(Keiskea japonica)茎の片側に並んで立ち上がる、シソ科としては面白い花序です。白い花が立ち並ぶ様子は「霜柱」のようですが、冬に枯れたあとも根が吸水活動を続け、枯れ茎のまわりに氷柱を形...
野山の植物

ツリバナ

ツリバナ (ニシキギ科ニシキギ属)【吊花】(Euonymus oxyphyllus)その名の通り、吊り下げたような花が特徴的です。同じニシキギ科のマユミなどにもよく似た生態ですが、花はだいぶ違います。花の中央にある緑色の「花盤」が特徴で花に...
12月

コウヤボウキ

コウヤボウキ (キク科コウヤボウキ属)【高野箒】(Pertya scandens)高野山で、束ねてホウキとして使われたとのことです。「ハグマ」の仲間ですが、茎や葉の感じがちょっと「オケラ」に似ている感じもします。秋の遅い時期の里山や低山で、...
9月

ガンクビソウ

ガンクビソウ (キク科ガンクビソウ属)【雁首草】(Carpesium divaricatum)キセルの「雁首」に由来する名前の通りの形の花で、筒状花だけなので目立たない存在です。晩秋の里山や低山の林の道端でひっそりと咲いています。頭花は先の...
9月

カンアオイ

カンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【寒葵】(Asarum nipponicum) 別名:カントウカンアオイおよそ地味な植物ながら、栽培マニアが多く、地域変異の亜種や品種も多いマニアックな植物です。秋から冬に咲く花にしても、およそこ...
野山の植物

リュウノウギク

リュウノウギク (キク科キク属)【竜脳菊】(Dendranthema japonicum)いわゆる野菊の中でも、晩秋遅くに咲く種類です。いかにも「野菊」という花のイメージで、葉に含まれる揮発成分が香るので「竜脳香」の名がついたそうです。「ヨ...
12月

ウメモドキ

ウメモドキ (モチノキ科モチノキ属)【梅擬】(Ilex serrata)雌雄異株の低木で、葉が梅に似ているという名前ですが、真っ赤な実が園芸用や庭木に好まれ多く植えられています。自然では本州以南の落葉広葉樹林に生え、葉がまだ緑の時期から実は...
12月

マンリョウ

マンリョウ (サクラソウ科ヤブコウジ属)【万両】(Ardisia crenata)十両、百両、千両、などと並ぶ「縁起物」シリーズです。実のつき方が多く賑やかなので、特にお正月の縁起物とされますね。ヤブコウジ科の他のものと違い、葉の縁が波打っ...
野山の植物

ノコンギク

ノコンギク (キク科シオン属)【野紺菊】(Aster microcephalus var. ovatus)いわゆる「野菊」といわれる種類の中でも、一番ポピュラーなひとつで、生育範囲も広く個体数も多いものですが、同じく最もポピュラーな「ヨメナ...
野山の植物

ヤクシソウ

ヤクシソウ (キク科アゼトウナ属)【薬師草】(Crepidiastrum denticulatum)晩秋の里山に最後の賑わいを見せる黄色い花。花だけ見ると、ハナニガナにもやや似ていて紛らわしいですが、ヤクシソウは秋から晩秋に咲き、本体も花も...
野山の植物

ナギナタコウジュ

ナギナタコウジュ (シソ科ナギナタコウジュ属)(学名:Elsholtzia ciliata )いかにもシソ科らしい草だが、近縁の「カワミドリ」などとも似ている。シソ科の中でも花は小さなほうだが、最大の特徴は、花が花序の片側に揃ってつくところ...
野山の植物

カメバヒキオコシ

カメバヒキオコシ (シソ科ヤマハッカ属)【亀葉引き起こし】(Isodon umbrosus var. leucanthus f. kameba) 葉が亀の甲羅と尾のように見えるので「亀葉」といわれる。(学名のラテン名まで「kameba」にな...
野山の植物

クサノオウ

クサノオウ (ケシ科クサノオウ属)【草の王】(Chelidonium majus subsp. asiaticum)全草に約21種のアルカロイド成分を含み有毒。葉や茎を切ると黄色い樹液がでてきて、いかにも毒そうである。同時に昔から皮膚病の薬...
野山の植物

リンドウ

リンドウ (リンドウ科リンドウ属)【竜胆】(Gentiana scabra var. buergeri)秋の低山ハイキングで見る野草の代表格ですが、里山や水田周辺では日当たりの良い草地が減っていることで少なくなっているそうです。そういえば里...

ミヤマシキミ

ミヤマシキミ (ミカン科ミヤマシキミ属)【深山樒】(Skimmia japonica)「シキミ」の名が付きますが「シキミ」とは全くの別科で、枝葉の様子が似ているということによるようです。宮城県以南から九州にかけての低山に分布する低木で、雌雄...
9月

キツネノマゴ

キツネノマゴ (キツネノマゴ科キツネノマゴ属)【狐の孫】(Justicia procumbens)何処にでもある雑草ではありますが、街中というより自然の豊かなところに多い、よく見ると可憐な花です。あまりに小さいので個々の花をよく見る機会はす...
9月

クサギ

クサギ (シソ科クサギ属)【臭木】(Clerodendrum trichotomum)葉をちぎって揉むと独特の臭さがあるという名称ですが、「テイカカズラ」にもちょっと似た、厚手の花が特徴的で、花はすばらしい芳香を放ちます。実は赤黒の独特のも...
9月

ナガエコミカンソウ

ナガエコミカンソウ (ミカンソウ科コミカンソウ属)【長柄小蜜柑草】(Phyllanthus tenellus) 別名:ブラジルコミカンソウ日本の「コミカンソウ」の仲間ですが、インド洋地方原産の帰化植物です。コミカンソウよりも葉が丸く、ずっと...
9月

ミズヒキ

ミズヒキ (タデ科イヌタデ属)【水引】(Persicaria filiformis)これも、およそ何処にでもあるような植物ですが、その名前とともに和風な風情のある草です。しかし、生え方によっては、ごちゃごちゃのヤブ状に茂っていることがあり、...
6月

マヤラン

マヤラン (ラン科シュンラン属) 【摩耶蘭】(学名:Cymbidium macrorhizon)マヤランは、菌従属栄養植物(腐生植物)なので葉をもたず、地面からいきなり伸びて咲いています。僅かに花茎の部分にだけ葉緑素をもっていますが、薄茶色...
野山の植物

ベニシダ

ベニシダ (オシダ科)(シダ植物)【紅羊歯】(Dryopteris erythrosora)わりあい明るいところに普通に生える羊歯で、新芽の時期に赤いのと、ソーラス(胞子嚢群)も赤くなるのでこの名がついたようです。里山や雑木林、街中の公園な...

ハイノキ

ハイノキ(ハイノキ科)【灰の木】(Symplocos coreana)都会の中のビルの植栽。南方系の常緑樹ですが、いわゆる「照葉樹」というには、葉がわりあい薄く柔らかく広葉樹的です。あまり見たことがあるようなないような、特徴のない樹ですが、...
野山の植物

トクサ

トクサ (シダ植物トクサ科トクサ属)(砥草、木賊)(Equisetum hyemale)日本庭園や坪庭などに植えられることが多く、ちょっと異彩を放つ植物です。この節がすぽんと抜けるのが面白くて、子供のころ近所の庭のを抜きまくって叱られたこと...