マヤラン (ラン科シュンラン属) 【摩耶蘭】
(学名:Cymbidium macrorhizon)
マヤランは、菌従属栄養植物(腐生植物)なので葉をもたず、地面からいきなり伸びて咲いています。
僅かに花茎の部分にだけ葉緑素をもっていますが、薄茶色っぽく枯れ草のようで小さくので、よく探さないと見逃してしまいます。
花の形としては、同属の「シュンラン」に似てますね。
シュンラン属の学名は「Cymbidium」なので、洋ランのシンビジュウム類と同類です。
初夏と秋の2回、もしくは3回花期を迎えることが多いようです。
山の中というよりも、平地の広葉樹林に生育し、意外と郊外の都市公園などにも多く見られるようです。
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
東京都:絶滅危惧ⅠA類(CR)
これの兄弟分のような、「サガミラン(モドキ)」はさらに繊細な白色の姿でかつてはマヤランの白花と思われていました。
宮内庁のHPにある御苑の「開花情報」に「マヤラン」とあったので、速攻見に行って来ました。
雑木林の中の一角に7-8箇所ぐらい生えていました。
マヤラン@皇居東御苑
9月にもまだ咲いていました。
「まだ」というよりも、初夏と秋に咲くようです。