リュウノウギク (キク科キク属)【竜脳菊】
(Dendranthema japonicum)
晩秋の時期に咲く、いわゆる野菊の一種です。
その素朴な姿は「野菊らしさ」を感じさせ、葉には揮発性の香り成分が含まれていることから、「竜脳香(リュウノウコウ)」という名がつけられました。
「ヨメナ」や「ノコンギク」などと並ぶ代表的な野菊ですが、葉の形が異なるため、見分けやすいのが特徴です。
他の野菊に比べると、明るく乾いた山地に生える傾向があり、特に石灰岩質の土地に多く見られます。
よく似た花に「ノジギク」がありますが、こちらは近畿地方以西に分布しているため、関東地方で見かけるものは、リュウノウギクである可能性が高いでしょう。
花期の終わりごろになると、花弁が赤くなってくることがあります。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】












