11月

野山の植物

ホラシノブ

ホラシノブ (シダ植物ホングウシダ科)【洞忍】(Sphenomeris chinensis)「シノブ」的な細かい葉の羊歯のいちばんポピュラーな種類のひとつです。同様なものに「タチシノブ」がありますが、小羽片の先端が鋭角に尖っており、ホラシノ...
3月

オオハナワラビ

オオハナワラビ (シダ植物・ハナヤスリ科ハナワラビ属)【大花蕨】(Botrychium ternatum)ハナヤスリ科の羊歯は、特異な一枚葉のタイプが多いが、ハナワラビ属は羽状葉のタイプです。独立して上に突き出した胞子葉が特徴的ですが、「フ...
野山の植物

ムサシアブミ

ムサシアブミ (サトイモ科テンナンショウ属)【武蔵鐙】(学名 Arisaema ringens)「マムシグサ」などに代表されるテンナンショウの仲間で、大きな三枚葉が特徴的です。三つ葉をつけた葉柄は地面から二股状に生え、その中間に仏炎苞の花が...
野山の植物

コンギク

コンギク (キク科シオン属)【紺菊】(Aster ageratoides ssp. ovatus cv. Hortensis)「ノコンギク」の紫色の濃いものを選別して観賞用により分けた園芸品種ですが、その起源は平安時代にまで遡るといわれてい...
野山の植物

シロバナアブラギク

シロバナアブラギク (キク科キク属)【白花油菊】(Dendranthema × leucanthum)名前はシロバナアブラギクですが、アブラギク(シマカンギク)の白花というわけではありません。「アワコガネギク」と「リュウノウギク」の自然交雑...
野山の植物

キクタニギク(アワコガネギク)

キクタニギク (キク科キク属)【菊谷菊】(Chrysanthemum seticuspe f. boreale)別名:アワコガネギク(泡黄金菊)主に東北から関東の太平洋側と近畿地方に分布する黄色の野菊です。小さめの花がかたまって咲き、葉は園...
野山の植物

タマシダ

タマシダ (シダ植物ツルシダ科)【玉羊歯】(学名:Nephrolepis cordifolia)伊豆以南に分布する亜熱帯系のシダで、葉の並びが美しいので観葉植物として鉢植えや庭園でよく栽培されています。野生では海岸近くに多く、岩上や樹上に着...
野山の植物

イノデ

イノデ (シダ植物オシダ科)【猪手】(Polystichum polyblepharum)里山から山地まで普通に多い常緑性の羊歯です。杉林の中などに、見事に放射状に生えている様子がよく見られます。しかし、変種とされるものや雑種がかなり多く、...
11月

アマクリナム

アマクリナム (ヒガンバナ科)(Amacrinum howardii)高麗の巾着田の一角で、畑で綺麗なピンクの百合のような花を育てているところがありました。近くで見てみると、「アマクリナム」の名札が。アマリリスの仲間とハマユウの仲間を掛け合...
野山の植物

イワガネゼンマイ

イワガネゼンマイ (シダ植物ホウライシダ科)【岩ヶ根薇】(学名 Coniogramme intermedia)1-2回羽状でまるで笹の葉のような、羊歯らしくないシダです。同様の「オオバイノモトソウ」よりもさらに、普通の葉っぱ的なので何の草か...
10月

ヒメツルソバ

ヒメツルソバ (タデ科イヌタデ属)【姫蔓蕎麦】(Persicaria capitata)家の石垣や道路のコンクリート法面、駐車場の隅など、人里や街中の人工物のまわりによく見かけますが、もともと明治時代に園芸用に導入されたものです。タデ科だけ...
9月

ゲジゲジシダ

ゲジゲジシダ (シダ植物ヒメシダ科)(Thelypteris decursive-pinnata)ゲジゲジの名前で気持ち悪がられるかもしれないが、実際にはすっきりした姿の明るい印象の羊歯です。土手や畦、石垣など斜面に垂れ下がるように生えるこ...
野山の植物

ゼンマイ

ゼンマイ (シダ植物ゼンマイ科)【薇】(学名 Osmunda japonica)ワラビと並んで春の山菜として有名なあのゼンマイです。羊歯らしくない普通の草のような姿で、山菜のゼンマイと結びつかない人も多いことでしょう。この丸葉の姿は栄養葉で...
野山の植物

イヌワラビ

イヌワラビ (シダ植物イワデンダ科)【犬蕨】(学名:Athyrium niponicum)街中から山地まで幅広く生える夏緑性の小型シダで、群生していても繊細な印象があります。全体にスマートで、葉があまり混み合わず、先端が穂状に細く伸びていま...
野山の植物

オクマワラビ

オクマワラビ (シダ植物オシダ科)【雄熊蕨】(学名 Dryopteris uniformis)半日陰の林下や林縁に生える常緑のシダで、全国に普通に生えます。光沢のない小羽片は鈍頭で細かい鋸歯があり、ソーラスは丸く大きくつきます。根から茎にか...
野山の植物

ホシダ

ホシダ (シダ植物ヒメシダ科)【穂羊歯】(Thelypteris acuminata)里山や道路脇、畑脇など身近なところに生える中型羊歯。先端の羽片が穂状に突き出す特徴的な形が名前の由来です。
3月

フモトシダ

フモトシダ (シダ植物コバノイシカグマ科)【麓羊歯】(Microlepia marginata)林下の日陰でもやや乾いたところに生える中型の羊歯です。葉も茎も細かく柔らかい毛っぽく、ビロード的な手触りがあります。羽片の付け根の耳片が前に突き...
野山の植物

カモメギク

カモメギク (キク科キク属)【鴎菊】(Chrysanthemum seticuspe)日本中で、皇居東御苑に植えられた2株しか存在しないといわれる黄色の野菊。実態は、どうやら「キクタニギク(アワコガネギク)」の、江戸時代の古典園芸品種という...
1月

ツワブキ

ツワブキ (キク科ツワブキ属)【石蕗】(Farfugium japonicum)太平洋側では福島県以南、日本海側では石川県以西から九州、南西諸島にまで広く分布する海岸性の植物。日陰でよく育ち、花の乏しい晩秋から初冬に派手な花を咲かせるので庭...
野山の植物

ダルマギク

ダルマギク (キク科シオン属)【達磨菊】(Aster spathulifolius)海岸性の野菊で、たいへん美しいので園芸用にも流通しています。自生のものは、島根県山口県から九州北部の日本海岸、対馬、隠岐など限られた地域の海岸の岩場に生えま...
野山の植物

ミサキカグマ

ミサキカグマ (シダ植物オシダ科)(Dryopteris chinensis)いかにも普通の羊歯という姿のシダで、林内や路傍の斜面によく見られます。最下羽片の一番下の第一小羽片が大きく飛び出すため、全体の形が長五角形のようになるのが特徴です...
野山の植物

ヨモギ

ヨモギ (キク科ヨモギ属)【蓬】(Artemisia indica var. maximowiczii)ヨモギというと、春先の小柄な若葉を思い出しますが、秋に花を咲かせる頃はヤブのように茂った姿になっています。荒れ地にやたらと茂りアレロパシ...
野山の植物

トラノオシダ

トラノオシダ (シダ植物チャセンシダ科)【虎の尾羊歯】(学名 Asplenium incisum Thunb.)全国の日当たり風通しのよい崖や岩場に生える小型の羊歯で、わりあい乾いたところが好きなようです。葉が薄く柔らかで爽やかな感じの羊歯...
野山の植物

シシガシラ

シシガシラ (シダ植物シシガシラ科ヒリュウシダ属)(Struthiopteris niponica)全国の山林内の湿気のある日陰に生える普通種です。シンプルな単羽状の葉がロゼット状の株になり、中心から胞子葉が高く伸びます。葉柄基部の鱗片は細...
野山の植物

ノキシノブ

ノキシノブ (ウラボシ科ノキシノブ属)【軒忍】(Lepisorus thunbergianus)その名の通り、古い茅葺屋根の軒下によく見られた着生シダです。普通は全国の低山の樹木や岩上に生えますが、里山、街中などにも公園の樹や庭石、古い石碑...
野山の植物

コメナモミ

コメナモミ (キク科メナモミ属)(Sigesbeckia glabrescens)これもいわゆる「ひっつきむし」のひとつではあるのですが、他のもの違って爪で刺さったり引っかかったりするのではなく、腺毛で粘りつくタイプです。小さな花の構造がと...
野山の植物

アイノコセンダングサ

アイノコセンダングサ (キク科センダングサ属)【合の小栴檀草】(Bidens pilosa var. intermedia)秋の「ひっつき虫」の中でも最凶の爪を備えた草の実はセンダングサではないかと思いますが、センダングサにも何種かあります...
野山の植物

ベニバナボロギク

ベニバナボロギク (キク科ベニバナボロギク属)【紅花襤褸菊】(Crassocephalum crepidioides)「ダンドボロギク」などと同様に帰化植物の雑草ですが、こちらはアフリカ原産で戦後入ってきたようです。ダンドボロギクとよく似た...
野山の植物

ハリガネワラビ

ハリガネワラビ (シダ植物ヒメシダ科)【針金蕨】(学名 Thelypteris japonica)羽状の葉の感じがシンプルでスリムな羊歯で、林下に普通に生えています。最下部の羽片が下向きにハの字に生えるのが特徴的。茎の下部は硬く細い黒褐色で...
野山の植物

シケシダ

シケシダ (シダ植物イワデンダ科)【湿気羊歯】(Deparia japonica)林下の湿地や沼の畔、水田や水路の脇など水気の多いところに全国的に普通に生育する代表的な羊歯です。広く分布するだけに変異も多く近縁種も多いようですが、普通のとこ...
野山の植物

トネアザミ

トネアザミ (キク科アザミ属)【利根薊】(Cirsium nipponicum var. incomptum)(別名: タイアザミ)「痛い薊」から転じて「タイアザミ」と名付けられた説もあるほどで、葉の棘が鋭い種類。総苞の総苞片もトゲトゲしく...
野山の植物

センブリ

センブリ (リンドウ科センブリ属)【千振】(Swertia japonica)秋の日当たりのよい山道にちょこっと咲く小さな花で、独特の尖った花弁と薄紫の細いラインでシャープな印象を与えます。リンドウ類のお約束で、日が当たっている明るいときだ...
野山の植物

セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウ (キク科アキノキリンソウ属)(APG:キク科)【背高泡立草】(学名:Solidago canadensis var. scabra)河原や空き地に猛烈な勢いで繁殖し、花粉症の元凶としても忌み嫌われることが多い帰化植物で...
野山の植物

キッコウハグマ

キッコウハグマ (キク科モミジハグマ属)【亀甲白熊】(Ainsliaea apiculata)「カシワバハグマ」や「オクモミジハグマ」などの「ハグマ」の名の付く仲間の中でも小さな種類で、林内の木陰にひっそりと咲いています。葉が五角形の独特な...
野山の植物

ガマズミ

ガマズミ (レンプクソウ科ガマズミ属)(学名:Viburnum dilatatum)春の野山が初夏の装いに変わってくるころ、たくさんの白い花で賑わわせてくれます。仲間に「ミヤマガマズミ」「コバノガマズミ」があり、かなり紛らわしいですが、ガマ...
野山の植物

ツメレンゲ

ツメレンゲ (ベンケイソウ科イワレンゲ属)【爪蓮華】(学名: Orostachys japonica)山中や川沿いの日当たりの良い岩場に生える多肉植物で、江戸時代からの古典園芸種でもあります。独特の尖った多肉質の葉がロゼット状に広がる中から...
9月

フジバカマ

フジバカマ (キク科ヒヨドリバナ属)【藤袴】(Eupatorium japonicum)秋の七草の1つとして有名で、元来、本州、四国、九州に広く分布し、園芸用にもよく植えられる花ですが、現在では野生の自生は少なく、環境省レッドリストで準絶滅...
9月

ノハラアザミ

ノハラアザミ (キク科アザミ属)【野原薊】 (Cirsium oligophyllum)本州中部から北部に、里山から中級山岳まで広く見られるアザミで、春に咲く「ノアザミ」とよく似るが秋咲きです。大きめの花が上向きに咲き、総苞に粘りがありませ...
9月

ヒヨドリジョウゴ

ヒヨドリジョウゴ (ナス科ナス属)【鵯上戸】(Solanum lyratum)「イヌホウズキ」などにもちょっと似た、ナス科の花ですが、もっと小さく花弁が完全にそっくり返っている点が違います。また、よく見ると白い花弁の付け根に鮮やかな緑の点が...
野山の植物

ジュズダマ

ジュズダマ (イネ科ジュズダマ属)【数珠玉】(Coix lacryma-jobi)あの数珠玉が実として生る元祖数珠玉ですが、もとはインドなどの熱帯アジア原産とのことで、古代には食料穀物として利用され、人とともに日本に渡ってきたそうです。そし...