ツメレンゲ (ベンケイソウ科イワレンゲ属)【爪蓮華】
(学名: Orostachys japonica)
山中や川沿いの日当たりの良い岩場に生える多肉植物で、江戸時代からの古典園芸種でもあります。
独特の尖った多肉質の葉がロゼット状に広がる中から、塔状の花穂が立ち上がります。
花は白色で、トラノオのように小さな花が穂状になり、下から上へ咲き上がります。
花は5弁花で、雌蕊は5個、雄蕊は10本で葯は赤く、開裂すると黄白色の花粉を出します。
関東以西から四国、九州の、日当たりのよい岩場に生えますが、3年ほどかかって一度花を咲かせると枯れてしまいます。
生息地が限られ個体数も減ってきていて、準絶滅危惧種とされていますが、反面、人家の屋根や石垣、道路のコンクリート法面などにもよく生えているようです。
環境省カテゴリ:準絶滅危惧(NT)
神奈川県:絶滅危惧IA類(CR)