アイノコセンダングサ (キク科センダングサ属)【合の小栴檀草】
(Bidens pilosa var. intermedia)
秋の「ひっつき虫」の中でも最凶の爪を備えた草の実はセンダングサではないかと思いますが、センダングサにも何種かあります。
「アメリカセンダングサ」をはじめ、帰化植物が多いですが、「コシロノセンダングサ」は、白い舌状花が4-7枚の不定数でつき、キク科らしい花ですが、「コセンダングサ」では舌状花無しで筒状花のみとなっています。
その二つの中間形ともいえるこのアイノコセンダングサでは、申し訳程度の舌状花が小さくつき、雑種と言われています。
しかし最近では、センダングサ-アイノコセンダングサ-コシロノセンダングサと、花が連続的な変異で他の部分が同じなので、同種と見なす説も強いようです。
花後の実は「ひっつき虫」となりますが、拡大してみると2-3股の鋭い槍のような部分に「かえし」が何段にもついていて刺さると容易に抜けないようになっています。
江戸時代ごろからの帰化植物です。