特集

オオタチツボスミレ

オオタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【大立坪菫】(Viola kusanoana)低山から亜高山までの林縁に生えるスミレで、北海道から九州まで見られますが日本海側の多雪地に分布します。花は「タチツボスミレ」とほぼ同様ですが距が白く、花は...
国内希少野生動植物種

タデスミレ

タデスミレ (スミレ科スミレ属)【蓼菫】(Viola thibaudieri)現在、日本で自生地がただ一か所のみというたいへん希少なスミレです。その姿もきわめて独特なもので、山地の落葉樹林下にすっくと立ち上がり、スミレとは思えない「タデ」の...

サクラスミレ

サクラスミレ (スミレ科スミレ属)【桜菫】(Viola hirtipes)日本産の野生スミレの中で最大の花を咲かせ、「スミレの女王」と称される豪華な花です。ほぼ全国的に分布するものの、里には無く、標高のある山地の日当たりの良い草原に生育しま...

シロバナエゾノタチツボスミレ

シロバナエゾノタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【白花蝦夷の立坪菫】(Viola acuminata f. alba)そもそも、「エゾノタチツボスミレ」は白っぽい紫や白花が多いようで、白花を「f. alba」として品種分けする必要があるの...

エゾノタチツボスミレ

エゾノタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【蝦夷の立坪菫】(Viola acuminata)「蝦夷」の名がついていますが、北海道限定ではなく本州中部域まで分布します。とはいえ、やはり北方系のようで、本州中部では山地性という感じで標高の高い高...
3月

センダイヤ

センダイヤ (バラ科サクラ属)【仙台屋】(Prunus jamasakura 'Sendaiya')「ヤマザクラ」の栽培品種といわれるもので、花期は「ソメイヨシノ」より数日遅い大きめの一重花です。ヤマザクラ同様花期に赤っぽい新葉が出て、花は...
野山の植物

フイリフモトスミレ

フイリフモトスミレ (スミレ科スミレ属)【班入麓菫】(Viola sieboldii f. variegata)名前の通り、「フモトスミレ」の葉が斑入りになった品種です。当然のことながら、斑入りといえるかいえないかは微妙な線引きで、明確な区...
3月

オオカンザクラ

オオカンザクラ (バラ科サクラ属)【大寒桜】(Cerasus x kanzakura 'Oh-kanzakura')「カンザクラ」の園芸品種で、「カンヒザクラ」と「オオシマザクラ」の交雑種といわれています。「カワヅザクラ」の兄弟分ということ...

カワヅザクラ

カワヅザクラ (バラ科サクラ属)【河津桜】(Cerasus × Kanzakura ‘Kawazu-zakura’)伊豆の河津町では今や一大観光産業となっている河津桜ですが、もとは1955年に河津川沿いで発見された品種です。「オオシマザクラ...
野山の植物

ヤブザクラ

ヤブザクラ (バラ科サクラ属)【藪桜】(Cerasus × subhirtella f. hisauchiana)多摩丘陵周辺を中心とし、関東西南部の丘陵地に局所分布する桜です。「マメザクラ」と「エドヒガン」の自然交雑種と推定されていて、3...
山岳の植物

オニアザミ

オニアザミ (キク科アザミ属)【鬼薊】(Cirsium nipponense)東北から中部地方にかけての日本海側に分布する山地性のアザミで、山地から亜高山の開けた草地に生え、大型の頭花が点頭して咲きます。総苞片はたいへん粘り、葉は茎を抱き、...
高山植物

ハッポウウスユキソウ

ハッポウウスユキソウ (キク科ウスユキソウ属)【八方薄雪草】(Leontopodium japonicum form. happoense)北アルプス・八方尾根周辺に固有といわれる、「ウスユキソウ」の高山性蛇紋岩品種です。「ミネウスユキソウ...
至仏山

ウスユキソウ

ウスユキソウ (キク科ウスユキソウ属)【薄雪草】(Leontopodium japonicum)ウスユキソウというと高山植物のイメージがあるが、単に「ウスユキソウ」というのは、いわゆる「エーデルワイス」的な完全な高山種ではなく、全国の低山か...
植物を巡る四方山話

いずれアヤメかカキツバタ?

「いずれアヤメかカキツバタ」という言葉は子供のころから知っていたが、アヤメやショウブはみんな似たようなものと思っていた。東村山市の名所となっている、北山公園の花菖蒲園は、狭山丘陵の末端である八国山の南麓の水田跡に造られていて、季節になると遠...
植物を巡る四方山話

孤高の女王「コマクサ」

孤高の女王「コマクサ」「高山植物」と聞いたときに多くの登山者が思い浮かべるのは、夏山のお花畑を群生で構成する、シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、チングルマあたりがメジャーどころではないでしょうか。一方「高山植物の女王」と言われれば誰もが「コマ...
野山の植物

ヒカゲスミレ

ヒカゲスミレ (スミレ科スミレ属)【日蔭菫】(Viola yezoensis)全国の林内など日陰や半日陰の湿気のある場所に生えます。葉は裏表ともに緑色で、白ベースの花は紫条が入り、側弁基部に毛があります。また、花期には葉の表面がやや茶色っぽ...
野山の植物

イヌザクラ

イヌザクラ (バラ科ウワミズザクラ属)【犬桜】(Padus buergeriana) 別名:シロザクラ本州から九州の里山に生え、「ウワミズザクラ」に似た穂状の花序をもつサクラです。ウワミズザクラに比べると花が黄色っぽく、花序の枝の下側に葉が...
3月

ヒゴスミレ

ヒゴスミレ (スミレ科スミレ属)【肥後菫】(Viola chaerophylloides var. sieboldiana)「エイザンスミレ」と並んで複葉性のスミレの代表ですが、関西が分布の中心で、東京近辺では出会うことが少ない種類です。一...

ベニバナナンザンスミレ

ベニバナナンザンスミレ (スミレ科スミレ属)【紅花南山菫】(Viola sp. 'Benibana-nanzan')幅広く流通している園芸品種のスミレです。「ナンザンスミレ」は、日本国内では対馬にだけ自生する大陸系のスミレですが、実はこのス...

ミドリミツモリスミレ

ミドリミツモリスミレ (スミレ科スミレ属)【緑三ツ森菫】(Viola×pseudo-makimoi f. concolor)「マキノスミレ」と「フモトスミレ」の自然交雑種で、「ミツモリ」とは木曽の三ツ森山で発見されたための名称です。何故「ミ...
12月

シキザクラ

シキザクラ (バラ科サクラ属)【四季桜】(Cerasus × subhirtella ‘Semperflorens’)エドヒガンとマメザクラの交雑種といわれる園芸品種です。いわゆる「冬桜」で、11月ごろと3月ごろの二度咲きです。花はピンク色...
12月

フユザクラ(コバザクラ) 

フユザクラ(コバザクラ) (バラ科サクラ属)【冬桜】(Cerasus parvifolia 'Fuyu-zakura')「冬桜」というと、「ジュウガツザクラ」や「シキザクラ」「コブクザクラ」など冬に開花する桜の総称として使われますが、狭義の...

ハマコンギク

ハマコンギク (キク科シオン属)【浜紺菊】(Aster microcephalus var. littoricola) 別名:エノシマヨメナ「ノコンギク」の海岸型変種で、三浦半島から湘南、伊豆半島にかけて、また伊豆諸島に分布します。海岸型ら...
野山の植物

オオシマザクラ

オオシマザクラ (バラ科サクラ属)【大島桜】(Prunus speciosa)伊豆大島をはじめ、伊豆半島、房総南部などに自生する、日本の野生サクラ固有種のひとつで、大型の一重の白い花を咲かせ、花期には緑の葉も同時に出ます。萼片はスリムで大型...

コブクザクラ

コブクザクラ (バラ科サクラ属)【子福桜】(Prunus "Kobuku-zakura")シナノミザクラとコヒガンザクラ、またはシナノミザクラとジュウガツザクラの交雑種といわれる栽培品種です。「ジュウガツザクラ」や「フユザクラ」同様、二季咲...
野山の植物

ヤマザクラ

ヤマザクラ (バラ科サクラ属)【山桜】(Cerasus jamasakura)関東以南に分布する、日本古来の野生サクラで、江戸時代以前に愛でられた桜はほとんど本種です。学名にもヤマザクラの字が使われています。白い花が咲くのと同時に赤っぽい若...

ジュウガツザクラ

ジュウガツザクラ (バラ科サクラ属)【十月桜】(Prunus x subhirtella 'Autumnalis')エドヒガンとマメザクラの交雑種であるコヒガンザクラを元にして江戸末期に作られた園芸品種。名の通り、10月ごろから4月ごろまで...
9月

オクヤマアザミ

オクヤマアザミ (キク科アザミ属)【奥山薊】(Cirsium ovalifolium)谷川連峰から那須連峰にかけての山地から高山帯に生えるアザミで、頭花はまばらに点頭して咲きます。総苞片は斜上~開出し、総苞が粘ります。【Youtube 山川...
6月

ジョウシュウオニアザミ

ジョウシュウオニアザミ (キク科アザミ属)【上州鬼薊】(Cirsium okamotoi)上越国境の山岳地に生える、分布の狭いアザミです。棘は鋭く、花は単生か数個がかたまって点頭してつきます。総苞片が7-8列で、総苞は著しく粘るとされていま...
植物を巡る四方山話

キイジョウロウホトトギス(花の構造)

キイジョウロウホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【紀伊上臈杜鵑草】(Tricyrtis macranthopsis)キイジョウロウホトトギス 本ページへ >>庭に咲いたキイジョウロウホトトギスの花弁の欠けた花を摘んだので分解観察してみました...
野山の植物

ハチオウジアザミ

ハチオウジアザミ (キク科アザミ属)【八王子薊】(Cirsium tamastoloniferum)2012年に新種として発表されたばかりの、八王子市内原産の地域固有種のアザミです。多摩丘陵には、低い丘陵地に入り組んだ谷(谷戸)がたくさんあ...
9月

ナンブアザミ

ナンブアザミ (キク科アザミ属)【南部薊】(Cirsium tonense var. tonense)東北地方で最も普通のアザミで、関東から中部にかけ広く分布します。「トネアザミ」の母種とされる近い仲間で、関東や中部ではトネアザミより寒冷地...
野山の植物

ハチジョウアザミ

ハチジョウアザミ (キク科アザミ属)【八丈薊】(Cirsium hachijoense)伊豆諸島の常緑樹林の林内や林縁に生え、大きな頭花を咲かせる伊豆諸島固有種のアザミ。伊豆大島から八丈青ケ島まで分布し、島の植物と言っても海岸性というわけで...
国内希少野生動植物種

ムニンノボタン

ムニンノボタン (ノボタン科ノボタン属)【無人野牡丹】(Melastoma tetramerum)4弁の白い花を咲かせる小笠原諸島の父島の固有種で、極めて少数しか残っておらず、一時は最後の一株となっていました。植物園などで人為増殖して植え戻...
9月

イヌタヌキモ

イヌタヌキモ (タヌキモ科タヌキモ属)(Utricularia australis)全国の池や用水路などに生育する水草で、水中に捕虫嚢をもち、微細なプランクトンなどを捕食する食虫植物です。夏には水上に花茎を突き出し、黄色い小さな花を咲かせま...
野山の植物

ムラサキコマノツメ

ムラサキコマノツメ (スミレ科スミレ属)【紫駒の爪】(Viola verecunda f. violascens)「ツボスミレ(ニョイスミレ)」の紫色品種で、白いツボスミレに混ざって現れるようです。この株も普通の白色のものと同居して咲いてい...
高山植物

ナエバキスミレ

ナエバキスミレ (スミレ科スミレ属)【苗場黄菫】(Viola brevistipulata var. kishidae)日本各地にいくつかある「オオバキスミレ」の変種のひとつで、上信越から東北南部の亜高山に分布するタイプです。オオバキスミレ...
国内希少野生動植物種

ホテイアツモリソウ

ホテイアツモリソウ (ラン科アツモリソウ属)【布袋敦盛草】(Cypripedium macranthos var. macranthos) (釜無ホテイアツモリソウ)日本の野生ランの中でも異彩を放つアツモリソウ属には、「アツモリソウ」「レブ...
野山の植物

イシモチソウ

イシモチソウ (モウセンゴケ科モウセンゴケ属)【石持草】(Drosera peltata var. nipponica)「モウセンゴケ」と同様に、葉から生える腺毛の粘液で昆虫等を粘りつけ包み込んで捕獲し養分とする食虫植物です。高さ20cmぐ...
野山の植物

コモウセンゴケ

コモウセンゴケ (モウセンゴケ科モウセンゴケ属)【小毛氈苔】(Drosera spathulata)「モウセンゴケ」よりも葉が短く、葉柄が不明瞭でヘラ型になる小型食虫植物です。葉が枯れずに冬を越す常緑性とのことです。モウセンゴケが白花なのに...