特集

ヒナスミレ

ヒナスミレ (スミレ科スミレ属)【雛菫】(Viola tokubuchiana var. takedana)「スミレ界のプリンセス」とまで言われるほどに、清楚でかつ野性味のあるスミレ。白に近いものから、標準的な薄ピンク、花弁の端が濃いピンク...
野山の植物

アケボノスミレ

アケボノスミレ (スミレ科スミレ属)【曙菫】( Viola rossii )日当たりの良い枯れ草の土手状のところに、いきなり花が生え出しています。開花していない蕾に近い状態では、まるで何かの蘭かと思います。独特の濃い赤紫色で、花が咲く頃には...
3月

アズマイチゲ

アズマイチゲ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【東一華】(Anemone raddeana)春を告げる「スプリング・エフェメラル」のなかでも、もっとも華やかなひとつです。「一華」の名のとおり、一本の茎にひとつだけの大輪の華をつけるシンプルな花...
野山の植物

タカオスミレ

タカオスミレ (スミレ科スミレ属)【高尾菫】(Viola yezoensis f. discolor)高尾山で発見されその名を冠された、高尾山名物「タカオスミレ」。しかし、決して高尾山特産ではなく、「ヒカゲスミレ」の品種なので各地でも見られ...
野山の植物

フクジュソウ

フクジュソウ (キンポウゲ科フクジュソウ属)【福寿草】(Adonis ramosa)いわゆる、「スプリング・エフェメラル」の代表で、雪解けと同時に初春一番で咲くので「元日草」の名も。他にほとんど花の無い一面の枯野原の中に、鮮やかな光沢ある黄...

ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサク (ケシ科キケマン属)【山延胡索】(Corydalis lineariloba)同属の「ジロボウエンゴサク」と生息地が被っていて紛らわしいですが、こちらのほうが総じてしっかりした印象があります。花もやや太って複雑な印象、植物体...
3月

アマナ

アマナ (ユリ科アマナ属)【甘菜】(Amana edulis)「ヒロハノアマナ」と比べると、東北南部以南の全国に分布してポピュラーな種類ですが、環境の変化で分布は減っているようです。「ヒロハノアマナ」よりも花がやや小ぶりで、内側にも薄茶の条...
至仏山

ミネウスユキソウ

ミネウスユキソウ (キク科ウスユキソウ属)【嶺薄雪草】(Leontopodium japonicum var. shiroumense)東北北部の山岳と中部地方の山地亜高山帯~高山帯(上越地方、北・中央・南アルプス、八ヶ岳)に分布します。通...
至仏山

ホソバヒナウスユキソウ

ホソバヒナウスユキソウ(キク科ウスユキソウ属)【細葉雛薄雪草】(Leontopodium fauriei var. angustifolium)早池峰山の「ハヤチネウスユキソウ」と並んで「日本のエーデルワイス」といわれる、至仏山と谷川岳の特...
3月

ヒロハノアマナ

ヒロハノアマナ (ユリ科アマナ属)【広葉の甘菜】(Amana erythronioides)普通の「アマナ」よりも分布が狭く、生息数も少ないようで、絶滅危惧種となっています。アマナと花はほとんど同じですが、葉がやや広く中心に白っぽいラインが...
至仏山

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマ (APG:シュロソウ科ショウジョウバカマ属)(ユリ科)【猩々袴】(Heloniopsis orientalis)里山から高山まで幅広く分布し、低地ではいわゆる「スプリング・エフェメラル」として春一番に咲く花です。しかし、...
9月

フジアザミ

フジアザミ (キク科アザミ属)【富士薊】(Cirsium purpuratum)嘘のように巨大なアザミで、アザミとしては花の大きさは世界最大級だそうです。主に富士山周辺とフォッサマグナ沿いの山地帯~亜高山帯に分布します。林縁の砂礫地のような...
3月

アオイスミレ

アオイスミレ (スミレ科スミレ属)【葵菫】(Viola hondoensis)春、雑木林の花が咲き始める先頭にたって、真っ先に咲きだすスミレです。雑木林の湿った土の、それでも日当たりはよさそうな開けた地面にへばりつくように生えています。葉は...

ホウキアザミ

ホウキアザミ (キク科アザミ属)【箒薊】(Cirsium gratiosum)あざみの正確な分類はお手上げですが、このへんから北岳周辺の特産種としては「仙丈薊」が有名です。このあたりのこのようなアザミは、ほとんど「センジョウアザミ」かと思い...

ユキワリイチゲ

ユキワリイチゲ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【雪割一華】(Anemone keiskeana)これも、キンポウゲ科の「スプリング・エフェメラル」です。「キクザキイチゲ」とは逆に、関東には無く、近畿以西にしか自生しないそうです。ほかの「イチ...
3月

キクザキイチゲ

キクザキイチゲ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【菊咲一華】(学名:Anemone pseudoaltaica)イチリンソウ属の一連の「イチゲ」の仲間で、別名キクザキイチリンソウ。近畿以北の分布で、いわゆる「スプリング・エフェメラル」の一種。...
9月

シラヤマギク

シラヤマギク (キク科シオン属)【白山菊】(Aster scaber)いわゆる秋の「野菊」類の中でも、まばらで小さく、「貧相」といえば貧相ですが、林縁の薄暗い中に浮かび上がる不思議な存在感。花は小さいですが株はときに背丈を越えるほど大きく茂...
野山の植物

タカアザミ

タカアザミ(キク科アザミ属)【高薊】(Cirsium pendulum)その名の通り、背の高いアザミで背丈より高くなってます。田んぼのあぜ道や土手など、水辺に近いところに生えています。国内の分布は、中部以北から北海道です。日本固有ではなく、...
野山の植物

リュウノウギク

リュウノウギク (キク科キク属)【竜脳菊】(Dendranthema japonicum)晩秋の時期に咲く、いわゆる野菊の一種です。その素朴な姿は「野菊らしさ」を感じさせ、葉には揮発性の香り成分が含まれていることから、「竜脳香(リュウノウコ...

ニリンソウ

ニリンソウ (キンポウゲ科イチリンソウ属) 【二輪草】(Anemone flaccida)「スプリングエフェメラル」として春の野山の代表みたいな花ですね。二輪づつ花がつくから二輪草ですが、実際にはひとつづつ時間差で咲くことが多いようです。一...
高山植物

ジョウシュウアズマギク

ジョウシュウアズマギク (キク科ムカシヨモギ属)【上州東菊】(Erigeron thunbergii subsp. glabratus var. heterotrichus)至仏山~谷川岳周辺に分布する、「ミヤマアズマギク」の変種。「ミヤマ...
野山の植物

ノコンギク

ノコンギク (キク科シオン属)【野紺菊】(Aster microcephalus var. ovatus)いわゆる「野菊」といわれる種類の中でも、一番ポピュラーなひとつで、生育範囲も広く個体数も多いものですが、同じく最もポピュラーな「ヨメナ...

ムラサキケマン

ムラサキケマン (ケシ科キケマン属)【紫華鬘】(Corydalis incisa)迂闊なことに、以前はこれはシソ科とばかり思っていました。花の形からの連想ですが、実はケシ科だったんですね。全草有毒。白花で僅かに紫が残るものは「シロヤブケマン...
3月

カタクリ

カタクリ (ユリ科カタクリ属)【片栗】(Erythronium japonicum)早春の里山を彩る「スプリング・エフェメラル」の代表ともいえる花ですね。特に、上越など雪国では雪解け後の群生地で一斉に開花して、見事な大群生となることが多く春...
野山の植物

キバナノコマノツメ

キバナノコマノツメ (スミレ科スミレ属)【黄花の駒の爪】(Viola biflora)「黄花の駒の爪」という、「スミレ」という名がつかないスミレ。「コマノツメ」とは、腎円形の葉の形状が馬の蹄(駒の爪)に似ていることからついたということです。...
3月

エイザンスミレ

エイザンスミレ (スミレ科スミレ属)【叡山菫】(Viola eizanensis)スミレ類としては異質の、細裂した独特な葉を持つ種類です。同様に細裂する「ヒゴスミレ」に比べて葉は幅広く基本3裂します。花の色が、白に近いものから紅色に近いもの...

マルバスミレ

マルバスミレ (スミレ科スミレ属)【丸葉菫】(Viola keiskei)全体に丸っこくまとまっているので可愛い印象の、園芸種のスミレに似た白花。花の色がほぼ純白なので、他の白っぽいスミレとひと目で違う感じがします。葉がこぢんまりとしてごわ...

ナガバノスミレサイシン

ナガバノスミレサイシン (スミレ科スミレ属)【長葉菫細辛】(Viola bissetii)「長葉」というように、長めの葉をもつ、花弁も長い大柄なスミレ。近縁の「スミレサイシン」は、日本海側の地方に分布し、「ナガバ」は太平洋側に分布するようで...
3月

コスミレ

コスミレ (スミレ科スミレ属)【小菫】(Viola japonica)「小菫」というものの、別に小さくはない。というより、スミレ全般の中ではむしろ大きい方でしょう。長めの花弁がちょっとまとまりなく、株がかたまって茂る傾向があるようです。見慣...
野山の植物

ヒメスミレ

ヒメスミレ (スミレ科)【姫菫】(Viola inconspicua subsp. nagasakiensis)とても小さくて単独で生えるのであまり目立たないスミレです。個体によってはかなり大きくなりますが、多くは道路や舗装の隙間、空き地な...

シロヤブケマン

シロヤブケマン (ケシ科キケマン属)【白藪華鬘】(Corydalis incisa f. pallescens)「ムラサキケマン」の一品種で、花が白く一部が淡く紫のもの。一部の紫もなくすべて白色のものは特に「ユキヤブケマン」と称される。【Y...

ジロボウエンゴサク

ジロボウエンゴサク (ケシ科キケマン属)【次郎坊延胡索】(Corydalis decumbens)ムラサキケマンに似た同類の花ですが、こちらは個々の花が大きめで直線的で、ばらばらとまばらに咲く感じです。ケマンとの違いは、葉を見れば一目瞭然で...
3月

ノジスミレ

ノジスミレ (スミレ科スミレ属)【野路菫】(Viola yedoensis)人里のすみれの中でもポピュラーなもので、路傍や田畑や土手などに生える無茎型のスミレ。「スミレ」によく似ていますが、葉がもっと剣型で平たく生えます。よく言われることで...
野山の植物

アリアケスミレ

アリアケスミレ(スミレ科スミレ属)【有明菫】(Viola betonicifolia var. albescens)いわゆる「スミレ」に似た、無茎種のスミレで、花が白~うす紫です。白地に紫条がくっきりと入るパターンが多いようです。葉はスミレ...
3月

ツボスミレ(ニョイスミレ)

ツボスミレ (ニョイスミレ) (スミレ科スミレ属)【坪菫】【如意菫】(Viola verecunda)田んぼまわりや雑木林縁などの人里に多く、湿った地面に生育するポピュラーな小柄なスミレ。小さな白い花に紫の筋が入り、なかなか綺麗だが小柄なの...
国内希少野生動植物種

キバナノツキヌキホトトギス

キバナノツキヌキホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【黄花突抜杜鵑草】(Tricyrtis perfoliata)長い名前ですが、漢字で書くと「黄花の突抜杜鵑草」。「突抜き」というのは、茎が葉を突き抜いている形態を指しています。谷沿いの崖から...
野山の植物

ヤマジノホトトギス

ヤマジノホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【山路の杜鵑草】(Tricyrtis affinis)カラー配置の点と造形の点で、一番整って綺麗なホトトギス類と個人的には思っている種類。花びらは白色ベースで水平に開き、花柱は黄色で先端にだけ斑点と...
9月

ホトトギス

ホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【杜鵑草】(Tricyrtis hirta) ホトトギス属を代表する標準名の「ホトトギス」で、鳥のホトトギスの斑点柄に似ているというところからの命名だそうです。 普通は白地の花びらにも花柱にも紫色の斑点をたくさん散りばめた花となりますが、斑点の度合いは変異が多いようです。
野山の植物

タマガワホトトギス

(ユリ科ホトトギス属)【玉川杜鵑草】(Tricyrtis latifolia)黄花のホトトギスで、普通のホトトギスより早い時期に咲きます。また、ホトトギスの中ではわりあい北方系で冷涼な山中に生育しています。 「タマガワ」は「多摩川」などではなく、古くからの山吹の名所である京都の地名
野山の植物

ヤマホトトギス

ヤマホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【山杜鵑草】(Tricyrtis macropoda)「ヤマジノホトトギス」とそっくりですが、花弁が下に反り返るのが特徴です。そのせいもあってか、花全体が細長い感じがします。また、花序が茎の頂部になりま...