6月

クマガイソウ

クマガイソウ (ラン科アツモリソウ属)【熊谷草】(Cypripedium japonicum)日本の自生ランの仲間の中でも一番変わり種のトップクラスの花でしょう。異様な存在感のある内臓チックな唇弁と、その上の萼片、2枚だけの大きな扇型の丸い...
3月

ハシリドコロ

ハシリドコロ (ナス科ハシリドコロ属)【走野老】(Scopolia japonica)春の山野の風物詩であると同時に、有名な毒草でもあります。「チョウセンアサガオ」などと同様、典型的なナス科のアルカロイド毒含有植物。食べると錯乱状態となり走...
野山の植物

ツルネコノメソウ

ツルネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【蔓猫の目】(学名:Chrysosplenium flagelliferum)どれも判りにくいネコノメソウ類の中では、他に似たものがないので分かり易い種類です。渓流の飛沫がかかるような水際に、...
6月

ラショウモンカズラ

ラショウモンカズラ (シソ科ラショウモンカズラ属)【羅生門葛】(学名: Meehania urticifolia)羅生門で斬られた鬼の腕に見立てたという名前の由来ですが、どうもあまり理解できません。ですが、花の拡大を見てみると、鬼の腕だけあ...
3月

ミミガタテンナンショウ

ミミガタテンナンショウ (サトイモ科 テンナンショウ属)【耳型天南星】(Arisaema undulatifolium var. limbatum)異形のサトイモ科テンナンショウ属の中では、全体の姿はそれほど異様ではないと思いますが、仏炎苞...
野山の植物

ネコノメソウ

ネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【猫の目草】(Chrysosplenium grayanum)春の低山の沢や湿地に生えるネコノメソウは、どこが猫の目なのか怪しんでいましたが、花後の種(果実)ができたときの状態が猫の目のようだとい...

セリバオウレン

セリバオウレン (キンポウゲ科オウレン属)【芹葉黄連】(Coptis japonica var. dissecta)漢方薬の黄連(オウレン)は普通「キクバオウレン」のことを指し、日本海側に多く分布しますが、太平洋側や西日本にはこのセリバオウ...
6月

カタヒバ

カタヒバ (シダ植物イワヒバ科)(ヒカゲノカズラ植物門)【片檜葉】(Selaginella involvens)常緑性のシダ植物ですが、羊歯の仲間といっても「ヒカゲノカズラ」の仲間で、普通の羊歯とはまた別のグループに属します。「ヒバ」の名が...
10月

フサフジウツギ

フサフジウツギ (フジウツギ科 フジウツギ属)(APG:ゴマノハグサ科)【房藤空木】(Buddleja davidii)属名「ブッドレア」の名称で園芸用に流通している中国原産の低木です。各地で帰化・野生化していて、場所によっては大繁殖してい...
野山の植物

ムサシアブミ

ムサシアブミ (サトイモ科テンナンショウ属)【武蔵鐙】(学名 Arisaema ringens)「マムシグサ」などに代表されるテンナンショウの仲間で、大きな三枚葉が特徴的です。三つ葉をつけた葉柄は地面から二股状に生え、その中間に仏炎苞の花が...
野山の植物

オクマワラビ

オクマワラビ (シダ植物オシダ科)【雄熊蕨】(学名 Dryopteris uniformis)半日陰の林下や林縁に生える常緑のシダで、全国に普通に生えます。光沢のない小羽片は鈍頭で細かい鋸歯があり、ソーラスは丸く大きくつきます。根から茎にか...
6月

ミサキカグマ

ミサキカグマ (シダ植物オシダ科)(Dryopteris chinensis)いかにも普通の羊歯という姿のシダで、林内や路傍の斜面によく見られます。最下羽片の一番下の第一小羽片が大きく飛び出すため、全体の形が長五角形のようになるのが特徴です...
6月

トラノオシダ

トラノオシダ (シダ植物チャセンシダ科)【虎の尾羊歯】(学名 Asplenium incisum Thunb.)全国の日当たり風通しのよい崖や岩場に生える小型の羊歯で、わりあい乾いたところが好きなようです。葉が薄く柔らかで爽やかな感じの羊歯...
野山の植物

シシガシラ

シシガシラ (シダ植物シシガシラ科ヒリュウシダ属)(Struthiopteris niponica)全国の山林内の湿気のある日陰に生える普通種です。シンプルな単羽状の葉がロゼット状の株になり、中心から胞子葉が高く伸びます。葉柄基部の鱗片は細...
野山の植物

コシダ

コシダ (シダ植物ウラジロ科コシダ属)【小羊歯】(Dicranopteris linearis)独特の光沢のある硬い葉のシダで、福島以南に分布する南方系の種類です。日当たりのある林内に群生し、「ウラジロ」同様主軸から左右対称に羽片を広げます...
9月

タムラソウ

タムラソウ (キク科タムラソウ属)【田村草】(Serratula coronata var. insularis)アザミにそっくりですが、アザミ属ではなく、一種だけの独自のタムラソウ属。葉にトゲが無いのが特徴で、下の方の葉は羽状になっていま...
9月

イワシャジン

イワシャジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)【岩沙参】(Adenophora takedae)「ツリガネニンジン」の仲間で、中部太平洋側に分布が限られ、静岡、山梨、長野、愛知を中心に山地の湿った岩場に見られます。いわゆる「フォッサマグナ要...
野山の植物

ガマズミ

ガマズミ (レンプクソウ科ガマズミ属)(学名:Viburnum dilatatum)春の野山が初夏の装いに変わってくるころ、たくさんの白い花で賑わわせてくれます。仲間に「ミヤマガマズミ」「コバノガマズミ」があり、かなり紛らわしいですが、ガマ...
野山の植物

ウメバチソウ

ウメバチソウ (ニシキギ科ウメバチソウ属)【梅鉢草】(学名:Parnassia palustris)高原や山地の日当たりのよい湿地に生え、花が梅のようなので名づけられたそうです。端正な白い花は、花の少なくなった季節にとても綺麗なのですが、花...
10月

ハゼラン

ハゼラン (ハゼラン科ハゼラン属)(スベリヒユ科)【爆蘭】(Talinum paniculatum)都会の歩道でも、郊外の住宅地でも、人里に幅広く繁殖する帰化植物です。南米原産で明治時代に移入されたようです。午後から開くという花は、とても小...
9月

タコノアシ

タコノアシ (タコノアシ科タコノアシ属)【蛸の足】(Penthorum chinense)湿地や田んぼまわりに生える目立たない草ですが、独特の花序がタコの足のように見えることから名付けられたようです。個々の花は、花弁が無く、萼片の上に雄しべ...
野山の植物

ウリクサ

ウリクサ (APG:アゼナ科アゼナ属)(ゴマノハグサ科)【瓜草】(Lindernia crustacea)花だけぱっと見ると「トキワハゼ」や「アゼナ」に似ていますが、地面を這い葉が水平に開いた感じになります。とても小さいですが個々の花はなか...
9月

サクラタデ

サクラタデ (タデ科イヌタデ属)【桜蓼】(Persicaria conspicua)その名に違わず、とても綺麗な桜色の花を咲かせます。日本のタデ属の中でもっとも大きい花とされていますが、それでもタデですからとても小さな花です。雌雄異株で、ち...
9月

マツカゼソウ

マツカゼソウ (ミカン科マツカゼソウ属)【松風草】(Boenninghausenia albiflora var. japonica)「ミカン科」の野草というのもあまり聞きませんが、実際、木本ばかりのミカン科の中で唯一の草本だそうです。4弁...
9月

ヒヨドリジョウゴ

ヒヨドリジョウゴ (ナス科ナス属)【鵯上戸】(Solanum lyratum)「イヌホウズキ」などにもちょっと似た、ナス科の花ですが、もっと小さく花弁が完全にそっくり返っている点が違います。また、よく見ると白い花弁の付け根に鮮やかな緑の点が...
9月

タチフウロ

タチフウロ (フウロソウ科フウロソウ属)【立風露】(Geranium krameri)「ハクサンフウロ」と「ゲンノショウコ」の間のような大きさと色合いで、茎の立ち上がった先に1-2個の花をつけるのでこの名をもつそうです。低山から亜高山近くま...
9月

キレンゲショウマ

キレンゲショウマ (APG:アジサイ科キレンゲショウマ属)(ユキノシタ科)【黄蓮華升麻】(Kirengeshoma palmata)「レンゲショウマ」に似て黄花である、という名前ですが、ちっとも似ていません。種類としてもキンポウゲ科ではなく...
6月

アオギリ

アオギリ (APG:アオイ科アオギリ属)(旧アオギリ科)【青桐、梧桐】(Firmiana simplex)緑の樹皮が独特で、掌状の葉も特徴的です。また、面白いのは秋に生る実で、まるで葉の縁に豆がくっついたような形で種を飛ばす仕組みになってい...
9月

ハナトラノオ

ハナトラノオ (シソ科ハナトラノオ属)【花虎の尾】(Physostegia virginiana) 別名:カクトラノオ北アメリカ東部原産で、日本へは大正時代に導入された宿根草の園芸植物です。四方に向かって四角錐のかたちに咲くユニークな花が美...
高山植物

ハクサンシャジン

ハクサンシャジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)【白山沙参】(学名:Adenophora triphylla var. hakusanensis)別名:タカネツリガネニンジン「ツリガネニンジン」の高山型とされ、ツリガネニンジンよりも丈が低...
7月

マルバノイチヤクソウ

マルバノイチヤクソウ (ツツジ科イチヤクソウ属)(イチヤクソウ科)【丸葉一薬草】 (Pyrola nephrophylla)入笠山で撮った「イチヤクソウ」の写真が、後から見ると里山で撮ったものと印象が違うので再検討。イチヤクソウのバリエーシ...
野山の植物

イヌキクイモ

イヌキクイモ  (キク科ヒマワリ属)【犬菊芋】(Helianthus strumosus)「キクイモ」は北米原産で根が芋のような根塊になり、江戸時代末期に飼料用作物として伝来したそうです。で、何故「イヌ」かというと、その「キクイモ」にそっく...
9月

トチバニンジン

トチバニンジン (ウコギ科トチバニンジン属)【栃葉人参】(Panax japonicus)栃の木の葉のような5枚葉の葉を輪生する、ちょっと変わった感じのする草です。ウコギ科らしい、ヤツデやウドのような球状の緑の雄性花をつけ、時期が経つと雌性...
9月

ミツバテンナンショウ

ミツバテンナンショウ (サトイモ科テンナンショウ属)【三つ葉天南星】(Arisaema ternatipartitum)その名の通り、三つ葉の葉をつけ、かなり小型のテンナンショウです。9月はじめ、実が赤くなりかかっていました。この植物、四国...
9月

イヌトウバナ

イヌトウバナ (シソ科トウバナ属 )【犬塔花】(Clinopodium micranthum)「トウバナ」とそっくりですが、トウバナが春咲きなのに対して夏から秋咲き、萼に毛がある、などの違いが有ります。また、こちらはトウバナよりも山地性とな...
9月

チャボホトトギス

チャボホトトギス (ユリ科ホトトギス属)【矮鶏杜鵑草】(Tricyrtis nana)「キバナノホトトギス」の近縁の小型種で、矮性であることから「チャボ」の名。宮崎県にしかないキバナノホトトギスよりは分布域が広く、東海地方から紀伊半島、四国...
9月

ツルリンドウ

ツルリンドウ (リンドウ科ツルリンドウ属)【蔓竜胆】(Tripterospermum japonicum)その名の通り、ツル性のリンドウです。林下の日陰につるを伸ばし、葉腋にうす紫のリンドウの花をつけます。ツル性で他の枝に巻き付いたりします...
9月

ヒナノウスツボ

ヒナノウスツボ (ゴマノハグサ科ゴマノハグサ属)【雛の臼壺】(Scrophularia duplicatoserrata)関東以西から九州まで分布する、小型でとても目立たない花です。やや薄暗い林下に生えて、小さな暗紫色のまばらな花なので、知...

モミジアオイ

モミジアオイ (アオイ科フヨウ属)【紅葉葵】(Hibiscus coccineus)北米原産のハイビスカスの仲間ですが、フヨウやアオイと違って花弁が重ならず、細身で分離しています。葉も細く割れてモミジ葉状になっています。とても大きく派手な花...
野山の植物

カシワバハグマ

カシワバハグマ (キク科コウヤボウキ属)【柏葉白熊】(学名:Pertya robusta)いろいろある「ハグマ」と呼ばれる中でも、「カシワ」の葉に例えられる葉がかなり大型な種類です。他の「オクモミジハグマ」や「キッコウハグマ」などはモミジハ...