高山植物

コウメバチソウ

コウメバチソウ (ニシキギ科ウメバチソウ属)【小梅鉢草】(Parnassia palustris var. tenuis)「ウメバチソウ」の高山型変種とされ、中部以北から北海道の高山帯に分布します。湿り気のある草地や水まわりの礫地などに生え...
高山植物

オオヒョウタンボク

オオヒョウタンボク (スイカズラ科スイカズラ属)【大瓢箪木】(Lonicera tschonoskii)本州中部周辺の2000m前後の亜高山帯から高山帯に分布し、残雪の多い森林限界付近に生育する低木です。葉腋から花茎を伸ばし、葉の上に乗るよ...
高山植物

ヒメイワショウブ

ヒメイワショウブ (APG:チシマゼキショウ科チシマゼキショウ属)(ユリ科)【姫岩菖蒲】(Tofieldia okuboi)「イワショウブ」を極小にしたような繊細な高山植物で、亜高山から高山帯の草地や砂礫地に生えます。本州の中部地方以北と北...
至仏山

クロトウヒレン

クロトウヒレン (キク科トウヒレン属)【黒唐飛廉】(Saussurea sessiliflora)一見すると、何かの枯れ草かと思うような黒褐色の塊が目に入りました。調べてみると、「クロトウヒレン」の蕾。東北地方南部から中部地方にかけて亜高山...
7月

ヒメツキミソウ

ヒメツキミソウ (アカバナ科マツヨイグサ属)【姫月見草】(Oenothera perennis)アメリカ東部原産のマツヨイグサで、園芸品種として植えられています。日本には昭和初期に入ってきているそうです。花は2cm程度であまり大きくなく、日...
野山の植物

ダイコンソウ

ダイコンソウ (バラ科ダイコンソウ属)【大根草】(Geum japonicum)一見「キンポウゲ」か「キツネノボタン」に似た雰囲気に長く立ち上がった黄色い花で、山地の林下や沢沿いに咲きます。実際はバラ科で、よく見ればキジムシロ類にやや似てい...
6月

ケムラサキニガナ

ケムラサキニガナ (キク科アキノノゲシ属)【紫苦菜】(Lactuca sororia var. pilipes)山地の半日蔭に生え、ひょろひょろと高く伸び、長いと1m以上にもなる草で、天辺に円錐花序をつけます。「ニガナ」類に似た形の下向きの...
6月

イヌシダ

イヌシダ (シダ植物コバノイシカグマ科)【犬羊歯】(Dennstaedtia hirsuta)日本全国に分布する夏緑性の小型シダです。山地のわりあい風通しのよいところの岩の間などに生えています。明るい緑のマットな質感で、茎も葉も毛深く、触る...
野山の植物

スズカケソウ

スズカケソウ (APG:オオバコ科クガイソウ属)(ゴマノハグサ科)【鈴懸草】(Veronicastrum villosulum)園芸植物として江戸時代から知られ、今もネット通販でも簡単に買える植物でもありながら原産地不明の謎の植物。植栽され...
6月

チシマタンポポ

チシマタンポポ (キク科ヤナギタンポポ属)【千島蒲公英】(Hieracium alpinum)「千島」と名がありますが、極東アジアには存在せず、ヨーロッパアルプス原産の高山植物です。これが園芸品種として輸入され、商品名として「チシマタンポポ...
6月

ウリノキ

ウリノキ (ミズキ科ウリノキ属)【瓜の木】(学名:Alangium platanifolium)瓜とは全然関係のない植物ですが、葉がウリ類に似ているということでのネーミングのようです。ちょっと「フヨウ」の葉の形にも似てますね。低山から山地に...
6月

バライチゴ

バライチゴ (バラ科キイチゴ属)【薔薇苺】(Rubus illecebrosus) 別名:ミヤマイチゴ「ミヤマイチゴ」と呼ばれるように、山地性のキイチゴです。鋭く尖った鋸歯と並行葉脈が目立つ羽状の葉が特徴的で、枝にはまばらに棘があります。関...
6月

ヤワタソウ

ヤワタソウ (ユキノシタ科ヤワタソウ属)【八幡草】(Peltoboykinia tellimoides) 別名:オトメソウ、タキナショウマ日本では本州中部~東北南部という狭い範囲に分布し、中国の一部にもあるようです。大きな根生葉の脇に花柄を...
野山の植物

クモキリソウ

クモキリソウ (ラン科クモキリソウ属)【雲切草】(Liparis kumokiri)黄緑色の虫か小人が乱れ飛んでいるような花序の、全国に分布するランです。2枚の幅広い葉の間から花茎が立ち上がり、整った姿となっています。葉のヘリが細かく波打っ...
6月

マツノハマンネングサ

マツノハマンネングサ (ベンケイソウ科マンネングサ属)【松の葉万年草】(Sedum hakonense)マンネングサの仲間としては、葉が扁平で細長く松の葉というよりモミなどに似ています。葉だけ見ると、あまりマンネングサの仲間には見えません。...
野山の植物

ムラサキツユクサ

ムラサキツユクサ (ツユクサ科ムラサキツユクサ属)【紫露草】(Tradescantia ohiensis)北アメリカ東部原産の帰化植物で、明治時代に園芸種として移入されたものです。今も品種改良された園芸種が何種か出回っています。6本の雄しべ...
6月

アカメガシワ

アカメガシワ (トウダイグサ科アカメガシワ属)【赤芽柏】(Mallotus japonicus)山野や河原、公園などの明るい場所に生える落葉樹で、雌雄異株。白い葉脈と赤い葉柄が特徴的な葉ですが、若い樹では2-3裂した葉の形となるようです。成...
6月

ベニバナイチヤクソウ

ベニバナイチヤクソウ (ツツジ科イチヤクソウ属)【紅花一薬草】(Pyrola incarnata)その名の通り、紅花のイチヤクソウなのですが、イチヤクソウの単に色違いというわけではなく山岳性~亜高山性の別種です。普通の「イチヤクソウ」と違い...
6月

ウスバスミレ

ウスバスミレ (スミレ科スミレ属)【薄葉菫】(Viola blandiformis)亜高山帯の針葉樹林に生える、たいへん繊細な感じのスミレです。中部以北の分布で、寒冷な気候の高地のため初夏の開花となります。花は「ニョイスミレ」などに似た、白...
高山植物

オサバグサ

オサバグサ (ケシ科オサバグサ属)【筬葉草】( Pteridophyllum racemosum )一属一種の日本固有種で、中部から東北にかけての亜高山の針葉樹林内に隔離分布する変わった植物です。葉がどう見ても羊歯類としか思えないような櫛の...
高山植物

コメバツガザクラ

コメバツガザクラ (ツツジ科コメバツガザクラ属)【米葉栂桜】(Arcterica nana)高山の岩場に生える「ツガザクラ」の仲間なのですが、葉が広く、独自に「コメバツガザクラ属」に属します。「コケモモ」によく似ていますが、花が丸っこく、口...

シロバナノヘビイチゴ

シロバナノヘビイチゴ (バラ科オランダイチゴ属)【白花蛇苺】(Fragaria nipponica) 別名:モリイチゴ東北南部から中部地方の太平洋側の亜高山に近い山地に生え、「ヘビイチゴ」の名がついていますが、オランダイチゴ属なので果物とし...
6月

ヤブガラシ

ヤブガラシ (ブドウ科ヤブガラシ属)【藪枯らし】(Cayratia japonica)「カナムグラ」と並んで、空き地や荒れた道端に生える蔓性雑草の代表のような草ですね。昔、子供のころに多かった荒れた空き地にどこにでもはびこっていました。荒れ...
6月

ナンテン

ナンテン (メギ科ナンテン属)【南天】(学名:Nandina domestica)「難転」の意をもって縁起物とされる南天ですが、個々の花を見るとちょっと「ヒヨドリジョウゴ」の感じにも似ています。ナンテンの赤い実は、各種毒性物質を含んでいます...
6月

タイマツバナ

タイマツバナ (シソ科ヤグルマハッカ属)【松明花】(学名:Monarda didyma)北米原産で、園芸名では一般に属名のモナルダと一括して呼ばれ、別名ベルガモット。同属のよく似た「ヤグルマハッカ」の仲間ですが、ヤグルマハッカよりも矮性で花...
6月

ムラサキカタバミ

ムラサキカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【紫片喰】(Oxalis corymbosa)カタバミ類の雑草の中でも大型で、美しいピンクの花をつける南アメリカ原産の帰化植物です。江戸時代末期に観賞用に入ってきたそうで、各地で野生化して群生も多い...

コクサギ

コクサギ (ミカン科コクサギ属)【小臭木】(Orixa japonica)低山の湿った林内などに生える低木で、雌雄異株ということです。小枝につく葉が、2枚づつの互生となっており、「コクサギ型葉序」と名付けられています。「サルスベリ」などが同...
6月

スダジイ

スダジイ (ブナ科シイ属)(Castanopsis sieboldii)照葉樹林の植物を代表する「椎ノ木」です。暖地性の植物のため、南東北あたりが分布の北限となっています。丈夫な樹種であるため、しばしば大木となります。この樹は白金自然教育園...
野山の植物

ハンカイソウ

ハンカイソウ (キク科メタカラコウ属)【樊会草】(Ligularia japonica)静岡以西の低山の湿地に生え、直径10cm以上の大きなオレンジ色の花を咲かせます。花と全体の雰囲気は「マルバダケブキ」などにも似ていますが、葉が全く違い、...
野山の植物

ランヨウアオイ

ランヨウアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【乱葉葵】(Asarum blumei)関東西南部、山梨県、静岡県東部を中心として分布するカンアオイの一種です。えらの張った葉の形が特徴ですが、「ランヨウ」とは「乱葉」という意味らしいです。た...
6月

ニガイチゴ

ニガイチゴ (バラ科キイチゴ属)【苦苺】(Rubus microphyllus)いわゆる「キイチゴ」の一種で本州以西に分布し、林縁や荒れ地、道端などに茂ります。葉の形がわりあい不定なようで、卵型から3裂までの中間形になるようです。小枝や葉柄...
6月

トウバナ

トウバナ (シソ科トウバナ属)【塔花】(Clinopodium gracile)「クルマバナ」や「イヌトウバナ」などの同属ですが、平地の田圃の畦や里山の水辺などに生える雑草です。輪生する花序を五重塔のように段々につけます。個々の花は1-2m...
6月

ニワナナカマド

ニワナナカマド (バラ科ホザキナナカマド属)【庭七竈】(Sorbaria kirilowii) 別名:チンシバイ【珍珠梅】中国原産の園芸種で「ナナカマド」の仲間ですが、独自のホザキナナカマド属となっています。普通のナナカマドよりも繊細な感じ...
6月

クチナシ

クチナシ (アカネ科クチナシ属)【梔子】(Gardenia jasminoides)アジア南方系の植物なので、日本では静岡以西の分布となっていますが、園芸用としての感覚が強いので自生のイメージがわきません。白い花も大きくて見事ですが、なによ...
6月

ウラナミアカシジミ

ウラナミアカシジミ (シジミチョウ科)【裏波赤小灰蝶】(学名:Japonica saepestriata)雑木林に住むゼフィルスの仲間で、「アカシジミ」と同属で表の色柄はたいへん似ていますが、裏模様が全く違います。薄オレンジの地色に黒い太点...
6月

アカシジミ

アカシジミ (シジミチョウ科)(Japonica lutea)コナラやクヌギやカシなどを食草とする、いわゆる「ゼフィルス」の仲間のシジミチョウです。雑木林に住み、日中はあまり活発に活動しないので、樹の葉に止まっていることが多く羽根の表を広げ...
6月

スジグロシロチョウ

スジグロシロチョウ (シロチョウ科)(Pieris melete)「モンシロチョウ」と並んで東京周辺などでも一番多く見られる蝶ですが、一般には昔からモンシロと混同されていることが多いかもしれません。しかし、昔は東京でもちょっと郊外ではキャベ...
6月

メスグロヒョウモン

メスグロヒョウモン (タテハチョウ科)(Damora sagana)「雌黒」という通り、雌だけが黒っぽい羽根をもつ、雌雄異色の蝶です。「ツマグロヒョウモン」も雌だけ前翅半分が黒くなっていますが、この蝶では根本的に全く違うデザインとなっていま...
タテハチョウ科

キタテハ

キタテハ (タテハチョウ科)(Polygonia c-aureum)町や田園で多く見られるタテハチョウ類の代表のような蝶です。茶色ベースの色合いと、羽根の縁がギザギザなせいか、多くの人に「蛾」だと思われる蝶のひとつです。なかなか渋くて、自分...
6月

シオヤトンボ

シオヤトンボ (トンボ科)【塩屋蜻蛉】(Orthetrum japonicum)「シオカラトンボ」の仲間で、よく似ていますが、胴体の末端まで白く、ずんぐりした感じに見えます。また、羽の先端にある「縁紋」が赤茶色です(シオカラは黒)シオカラ同...