コウメバチソウ (ニシキギ科ウメバチソウ属)【小梅鉢草】
(Parnassia palustris var. tenuis)
「ウメバチソウ」の高山型変種とされ、中部以北から北海道の高山帯に分布します。
湿り気のある草地や水まわりの礫地などに生え、梅になぞらえられる5弁花を咲かせます。
「ウメバチソウ」「コウメバチソウ」「エゾウメバチソウ」は、見た目ほとんど同じで、北海道では3種とも分布しています。
これらの区別には、仮雄蕊の先端につく黄色い腺体の数で判別しています。
すなわち、ウメバチソウでは12-22個、エゾウメバチソウでは9-14個、コウメバチソウでは7-11個ほどとなっています。
しかし、この数も資料によっては上限下限が2-3個違う場合があり、分布域と上限下限がかぶる部分では判断に苦しむこととなります。
ちなみに、写真の個体では9-13個ほどとなっています。
しかし、この分類法は個体変異の範囲も多そうだし、交雑の可能性もあるでしょうから、どうも若干疑問に感じます。
じっさい、コウメバチソウとエゾウメバチソウを区別しない説もあるようです。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】