8月

野山の植物

ソクズ

ソクズ (レンプクソウ科ニワトコ属)(Sambucus chinensis) 別名:クサニワトコ本州以南の里山や人里に生え、背丈ぐらいの高さに茂ります。灌木のような大柄な草ですが、個々の花は小さく、セリ科のような集散花序をつけます。花序の中...
9月

サガミラン(サガミランモドキ)

サガミラン(サガミランモドキ) (ラン科シュンラン属)【相模蘭】(Cymbidium nipponicum)(Cymbidium macrorhizon var. aberrans) 別名:サガミランモドキこのランは「マヤラン」とよく似たと...

ミクリ

ミクリ (ミクリ科ミクリ属)【実栗】(Sparganium erectum var. coreanum)全国の川や湖沼に生える抽水植物ですが、天然の岸辺や湿地が減少する中で絶滅危惧種となっています。雌雄異花で、雌花が結実すると栗のイガのよう...
6月

マルバハタケムシロ

マルバハタケムシロ (キキョウ科ミゾカクシ属)【丸葉畑筵】(Lobelia loochooensis)奄美大島、沖縄島、久米島の固有種ということですが、沖縄島ではすでに絶滅。久米島では自生が最近再確認されたそうです。湧き水が滲み出るような海...
6月

イオウノボタン

イオウノボタン (ノボタン科ノボタン属)【硫黄野牡丹】(Melastoma candidum var. alessandrense)北硫黄島の標高400-700m程度の雲霧林だけに生育する固有種です。極めて限られた希少種で絶滅危惧種ですが、...
高山植物

タテヤマウツボグサ

タテヤマウツボグサ (シソ科ウツボグサ属)【立山靭草】(Prunella prunelliformis)「ウツボグサ」によく似ていますが、単なる高山型ではなく別種とのことです。普通のウツボグサよりも花序が太短く大きく、葉も幅広い。また、対生...
3月

ヤドリギ

ヤドリギ (ビャクダン科ヤドリギ属)【宿木】(Viscum album subsp. coloratum)有名な寄生植物で、自分の葉で光合成も行なうタイプですが寄生して根を生やした樹木から水分と養分を摂取します。ケヤキやエノキ、ブナ、ミズナ...
9月

コウヤマキ

コウヤマキ (コウヤマキ科コウヤマキ属)【高野槙】(Sciadopitys verticillata) 別名:ホンマキ湯船の良材として有名ですが、世界で日本の福島以南と済州島だけに現生する、一科一属一種の特殊な樹木です。化石時代にはほぼ全世...
高山植物

タカネミミナグサ

タカネミミナグサ (ナデシコ科ミミナグサ属)【高嶺耳菜草】(Cerastium rubescens var. koreanum f. takedae) 別名:ホソバミミナグサ「ハコベ」の仲間に近縁の「ミミナグサ」の高山種で、北海道の一部と北...
9月

ヒマワリ

ヒマワリ (キク科ヒマワリ属)【向日葵】(Helianthus annuus)ヒマワリは、北米西部原産で夏の象徴ということで、なんとなく南国的な印象もありますが、世界で一番栽培しているのはロシア、ウクライナで、ロシアでは国花となっているそう...
野山の植物

フシグロ

フシグロ (ナデシコ科マンテマ属)【節黒】(Silene firma)「マンテマ」の仲間らしく、壺型に膨らんだ萼筒の先に小さく控えめな白い花が咲く目立たない花です。全国に分布し明るい草原や荒れ地に生えますが、どこにでもある感じではありません...
野山の植物

ツチアケビ

ツチアケビ (ラン科ツチアケビ属)【土木通】(Cyrtosia septentrionalis) 別名:ヤマシャクジョウ葉緑素をもたない菌従属栄養のランで、奇っ怪な実をつけるので有名です。「オニノヤガラ」などのように地面からいきなり1mもの...
野山の植物

ヒナノキンチャク

ヒナノキンチャク (ヒメハギ科ヒメハギ属)【雛の巾着】(Polygala tatarinowii)本州、四国、九州に広く分布するものの、各地で希少種となっている小さな草です。変わり者の多いヒメハギ科らしく、他に似たもののない変わった構造の丸...
野山の植物

タチコゴメグサ

タチコゴメグサ (ハマウツボ科コゴメグサ属)【立小米草】(Euphrasia maximowiczii)いろいろあるコゴメグサの中でも小さな花です。先の尖った葉も小さく、葉も花も柄なしで茎にごちゃごちゃ付くので何だか窮屈な感じがします。この...
9月

シロネ

シロネ (シソ科シロネ属)【白根】(Lycopus lucidus)同じシソ科の「メハジキ」や「クルマバナ」などのように、葉腋に段々に花をつける草です。とはいえ、それらよりもはるかに小さく目立たない白い花です。茎は一本に立ち上がり、十字に対...
山岳の植物

オオバセンキュウ

オオバセンキュウ (セリ科シシウド属)【大葉川笈】(Angelica genuflexa)シシウド属の似たもの兄弟のひとつで分類は悩みのタネです。花の総花序の下に総苞片が無く、小花序の下はヒゲ状の小総苞片があります。また、小葉が他のセンキュ...
野山の植物

イタドリ

イタドリ (タデ科ソバカズラ属)【痛取、虎杖】(Fallopia japonica) スカンポ大型のタデ科雑草の代表のようなもので、全国の山野に自生します。山菜として食用にもされますが、シュウ酸を含むのでアク抜きを充分せずに大量に食べると毒...
9月

バショウ

バショウ (バショウ科バショウ属)【芭蕉】(学名:Musa basjoo)英名「ジャパニーズ・バナナ」というらしく、古くから日本でも庭園などに栽培されて琉球では繊維をとって布を作っています。原産地は中国と言われているのですが、イマイチはっき...
9月

シロバナサクラタデ

シロバナサクラタデ (タデ科イヌタデ属)【白花桜蓼】(Persicaria japonica)「サクラタデ」の白花というだけかと思っていましたが、別種の花です。比べると個々の花が小さく、花序もややまばらで弱々しい感じがします。雌雄異株なので...
野山の植物

テングタケ

テングタケ (テングタケ科)【天狗茸】(Amanita pantherina)「ベニテングタケ」と並んで、見栄えのする毒キノコの代表格です。毒性はベニテングタケよりも、こちらの方が強いということです。近年別種に分けられた「イボテングタケ」は...
野山の植物

トラノオスズカケ

トラノオスズカケ (オオバコ科クガイソウ属)(旧ゴマノハグサ科)【虎尾鈴懸】(Veronicastrum axillare)「スズカケソウ」の仲間で、同じようにツル状の茎に花序をつけますが、スズカケソウと違い、花序が円錐形となり、花の色も紫...
高山植物

ミヤマオトコヨモギ

ミヤマオトコヨモギ (キク科ヨモギ属)【深山男蓬】(Artemisia pedunculosa)亜高山から高山帯の岩礫地に生える、小型の山地性ヨモギですが、単に「オトコヨモギ」の高山型というより全く別の種類のようです。本州の中部地方から関東...
至仏山

ヒメシャジン

ヒメシャジン (キキョウ科ツリガネニンジン属)【姫沙参】(Adenophora nikoensis)学名上、「ミヤマシャジン」の母種となる高山植物です。分布範囲が東北地方南部~中部地方と狭く、八ヶ岳や南アルプス、富士山などフォッサマグナ要素...
9月

オクモミジハグマ

オクモミジハグマ (キク科モミジハグマ属)【奥紅葉白熊】(Ainsliaea acerifolia var. subapoda)関西中心の「モミジハグマ」の変種で、山地の樹林下に生えますがモミジのような葉はモミジハグマよりも切れ込みが浅くな...
6月

シラカンバ

シラカンバ (カバノキ科カバノキ属)【白樺】(Betula platyphylla) シラカバ温帯から亜寒帯地方に分布する樹木であり、本州中部では高原の樹木の代表のようになっています。さらに高度の高いところでは同属の「ダケカンバ」に入れ代わ...
野山の植物

メイゲツソウ

メイゲツソウ (タデ科ソバカズラ属)【明月草】(Fallopia japonica var. japonica f. colorans) 別名:ベニイタドリ「イタドリ」の高山型品種で赤い花をつけるものをベニイタドリと称し、とくに明月草と名付...
山岳の植物

イワアカバナ

イワアカバナ (アカバナ科アカバナ属)【岩赤花】(Epilobium amurense subsp. cephalostigma)アカバナ属の花も意外と種類があり、日本に12種といわれています。その中で、花の雌しべ柱頭が球状なのがイワアカバ...
9月

ワレモコウ

ワレモコウ (バラ科ワレモコウ属)【吾亦紅】(Sanguisorba officinalis)全国の野山の草地や高原にポピュラーな花で、夏から秋の気配を感じさせる存在ですね。誰でも知っていながら、実際にはどういう花の構造か理解していないこと...
山岳の植物

ヤツタカネアザミ

ヤツタカネアザミ (キク科アザミ属)【八高嶺薊】(Cirsium yatsualpicola)八ヶ岳連峰の亜高山帯と高山帯の草地に生え、八ヶ岳全域に分布するが北部に多いそうです。中型の頭花が点頭(俯向いて咲く)するアザミで、8−9列の総苞片...
9月

ナガミノツルケマン

ナガミノツルケマン (ケシ科キケマン属)【長実蔓華鬘】(Corydalis raddeana) (ナガミノツルキケマン)夏の終わりから秋に山地に咲くキケマンで、花はまばらで、草姿も細く弱々しい感じです。「キケマン」や「ミヤマキケマン」のよう...

ハナイカリ

ハナイカリ (リンドウ科ハナイカリ属)【花碇】(学名:Halenia corniculata)山地から亜高山帯の林縁や草地に生える小型の草です。出始めは小さく、花も黄緑色で一見「キソチドリ」や「クモキリソウ」などの黄緑色のランかと思います。...
9月

ゴマナ

ゴマナ (キク科シオン属)【胡麻菜】(Aster glehnii var. hondoensis)高原や湿地に秋の気配を告げる、野菊の仲間です。「シラヤマギク」などにちょっと似ていますが、こちらは花がどっさり咲きます。田畑わきなどにも生える...

シロバナウツボグサ

シロバナウツボグサ (シソ科ウツボグサ属)【白花靫草】(Prunella vulgaris subsp. asiatica f. leucocephala)「ウツボグサ」は、紫色の花をつけますが、その白花品種です。山野から高原の草地や湿地に...
山岳の植物

ミヤマモジズリ

ミヤマモジズリ (ラン科ミヤマモジズリ属)【深山捩摺】(Neottianthe cucullata)山地や亜高山の樹林下に咲く、ぱっと見に「ネジバナ」に似た小さな蘭です。ネジバナの別名「モジズリ」の名を冠されていますが、全く別属でむしろチド...
山岳の植物

エゾリンドウ

エゾリンドウ (リンドウ科リンドウ属)【蝦夷竜胆】(Gentiana triflora var. japonica)北海道から本州近畿以北にかけて山地から亜高山の湿地帯や草原に生育するリンドウ。花は茎先と葉腋に数段に重なるようにつきます。類...
高山植物

コバノイチヤクソウ

コバノイチヤクソウ (ツツジ科イチヤクソウ属)(旧イチヤクソウ科)【小葉の一薬草】(Pyrola alpina)低地の「イチヤクソウ」よりもやや小型で、亜高山の針葉樹林の苔むしたところに多い種類です。同様に亜高山にかけて生える「マルバノイチ...

シャクジョウソウ

シャクジョウソウ (APG:ツツジ科シャクジョウソウ属)(旧イチヤクソウ科)【錫杖草】(Monotropa hypopithys)おなじみの「ギンリョウソウ」とよく似ていますが、花期が7-8月と遅く、花が下向きで色がベージュ色です。ギンリョ...

ホツツジ

ホツツジ (ツツジ科ホツツジ属)【穂躑躅】(Tripetaleia paniculata)日本固有種で、北海道南部から九州までの山地に生育する低木。ホツツジ属という独自の属で、この属には「ミヤマホツツジ」と2種しかありません。花のつくりが面...
野山の植物

ミヤマヤブタバコ

ミヤマヤブタバコ (キク科ガンクビソウ属)【深山藪煙草】(Carpesium triste)「ガンクビソウ」の仲間で、似たような花ですがもっと小さく、個々の花には総苞片が後光のように放射状について、葉腋に段々につきます。茎や葉には毛が多く、...
野山の植物

ノダケ

ノダケ (セリ科シシウド属)【野竹】(Angelica decursiva)数多く存在するシシウド類の中でも異端児です。普通ほとんどの種類で白色の花は、独特のチョコレート色です。個々の小花の雄しべが展開すると白い雄しべとのコントラストが目立...