野山の植物

トキワイカリソウ

トキワイカリソウ (メギ科イカリソウ属)【常盤碇草】(Epimedium sempervirens var. sempervirens)普通の「イカリソウ」が基本薄紅色の花の落葉性多年草なのに対し、基本白花の常緑多年草です。花の咲く上の方は...
野山の植物

ウワバミソウ

ウワバミソウ (イラクサ科ウワバミソウ属)【蟒蛇草】(Elatostema involucratum) 別名:ミズナ、アカミズ昔から「ミズ」と呼ばれ山菜として親しまれています。山地の沢沿いの日陰に生育し目立たない草ながら、葉が特徴的です。6...
野山の植物

ハクウンボク

ハクウンボク (エゴノキ科エゴノキ属)【白雲木】(学名:Styrax obassia)エゴノキ属ということで「エゴノキ」の花に似ていますが、もっと大きく密に咲き、「ウツギ」の印象にも似ています。特徴的な大きな丸い葉は20cmほどにもなります...
野山の植物

ワチガイソウ

ワチガイソウ (ナデシコ科ワチガイソウ属)【輪違草】(Pseudostellaria heterantha)山地の落葉樹林の沢沿いや林床にぽつぽつと咲く小さな白花。花も葉も薄く弱々しい印象ですが、整った形の5弁花です。白い花弁には薄く縦縞が...

コガネネコノメソウ

コガネネコノメソウ (ユキノシタ科ネコノメソウ属)【黄金猫の目草】(Chrysosplenium pilosum var. sphaerospermum)いろいろあるネコノメソウの中でも、「ハナネコノメ」と並んで綺麗な種類です。小さな鮮やか...
野山の植物

シロバナエゾスミレ

シロバナエゾスミレ (スミレ科スミレ属)【白花蝦夷菫】(Viola eizanensis f. candida)「エイザンスミレ」の白花品種を(f. candida)として特にこのように称するようです。本来は花全てが純白の場合を指すべきなの...

ハハコグサ

ハハコグサ (キク科ハハコグサ属)【母子草】(学名:Gnaphalium affine) 別名:ゴギョウ(御形)春の七草「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」の「ゴギョウ」が、この母子草で、葉を雑炊や餅に入れて食...

シコクスミレ

シコクスミレ (スミレ科スミレ属)【四国菫】(Viola shikokiana)四国で発見されたので「シコクスミレ」と、いささかつまらない名前を貰ったスミレですが、埼玉県以西の分布ということで、関東ではレアな種類。ブナなどの山地広葉樹林に多...

ルイヨウボタン

ルイヨウボタン (メギ科ルイヨウボタン属)【類葉牡丹】(Caulophyllum robustum)変わり種の多い「メギ科」に属し、しかも「ルイヨウボタン属」は世界に数種しかないというマイナー植物。葉の形が牡丹に似ているということで、「類葉...

シロバナアメリカスミレサイシン

シロバナアメリカスミレサイシン(スノープリンセス)(スミレ科スミレ属)(Viola sororia 'Snow Princess')「アメリカスミレサイシン」の白花園芸品種。紫がかったり、紫条が入ったりせず、純白の花です。他の色と同様、じわ...
野山の植物

ニワトコ

ニワトコ (レンプクソウ科ニワトコ属)【庭常、接骨木】(Sambucus racemosa subsp. sieboldiana)旧スイカズラ科の落葉低木で、春に黄白色の細かい花を沢山つけ、個々の花をよく見ると赤紫の柱頭のまわりに5本の蕊が...
野山の植物

キケマン

キケマン (ケシ科キケマン属)【黄華鬘】(Corydalis heterocarpa var. japonica)「ミヤマキケマン」とよく似ていますが、分布が関東以西で西日本中心となり、葉がミヤマキケマンほどには切れ込まず幅広い感じです。ま...
9月

トチノキ

トチノキ (ムクロジ科トチノキ属)【栃の木】(Aesculus turbinata)山地の沢沿いや湿気の多いところに生育して大木になる樹木です。「ホオノキ」に似た掌状の大きな葉をつけますが、全縁のホオノキと違い丸っこい鋸歯があり葉脈がくっき...

クチナシグサ

クチナシグサ (APG:ハマウツボ科クチナシグサ属)(ゴマノハグサ科)【梔子草】(Monochasma sheareri) 別名: カガリビソウ旧ゴマノハグサ科だったところから、現在はハマウツボ科に移った半寄生植物です。自分で葉を伸ばしちゃ...
野山の植物

ヘビイチゴ

ヘビイチゴ (バラ科キジムシロ属)【蛇苺】(Potentilla hebiichigo)この手の草いちごの総称としても「蛇苺」と呼ばれますが、蛇の出そうな草薮に生る苺という意味でしょう。その名のせいもあり、子供の頃には「毒いちご」とも呼ばれ...

ヤブヘビイチゴ

ヤブヘビイチゴ (バラ科キジムシロ属)【藪蛇苺】(Potentilla indica)見分けのつけにくい「ヘビイチゴ」の仲間ですが、ヘビイチゴよりも大きな花が咲き、草姿全体がごっつい感じです。花だけ見ると他のキジムシロ類とそっくりですが、エ...

サクラタチツボスミレ

サクラタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【桜立坪菫】(Viola grypoceras f. rosipetala)タチツボスミレは、何しろ個体数が多いので、その分個体変異の幅も広く、交雑種も多くいろいろなバリエーションがあります。花の色...
野山の植物

タネツケバナ

タネツケバナ (アブラナ科タネツケバナ属)【種漬花】(Cardamine scutata)タネツケバナの仲間はかなりいろいろありますが、これは元祖タネツケバナ。日本全国の田んぼや水辺に生える在来種。街では帰化植物の「ミチタネツケバナ」が圧倒...
野山の植物

タガラシ

タガラシ (キンポウゲ科キンポウゲ属)【田辛子】【田枯らし】(Ranunculus sceleratus)日本全土の水田や溝などに生える、いわゆる「水田雑草」です。「辛子」という名ですがアブラナ科の仲間ではなくキンポウゲ科です。一見「キツネ...
6月

ヤブニンジン

ヤブニンジン (セリ科ヤブニンジン属)【藪人参】(学名:Osmorhiza aristata)林内の明るい日陰に生え、セリ科らしい羽状複葉の葉をもつ草です。線香花火のようなまばらな白い小さな5弁花をつけますが、雌雄別花で、3つぐらいの雌性花...

トウゴクサバノオ

トウゴクサバノオ (キンポウゲ科シロカネソウ属)【東国鯖ノ尾】(Dichocarpum trachyspermum) 別名:オオヤマシロカネソウ沢沿いの林下の登山道わきにひっそりと咲く小さな草です。たいへん可愛い花ですが、純白ではなく薄いク...
野山の植物

カンスゲ

カンスゲ (カヤツリグサ科スゲ属)【寒菅】(Carex morrowii)日本特産のスゲで、冬でも常緑性のため「寒菅」と呼ばれます。沢の流水沿いの岩場に生え、早春に薄茶色の花穂をつけます。花茎先端の大きな穂は雄小穂で、その下の方の花茎には4...

アオキ

アオキ (アオキ科アオキ属)【青木】(Aucuba japonica)子供のころ、あの赤い実をパチンコの弾丸としてさんざん利用させてもらった樹です。熟しすぎた実をつまむと、ぬるっと皮がむけてしまい、とても青臭い匂いを今も思い出します。東京の...
6月

ミツバツチグリ

ミツバツチグリ (バラ科キジムシロ属)【三葉土栗】(学名: Potentilla freyniana )「キジムシロ」「ツルキンバイ」など、このての似たものが多く、さらには「ヘビイチゴ」の類もそっくりなので現場で見極めが難しい花です。しかし...
3月

フジシダ

フジシダ (シダ植物コバノイシカグマ科オオフジシダ属)【富士羊歯】(Monachosorum maximowiczii)関東以西に分布し、山地の沢沿いなどの岩場に生える常緑性のシダ。艶のある濃い緑は早春や晩秋の山中に綺麗に映え、長く揃った羽...

ダンコウバイ

ダンコウバイ (クスノキ科クロモジ属)【檀香梅】(Lindera obtusiloba)「マンサク」などと同様、春に葉より先に花を咲かせる樹木です。「マンサク」や「サンシュユ」などよりは、もう少し後、桜が咲き始めるころに咲きます。雌雄異株で...

マルバタチツボスミレ

マルバタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【丸葉立坪菫】(Viola x obtusogrypoceras)タチツボスミレは、何しろ個体数が多いので微妙な変異の幅も広く、「ニオイタチツボスミレ」に似て非なる感じのものによく出会います。単に花...
野山の植物

スイセン(ニホンズイセン) 

スイセン(ニホンズイセン) (APG:ヒガンバナ科スイセン属)(ユリ科)(Narcissus tazetta var. chinensis)スイセンには多くの園芸種がありますが、日本において原種(野生種)とされる「ニホンズイセン」は、元来地...
3月

ミスミソウ

ミスミソウ (キンポウゲ科ミスミソウ属)【三角草】(Hepatica nobilis var. japonica) 俗称:ユキワリソウ早春に葉が開くよりも早く開花し、積雪地では雪解けと同時ごろに花が咲くので雪割草と呼ばれます。しかし、一般に...
3月

イヌノフグリ

イヌノフグリ (オオバコ科クワガタソウ属)(旧ゴマノハグサ科)【犬の陰嚢】(学名: Veronica polita var. lilacina)早春の野や郊外でどこにでも見られる「オオイヌノフグリ」は、中東からヨーロッパ原産の帰化植物ですが...
3月

ヤマガラ

ヤマガラ (シジュウカラ科)【山雀】(学名:Parus varius)山地から市街地まで、季節によっていろいろなところでみられます。人懐こい小鳥とされますが、野生では特別近寄りやすいというわけではないようです。平安時代から飼われていた記録が...
6月

コンロンソウ

コンロンソウ(アブラナ科タネツケバナ属)【崑崙草】(Cardamine leucantha)タネツケバナの仲間は、どれもよく似ていてたいへん判りづらいものが多いのですが、このコンロンソウは大型の山地性で他に似たものが少ないです。沢沿いの水し...
3月

コジュケイ

コジュケイ (キジ科)【小綬鶏】(Bambusicola thoracica thoracica)関東の里山ではどこにでも声を聴く鳥ですが、外来種です。ウズラを大きくして派手にしたような鳥で、なかなか色合いが綺麗です。大正時代にペット及び狩...
3月

ツグミ

ツグミ (ツグミ科ツグミ属)【鶇】(学名:Turdus eunomus)たいへんポピュラーな野鳥ですが、日本では冬鳥で、シベリア方面から渡ってきて里や町では真冬によく見られます。わりあい開けた地面に降りてくることが多いので観察しやすい鳥です...
3月

タイワンアオネカズラ

タイワンアオネカズラ (シダ植物ウラボシ科)【台湾青根葛】(Goniophlebium formosanum)青根の名の通り、地を這う根茎の色が独特のうす緑色で観賞用に栽培されます。台湾や中国南部に分布する種類ですが、日本でも屋久島や西表島...

ソヨゴ

ソヨゴ (モチノキ科モチノキ属)【冬青】(学名:Ilex pedunculosa)神保町の近所のビルの植栽に使われていました。あまり名を聞いたことのない、なんということもなく目立たない常緑樹ですが、小さなサクランボのようにぶら下がる赤い綺麗...
12月

キタミソウ

キタミソウ (ゴマノハグサ科キタミソウ属)【北見草】(Limosella aquatica)川岸の泥の上に点々とロゼット状に生える細長い葉のわきに、とんでもなく小さな星型の白い花。せいぜい2mm程度しかない花は、眼が慣れないと見つけられず、...
3月

アテツマンサク

アテツマンサク (マンサク科マンサク属)【阿哲満作】(Hamamelis japonica var. bitchuensis)岡山県の阿哲地方にだけ自生する「マンサク」の変種です。花の中央部が赤でなく黄色いのが特徴で、そのため遠目に見える全...
9月

ヒトツバ

ヒトツバ (シダ植物ウラボシ科)【一ツ葉】(Pyrrosia lingua)岩や樹木に着生する単葉のシダで、関東以西の林内に分布します。厚めで硬い葉で、胞子葉には裏面一面にソーラスがつきます。台湾産の「モミジヒトツバ」は観葉植物として栽培さ...
3月

サンシュユ

サンシュユ (ミズキ科ミズキ属)【山茱萸】(Cornus officinalis)早春に、葉に先立って綺麗な黄色の花をつける落葉木です。「マンサク」や「ロウバイ」などと同時期に似た感じの色の花を咲かせます。この時期の花は黄色いものが多く、昆...