3月

ハヤトミツバツツジ

ハヤトミツバツツジ (ツツジ科ツツジ属) (学名:Rhododendron dilatatum var. satsumense) 「ハヤト」の名のとおり、薩摩地方(鹿児島)固有の変種です。 霧島連山などの岩場に自生する種類で、雄しべは10本...

ハタケニラ

ハタケニラ (ヒガンバナ科ステゴビル属)【畑韮】 (学名:Nothoscordum gracile) 「ニラ」や「ノビル」などに近い仲間ですが、最近問題になりつつある北アメリカ産帰化植物で、明治時代に園芸用に持ち込まれてきたそうです。 畑の...
6月

モンキチョウ

モンキチョウ (シロチョウ科)【紋黄蝶】 (Colias erate) 公園などでもポピュラーな、広く親しまれる蝶ですね。 昔、子供の頃の東京の街中では、圧倒的にモンシロチョウが多く、モンキチョウはややレアな蝶だった感じです。 今はモンシロ...
大雪山

ヒロバヒメイチゲ

ヒロバヒメイチゲ (キンポウゲ科イチリンソウ属)【広葉姫一華】 (Anemone soyensis) 別名:エゾイチゲ 北海道特産で「ヒメイチゲ」によく似るが、3出複葉の葉がかなり幅広。 花弁にあたる萼片は変動はありますが普通6枚となってい...
大雪山

アキタブキ

アキタブキ (キク科フキ属)【秋田蕗】 (Petasites japonicus subsp. giganteus) 別名:エゾブキ 東北北部と北海道に自生するフキで、各地で食用に栽培され、名物となっているところもあります。 大雪山の登山口...

ツタバウンラン

ツタバウンラン (オオバコ科ツタバウンラン属)(旧ゴマノハグサ科)【蔦葉海蘭】 (Cymbalaria muralis) 大正時代に園芸用に移入された地中海原産の帰化植物。 独特の形の葉が路傍や石垣などにグランドカバー的に這って生えます。 ...

タムシバ

タムシバ (モクレン科モクレン属)【田虫葉】 (Magnolia salicifolia) 別名:ニオイコブシ 「コブシ」によく似ていますが山地性で、本州中部以西の分布となっていますが、主に日本海側の多雪地域に多いようです。 雪解け後ころの...
3月

イワウチワ

イワウチワ (イワウメ科イワウチワ属)【岩団扇】 (Shortia uniflora) 低山から中級山岳の林内で、主に岩場や沢沿いなどの急斜面などに生育します。 「イワカガミ」に近い種類で、葉や全体の感じがよく似ています。 白からピンクの花...
6月

オオカメノキ

オオカメノキ (レンプクソウ科ガマズミ属)【大亀の木】 (Viburnum furcatum) 別名:ムシカリ 「ガマズミ」の仲間らしい丸い葉と細かい白い花をもつ山地の樹木です。 ただし、花は「ガクウツギ」や「ヤマアジサイ」のように、細かい...
6月

エチゴキジムシロ

エチゴキジムシロ (バラ科キジムシロ属)【越後雉筵】 (Potentilla togasii) 「キジムシロ」とほぼ同様ですが、日本海側の多雪地帯に分布し、小葉が大きな3枚+小さな2枚の基本5枚セットになっています。 「キジムシロ」と「ミヤ...
6月

ムラサキヤシオツツジ

ムラサキヤシオツツジ (ツツジ科ツツジ属)【紫八染躑躅】 (Rhododendron albrechtii) 別名:ミヤマツツジ 「アカヤシオ」「シロヤシオ」など「ヤシオツツジ」の仲間の中で、本州中部以北(主に日本海側)~北海道の山地に分布...
6月

キアゲハ

キアゲハ (アゲハチョウ科)【黄揚羽】 (学名 Papilio machaon) 「ナミアゲハ」に較べて大柄で、黒線や模様がくっきりして、飛び方も力強い感じのアゲハです。 何処にでも居る種類ですが、平地より山地に多く、時には高山の尾根や山頂...
6月

ベニシジミ

ベニシジミ (シジミチョウ科)【紅小灰蝶】 (学名:Lycaena phlaeas) 「ヤマトシジミ」と並んで、街中でも見られるシジミの代表です。 食草が「スイバ」や「ヒメスイバ」、「ギシギシ」といった、どこにも見られるタデ科の雑草のため生...
山岳の植物

ヒメサユリ

ヒメサユリ (ユリ科ユリ属)【姫小百合】 (Lilium rubellum)別名:オトメユリ 福島県・新潟県・山形県の県境付近の山地にしか分布しない美しいピンクのユリで、主に南会津、只見、朝日連峰、飯豊連峰などで見られます。 関西に分布する...
野山の植物

ミドリヒメワラビ

ミドリヒメワラビ (シダ植物ヒメシダ科)【緑姫蕨】 (学名:Thelypteris viridifrons) 明るい色合いで羽状の切れ込みが細かく、羽片がややまばらで、全体に無毛のため、たいへんみずみずしい印象の羊歯です。 似た種類もいくつ...
6月

ノビル

ノビル (ヒガンバナ科ネギ属)【野蒜】 (Allium macrostemon) 草むらの中にやけに細長い1本の茎が伸び、先端に数個の花序。 長ーい茎を辿っていっても葉が見当たらない。 元の方に細長く枯れた葉のようなものが絡みついています。...

コモチマンネングサ

コモチマンネングサ (ベンケイソウ科マンネングサ属)【子持万年草】 (学名:Sedum bulbiferum) 本州以西に普通に生える在来の雑草ですが、帰化植物の「メキシコマンネングサ」などよりも花がまばらで地味な咲き方です。 葉腋に短い葉...
野山の植物

マユミ

マユミ (ニシキギ科ニシキギ属)【檀、真弓】 (Euonymus hamiltonianus) 材木を弓の材料にしたということで名前の語源となった落葉低木です。 鳥が好む秋の派手な実が有名ですが、花はたいへん地味で変わった十字型。 秋の紅葉...
野山の植物

イワニガナ(ジシバリ)

イワニガナ (キク科タカサゴソウ属)【岩苦菜】 (Ixeris stolonifera) 別名:ジシバリ(地縛り) 遠くから何気なく流し見すれば、「何だタンポポか」で終わってしまいそうな花ですが、よく見れば全く違います。 花茎がいやにひょろ...
野山の植物

ジャゴケ

ジャゴケ (苔類ジャゴケ科ジャゴケ属)【蛇苔】 (Conocephalum conicum) 沢の、水しぶきや染み出す水をかぶっていうようなところに生える苔で、家の周りなどに生える「ゼニゴケ」に近い仲間。 表面のうろこ模様をもって「蛇苔」と...
6月

ウメガサソウ

ウメガサソウ (APG:ツツジ科ウメガサソウ属)(イチヤクソウ科)【梅笠草】 (学名:Chimaphila japonica) 「イチヤクソウ」と同様の時期に咲く、種類的にも花の感じも近い花ですが、なんとこれが草ではなく常緑低木。 なるほど...
野山の植物

ミヤマヨメナ

ミヤマヨメナ (キク科シオン属)【深山嫁菜】 (Aster savatieri) 園芸品の「ミヤコワスレ」の原種で、ミヤマの名のように山地性で林下や渓谷沿いの湿った日陰に咲きます。 いわゆる「野菊」の中では珍しく、春から夏の花期で、白から薄...
野山の植物

ヒメヨツバムグラ

ヒメヨツバムグラ (アカネ科ヤエムグラ属)【姫四葉葎】 (Galium gracilens) 似たもののいろいろあるヤエムグラ類の中でも、一番繊細な草です。 花もとても小さく、1-2mmぐらいしかありません。 全体の基本形は他のヤエムグラ類...
野山の植物

サワハコベ

サワハコベ (ナデシコ科ハコベ属)【沢繁縷】 (学名:Stellaria diversiflora )別名:ツルハコベ その名のように、沢の暗く湿ったところにひっそりと咲いていました。 ハコベ類によくある、花弁が2裂して10弁に見えるという...
野山の植物

ヒメウワバミソウ

ヒメウワバミソウ (イラクサ科ウワバミソウ属)【姫蟒蛇草】 (Elatostema japonicum) 薄暗い沢の中に、互生で非対称な特徴的な葉が目立ちます。 小さな薄黄色のもやもやが空中に浮いたような花が並んでいます。 「ミズ」と呼ばれ...
野山の植物

アマクサシダ

アマクサシダ (シダ植物イノモトソウ科)【天草羊歯】 (Pteris dispar) 羽片の下側だけに小羽片が生え非対称になっている、鳥の羽根のような不思議な形です。 必ずこうなる訳でもないようで、普通に左右対称になる個体もあるようです。 ...
野山の植物

ホシザキイナモリソウ

ホシザキイナモリソウ (アカネ科イナモリソウ属)【星咲稲森草】 (Pseudopyxis depressa f. angustiloba) 「イナモリソウ」の変種とされ、小さめの花弁の縁が内側に折りたたまれる状態で咲くので、細い星形に見えま...
野山の植物

イナモリソウ

イナモリソウ (アカネ科イナモリソウ属)【稲森草】 (Pseudopyxis depressa) 高尾山の尾根道沿いの路傍のやや崩れかけた土手や、沢沿いの道端斜面に点々と咲く、あまり派手ではないが綺麗な花です。 花の縁がうす紅色やうす赤紫に...

セッコク

セッコク (ラン科セッコク属)【石斛】 (Dendrobium moniliforme) 高尾山名物、セッコクの花を、見に行ってきました。 渋好みの蘭なので江戸時代より古典園芸植物としても栽培された歴史をもちますが、一時のブームで各地で乱獲...
野山の植物

シロバナコバノタツナミソウ

シロバナコバノタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【白花小葉立浪】 (Scutellaria indica var. parvifolia f. alba) 「コバノタツナミソウ」の白花ですが、花色以外は普通の「コバノタツナミソウ」と同じ...

ケシ

ケシ (ケシ科ケシ属)【芥子】 (学名 Papaver somniferum)Opium poppy 園芸用の「ヒナゲシ」「ポピー」も、全国に大繁殖している「ナガミヒナゲシ」も、どれも同じケシ属ですが、このケシは「Opium poppy」と...
野山の植物

コバノガマズミ

コバノガマズミ (レンプクソウ科ガマズミ属)【小葉蒲染】 (Viburnum erosum) 普通の「ガマズミ」や「ミヤマガマズミ」に較べて葉が小さく細長く、葉柄がたいへん短いのが違いです。 また、葉の表面に細かい毛がありビロードのような感...
6月

ミヤコグサ

ミヤコグサ (マメ科ミヤコグサ属)【都草】 (Lotus corniculatus var. japonicus) 春の丘陵の日当たりのよい場所に、鮮やかな黄色。 いかにもマメ科らしい花がぽつぽつと咲いています。 全国に広くある、ほぼ雑草と...
野山の植物

タツナミソウ

タツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【立浪草】 (Scutellaria indica) タツナミソウの仲間は「コバノタツナミ」「ヤマタツナミ」「オカタツナミ」など数多く似たものがありますが、元祖「タツナミソウ」は、背が高く伸び、花が縦に...
5月

ダイミョウセセリ

ダイミョウセセリ (セセリチョウ科) (学名 Daimio tethys) 学名にそのまま「大名」の名をもつセセリチョウ。 わりあい山地性で、全国の林に生息しますが、亜種未満の違いとして関東型と関西型に分けられます。 セセリの仲間としては、...
野山の植物

ハコネウツギ

ハコネウツギ (スイカズラ科タニウツギ属)【箱根空木】 (学名:Weigela coraeensis) 箱根の名がつけられていますが、箱根の山の中には自生せず、低地や海岸近くのみにみられる低地性の樹です。 花の咲き始めには白く、次第に濃い赤...
野山の植物

ノアザミ

ノアザミ (キク科アザミ属)【野薊】 (Cirsium japonicum) アザミは、誰でも知っている野草ですが、その種類は実は異常に多く、細かい分類では日本に150種以上ともいわれています。 これは、山地性の地域特産種が異様に多いためで...
野山の植物

シライトソウ

シライトソウ (APG:シュロソウ科シライトソウ属)(ユリ科)【白糸草】 (Chionographis japonica) 林下の日陰に幽玄とした感じで咲く真っ白い花穂。 「サラシナショウマ」に似た感じかなとも思ってもいましたが、現物を見る...

ヤマタツナミソウ

ヤマタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【山立浪草】 (Scutellaria pekinensis var. transitra) いかにもタツナミソウの仲間ですが、よくみると個々の花が垂直に折れ曲がらずに素直に斜めについています。 普...

イワカラクサ

イワカラクサ (APG:オオバコ科イワカラクサ属)(ゴマノハグサ科)【岩唐草】 (学名:Erinus alpinus) ヨーロッパアルプスやピレネー山脈に生える高山植物。 高山植物といっても、アルプやメドウに咲くようで、日本では園芸植物とし...