アカヤシオ (ツツジ科ツツジ属)【赤八汐】
(Rhododendron pentaphyllum var. nikoense)
一般に「ヤシオツツジ」と呼ぶ場合、この「アカヤシオ」のことが多いですが、「シロヤシオ」、「ムラサキヤシオ」と総称していう場合もありますが、これらはみな別種です。
東北南部から紀伊半島あたりまでの太平洋側の山地に分布し、日光から赤城あたりの北関東に多いため「赤城躑躅」の異名もあります。
学名の変種名にも日光の名がつけられています。
独特の丸い花弁の形と、やや微妙にオレンジよりの薄ピンクの色が特徴的で、「ミツバツツジ」同様、葉が出る前に花が咲きます。
山のつつじ類の中でも特に早く咲き、まだ山の木も草も冬枯れの風景の中に鮮やかなピンクが浮かびます。
葉は「ゴヨウツツジ(シロヤシオ)」同様、5枚の葉が輪生で付く独特の形です。
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