トウゴクミツバツツジ (ツツジ科ツツジ属)【東国三葉躑躅】
(Rhododendron wadanum)
ミツバツツジの仲間は各地に意外といろいろあるようですが、関東の高めの山地代表がこの東国ミツバツツジです。
北関東以北では、「トウゴクミツバツツジ」の範囲となり、奥多摩以西では「トウゴク」と「ミツバツツジ」が重なる分布域となるので、高度で住み分けるイメージとなるようです。
普通の「ミツバツツジ」が5本の雄しべをもつのに対し、こちらは10本の雄しべとなります。
ただし、雄しべは長短混ざっていて長さが揃っていないので、よく見ないと本数が判りにくいです。
また、雌しべの下半分に毛が生えるのも特徴となります。
東北中部以南~近畿地方にかけての太平洋側山地に分布し、おおむね標高1000m以上のところに多く生育します。
ミツバツツジと違い花と葉がほぼ同時に出ます。
また、生育地の高度のせいもあるのかもしれませんが、花期がミツバツツジよりも少し遅めとなります。
10本の雄しべは不揃い(5+5)で雌しべの下半分には白い毛が多く見られます。
【Youtube 山川草木図譜チャンネル】