野山の植物

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トドマツ

トドマツ (マツ科モミ属)【椴松】(Abies sachalinensis)北海道の針葉樹を代表する樹種で北海道内の針葉樹総量の約半分を占め、天然林も多いですが人工林も北海道内面積の約5割を占めるとされています。内地の「シラビソ」にごく近縁...
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ノヂシャ

ノヂシャ (スイカズラ科ノヂシャ属)(オミナエシ科)【野萵苣】(Valerianella locusta)ヨーロッパ原産の帰化植物。もともと欧州ではサラダ菜として食用されていて、江戸時代に長崎で栽培されていたものが野生化したようです。二股分...
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ヨシ

ヨシ (イネ科ヨシ属)【葦、芦、蘆】(Phragmites australis) アシ全国各地の河岸や湖岸、湿地などに最も普通に生育する草で、地下茎で増え大群落をつくります。古来より人の暮らしに密着して身近に存在するので、茅葺屋根や葦簀、小...
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イワフネタチツボスミレ

イワフネタチツボスミレ (スミレ科スミレ属)【岩船立坪菫】(V. kusanoana × V. rostrata)「オオタチツボスミレ」と「ナガハシスミレ」の交雑種で、両者が混生する日本海側地域ではわりあい普通に見られるようです。雑種の常で...
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シラゲヒメジソ

シラゲヒメジソ (シソ科イヌコウジュ属)【白毛姫紫蘇】(Mosla hirta) 別名:ヒカゲヒメジソ「ヒメジソ」にきわめてよく似ていますが毛が多いものです。萼や茎、葉の表面などに長毛があり開出し、ヒメジソより鋸歯の数が多く6~11対とされ...
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カゴノキ

カゴノキ (クスノキ科ハマビワ属)【鹿子の木】(Litsea coreana)関東-福井以西の本州、四国、九州に分布する常緑高木です。最大の特徴はその成木の樹皮。灰黒色ベースの樹皮が楕円形の薄片になってはがれ落ち、その跡が白っぽいカモフラー...

アマギカンアオイ

アマギカンアオイ (ウマノスズクサ科カンアオイ属)【天城寒葵】(Asarum muramatsui)「タマノカンアオイ」に似た感じで、伊豆半島周辺に分布するカンアオイです。タマノカンアオイより小型のようで、葉柄の色が淡緑色になること、葉脈の...
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ミコシガヤ

ミコシガヤ (カヤツリグサ科スゲ属)【神輿茅】(Carex neurocarpa)日当たりのよい草地や湿地に生え、密につけた小穂の下の2-3枚の苞葉が長く伸びて、お神輿のような形と見なして名付けられました。雌雄性の小穂がいくつも密集し、雄花...
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ニセカントウタンポポ(仮称)

ニセカントウタンポポ(仮称) (キク科タンポポ属)(Taraxacum sp.)学名未確定  別名:カントウモドキ(仮称)タンポポの日本在来種と「セイヨウタンポポ」などの外来種、または外来種由来の雑種の見分け方として、総苞片がまとまっている...
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アオミズ

アオミズ (イラクサ科ミズ属)【青水】(Pilea pumila)全国の湿った林下や沢沿いの林縁に広く生育する一年草で、山菜として有名です。名の通りみずみずしい青い葉が生え、葉腋から雄花と雌花が混生した花序が出ます。雄花は白っぽい花被片と2...
9月

ヒメハッカ

ヒメハッカ (シソ科ハッカ属)【姫薄荷】(Mentha japonica)北海道と本州中北部に分布し、低地の湿地に生育する小型で繊細な和ハーブです。細い茎が直立して、先端のほうに集中して花序がつきます。花は淡紅紫色で萼片は5裂し、花序にも茎...
9月

シロザ

シロザ (ヒユ科アカザ属)【白藜】(Chenopodium album)全国の畑の周りや荒地などに生える雑草で、ユーラシア原産の史前帰化植物と考えられています。同属の「アカザ」とよく似ていて、新葉の表面に白い粉粒がついて白くなるのでアカザに...
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ミツバフウロ

ミツバフウロ (フウロソウ科フウロソウ属)【三葉風露】(Geranium wilfordii)全国の野山で数多く見られる「ゲンノショウコ」とそっくりで、花の拡大だけ見る分には全く見分け不可能な植物です。ゲンノショウコと同じようなところに生育...
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フジレイジンソウ

フジレイジンソウ (キンポウゲ科トリカブト属)【富士伶人草】(Aconitum x fudjisanense)「アズマレイジンソウ」と「レイジンソウ」の中間的形質をもち、関東や中部に分布すると思われる種間交雑種。雑種起源なだけに、見分けのポ...
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ヒメガンクビソウ

ヒメガンクビソウ (キク科ガンクビソウ属)【姫雁首草】(Carpesium rosulatum)「ガンクビソウ」の仲間にもいろいろな種類がありますが、これはその中でも最も小型のもの。へら型のロゼット状根生葉が特徴で、そこから細い茎を伸ばし、...
9月

クサボタン

クサボタン (キンポウゲ科センニンソウ属)【草牡丹】(Clematis stans)「クレマチス」属の名をもつ「センニンソウ」の仲間ですが、他の仲間と違い蔓ではなく直立するやや大型の草です。秋に咲く淡紫色の花は、一見筒状の合弁花のようですが...
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カラムシ

カラムシ (イラクサ科カラムシ属)【苧】(Boehmeria nivea var. nipononivea)全国の林下や林縁の湿ったところに生え、人里周辺の低山や里山に多い多年草です。数千年前の古代より茎の皮を繊維用に使うため栽培されてきた...
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タイワンツクバネウツギ

タイワンツクバネウツギ (スイカズラ科ツクバネウツギ属)【台湾衝羽根空木】(Abelia chinensis var. ionandra)日本では奄美大島、沖縄本島、石垣島の海岸や山地の岩地に稀に生育する希少種で、「ツクバネウツギ」や「アベ...
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イノコヅチ(ヒカゲイノコヅチ)

イノコヅチ(ヒカゲイノコヅチ) (ヒユ科イノコヅチ属)【日陰猪子槌】(Achyranthes bidentata var. japonica)いわゆる広義の「イノコヅチ」は、主にこの「ヒカゲイノコヅチ」と「ヒナタイノコヅチ」の2変種を含んで...
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サンカクイ

サンカクイ (カヤツリグサ科フトイ属)【三角藺】(Schoenoplectus triqueter)全国の低地の沼や湿地、川岸などに生える「イグサ」の仲間。名の通り茎の断面が三角形で、地下茎が横に伸びて群生することが多いようです。花序は短い...
9月

ミヤマフユイチゴ

ミヤマフユイチゴ (バラ科キイチゴ属)【深山冬苺】(Rubus hakonensis)「フユイチゴ」とよく似ていますが、やや山地性のようで茎の毛は少なく、葉はやや細長くごく浅いく3~5裂となります。葉先は尖り、葉の細かい鋸歯は先端が刺状にな...
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アブラガヤ

アブラガヤ (カヤツリグサ科アブラガヤ属)【油茅】(Scirpus wichurae)北海道から九州に分布する日本固有種で、低地から山地まで湿地や湿原に普通に見られます。高さ1mほどになり、分岐しながら垂れ下がる小穂が綺麗な茶褐色となり、わ...
9月

ノササゲ

ノササゲ (マメ科ノササゲ属)【野大角豆】(Dumasia truncata) 別名:キツネササゲ本州から九州の低山や山地の林縁に生えるマメ科の蔓植物です。淡黄色の花が下向きに並んで咲き、うす黄緑とのツートンカラーに見えますが黄緑色の部分は...
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ナガホノナツノハナワラビ

ナガホノナツノハナワラビ (シダ植物ハナヤスリ科ハナワラビ属)【長穂の夏の花蕨】(Botrychium strictum)春に芽吹き、夏に穂をつける夏緑性のシダ植物で、「ナツノハナワラビ」によく似ていますが、小羽片の切れ込みが少なく、その付...
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コヤブタバコ

コヤブタバコ (キク科ガンクビソウ属)【小薮煙草】(Carpesium cernuum)「ガンクビソウ」に似ていますが、花がすぼまらず、やや大きめで黄色くありません。また、「オオガンクビソウ」より小さく、「サジガンクビソウ」より茎の分岐が多...
9月

ニシキソウ

ニシキソウ (トウダイグサ科トウダイグサ属)【錦草】(Euphorbia humifusa)全国の路傍や空き地、畑などに生える雑草で、同様に生える「コニシキソウ」と混同されることも多いですがこちらは在来種です。コニシキソウなど帰化種に押され...
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ノッポロガンクビソウ

ノッポロガンクビソウ (キク科ガンクビソウ属)【野幌雁首草】(Carpesium divaricatum var. matsuei)「ガンクビソウ」の変種で、低山から山地の湿った林内に咲きます。北海道の野幌で見つかったのが名の由来ですが、本...
9月

ザクロソウ

ザクロソウ (ザクロソウ科ザクロソウ属)【石榴草】(Trigastrotheca stricta)全国の道端や畑の縁などに生える雑草で、地面に半ば這うように斜上します。茎はよく分岐して、分岐点から偽輪生の葉が3-5枚出ます。花は集散花序で細...
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イヌアワ

イヌアワ (イネ科エノコログサ属)【犬粟】(Setaria chondrachne)「エノコログサ」の仲間とのことですが、全く違う個性的な花序で、すっきりスリムに直立する茎に塔状の花序をつけます。個々の小穂はよく見るとエノコログサに似ていて...
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サワオトギリ

サワオトギリ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【沢弟切】(Hypericum pseudopetiolatum)全国的に分布し、里山から亜高山までの沢沿いや湿地に生える小型のオトギリソウです。サイズ感としては「アゼオトギリ」などと似た感じで...
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コヒルガオ

コヒルガオ (ヒルガオ科ヒルガオ属)【小昼顔】(Calystegia hederacea)「ヒルガオ」よりやや小型で、同じような時期に同じような花を咲かせる同属の在来種です。ぱっと目にはヒルガオと区別がつきませんが、葉の形が基部が横に張り出...
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タガネソウ

タガネソウ  (カヤツリグサ科スゲ属)【鏨草】(Carex siderosticta)一般におよそ目立たずどうでもいい「草」としか言いようがないような草ですが、スゲ類としては珍しく幅広で薄手の葉をもつので、植物に興味のある人はいったい何の葉...
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クサコアカソ

クサコアカソ (イラクサ科カラムシ属)【草小赤麻】(Boehmeria gracilis) 別名:マルバアカソ「アカソ」の仲間で葉の先が一本細く伸びる点で「コアカソ」に似ていますが、コアカソの葉の基部はくさび形となり全体が菱形となります。ま...
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ツルラン

ツルラン (ラン科エビネ属)【鶴蘭】(Calanthe triplicata)沖縄や奄美など南方の照葉樹林下で夏に咲く「エビネ」の仲間です。エビネによく似た幅広の葉が茂った中から高く花茎を立ち上げ、エビネ型でさらに複雑な白い花を咲かせます。...
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イヌホタルイ

イヌホタルイ (カヤツリグサ科ホソガタホタルイ属)【犬蛍藺】(Schoenoplectiella juncoides)全国の平地から低山地の湿地や休耕田などに普通に見られる水田雑草。茎の先に数個の小穂をつけ、その先にそのままの形の苞葉が伸び...
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ヌマゼリ

ヌマゼリ (セリ科ムカゴニンジン属)【沼芹】(Sium suave var. nipponicum) 別名:サワゼリ全国の低地の湿地や沼の水辺に生育するセリで、葉はあまりセリ類らしくない奇数羽状複葉になり、細かいが鋭い鋸歯があります。先端に...
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イチョウウキゴケ

イチョウウキゴケ (苔類ウキゴケ科イチョウウキゴケ属)【銀杏浮苔】(Ricciocarpos natans)日本で唯一の浮遊性のコケとして知られ、全国の水田などに生育します。イチョウの葉のような扇形のユニットを単位として増え、半円形や円形に...
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イガホオズキ

イガホオズキ (ナス科イガホオズキ属)【毬鬼灯】(Physaliastrum echinatum)低山の林縁で小さな緑白色~クリーム色の花を疎らに咲かせる、あまり目立たない地味な植物です。大きめの葉は光沢がなく、先端が尾状に伸びます。釣鐘型...
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ホドイモ

ホドイモ (マメ科ホドイモ属)(Apios fortunei)マメ科のつる植物で、全国の林内に分布し他の木に巻き付き、2-3mにまで巻き上がります。3-5枚の羽状複葉の葉が特徴的です。葉の付け根に丸い托葉があり、そこからひょろひょろした花序...
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ヒルガオ

ヒルガオ (ヒルガオ科ヒルガオ属)【昼顔】(Calystegia pubescens)夏の道端や空き地に涼しげな花を咲かせる季節の在来種ですが、地下茎と蔓で空き地やフェンスに増殖するのでもっぱら雑草としてしか見られないきらいがありますね。「...