2月

コショウ科

フウトウカズラ

フウトウカズラ (コショウ科コショウ属)【風藤葛】(Piper kadsura)常緑性の蔓性植物で、関東南部以南の海岸沿いの常緑樹林内などに分布し、樹木や岩などに這い上がり伸びた先は垂れ下がります。特徴的な心形の葉は5脈が目立ち先が尖ります...
野山の植物

シマカコソウ

シマカコソウ (シソ科キランソウ属)【島夏枯草】(Ajuga boninsimae)小笠原諸島の固有種で、父島、母島、妹島に分布し、日当たりのよい湿った岩場に生育します。「カコソウ(夏枯草)」というと、通常「ウツボグサ」のことで、たしかに見...

ムニンタツナミソウ

ムニンタツナミソウ (シソ科タツナミソウ属)【無人立浪草】(Scutellaria longituba)「ムニン」の名が表すとおり、小笠原諸島の固有種です。小笠原諸島の中でも、父島と兄島だけに分布し林内や岩場に自生するようです。花は白色で、...

シマムラサキツユクサ

シマムラサキツユクサ (ツユクサ科ムラサキツユクサ属)【縞紫露草】(Tradescantia zebrina) 別名:ゼブリナ「ムラサキツユクサ」の仲間で、中央アメリカ原産です。「ゼブリナ」の名で園芸品種として流通しています。ピンク色の小さ...
野山の植物

シロバナセツブンソウ

シロバナセツブンソウ (キンポウゲ科セツブンソウ属)【白花節分草】(Eranthis pinnatifida f. albida)「セツブンソウ」は白い花の中心部が紫色で花茎が赤褐色なのが特徴ですが、ごく稀にいわゆる「素心」「青軸」のものが...

ブーゲンビリア

ブーゲンビリア (オシロイバナ科イカダカズラ属)(Bougainvillea glabra cv. 'Sanderiana') ブーゲンビレア、イカダカズラ、ココノエカズラ「ブーゲンビリア」は、「ハイビスカス」と並んで南国の花の代名詞のよう...

オオキバナカタバミ

オオキバナカタバミ (カタバミ科カタバミ属)【大黄花片喰】(Oxalis pes-caprae) 別名:キイロハナカタバミ南アフリカ原産で、園芸用に移入されたものが逸出し、関東・中部以南で帰化植物として野生化しています。逸出帰化は日本だけで...
2月

ヒメキンセンカ

ヒメキンセンカ (キク科キンセンカ属)【姫金盞花】(Calendula arvensis) 別名:ホンキンセンカ、フユシラズ地中海沿岸原産で、冬季に咲くので「冬知らず」の名で呼ばれる園芸種ですが、各地に帰化していて道端や草地などで見られます...

マツユキソウ(スノードロップ)

マツユキソウ(スノードロップ) (ヒガンバナ科マツユキソウ属)【待雪草】(Galanthus nivalis) 別名:ユキノハナ早春に他の花に先駆けて咲く可憐な花で、園芸種として人気が高い所謂「スノードロップ」の一種です。ヨーロッパ原産で、...
野山の植物

ハダカホオズキ

ハダカホオズキ (ナス科ハダカホオズキ属)【裸酸漿】(Tubocapsicum anomalum)他の多くのホオズキのような袋に包まれておらず、実がむき出しで生るので「裸」ホオズキ。本州以南から東南アジアまで分布します。淡黄色で5裂した小さ...
1月

ロウバイ

ロウバイ (ロウバイ科ロウバイ属)【蝋梅】(Chimonanthus praecox)冬の寒い中に香り高い蝋梅は「梅」の仲間ではなく、全く別のロウバイ科の植物です。中国の原産で、日本へ渡来したのは17世紀初めの江戸時代ごろとされています。一...

オランダミミナグサ

オランダミミナグサ (ナデシコ科ミミナグサ属)(Cerastium glomeratum) 別名:アオミミナグサヨーロッパ原産の帰化植物で、道端や畑や空き地に普通に分布し、在来種の「ミミナグサ」を圧倒しています。花弁の先端が割れた白い花は「...
3月

ホソバクリハラン

ホソバクリハラン (ウラボシ科ノキシノブ属)【細葉栗葉蘭】(Lepisorus boninensis)小笠原諸島の固有種で、父島や母島の湿った岩上や樹幹に生える常緑の着生シダです。普通の「クリハラン」とは別属のノキシノブ属で「ヒメノキシノブ...
3月

オナガ

オナガ (カラス科オナガ属)【尾長】(Cyanopica cyanus)真っ黒い頭と水色の羽根、灰色と白色の体のクールなコントラストが美しい鳥です。「ギューイ ギエーイ」と騒々しく鳴く鳥で、樹の上の方を群れで移動していることが多いです。カラ...

バイカオウレン

バイカオウレン (キンポウゲ科オウレン属)【梅花黄蓮】(Coptis quinquefolia) 別名:ゴカヨウオウレン(五加葉黄蓮)亜高山に近いシラビソなどの苔むした針葉樹林下に多く、「ミツバオウレン」に似ていますが、根生葉の小葉が5枚と...
野山の植物

ミチノクフクジュソウ

ミチノクフクジュソウ (キンポウゲ科フクジュソウ属)【陸奥福寿草】(Adonis multiflola)従来、日本のフクジュソウは、種としては1種類と考えられていました。ところが近年、研究が進み分類が見直された結果、日本のフクジュソウは4種...
3月

ムクドリ

ムクドリ (ムクドリ科ムクドリ属)【椋鳥】(Sturnus cineraceus)郊外では「ヒヨドリ」と並んで、都市部ではそれ以上に、人里に馴染んで群れで生息する野鳥です。畑や公園などの開けた場所で、地面の虫や種子をついばんで歩く点で「ツグ...
2月

ハシボソガラス

ハシボソガラス (カラス科カラス属)【嘴細烏】(Corvus corone)もともと田園地帯に広く分布するカラスで、「ハシブトカラス」と違って今も都心部などにはいないようです。「権兵衛が種まきゃカラスがほじくる」のカラスはきっとハシボソカラ...
野山の植物

ムクロジ

ムクロジ (ムクロジ科ムクロジ属)【無患子】(Sapindus mukorossi)関東以南の山地に自生する落葉樹ですが、寺社の境内などにもよく植えられています。丸い果実の中に入っている種子が黒い球形でとても硬く、数珠玉に使われたようです。...
1月

スズメ

スズメ (スズメ科スズメ属)【雀】(Passer montanus )およそ日本中の人里にどこにでもいるスズメは、あまりに日常的なので「カラス」同様、あまりバードウォッチングや撮影の対象にもならず、いささか無視される存在のようです。また、昔...
2月

トラツグミ

トラツグミ (ツグミ科トラツグミ属)【虎鶫】(Zoothera aurea)夜間に悲しげに鳴く「鵺」の声として有名で、少し昔にはUFOの音として話題になったこともあったようです。身近な里山にいるわりには目にする機会が少ないのは、昼間にあまり...
2月

カシラダカ

カシラダカ (ホオジロ科ホオジロ属)【頭高】(Emberiza rustica)カムチャツカなどユーラシア北方より冬に渡ってくる冬鳥で、「ホオジロ」に似ています。頭の上の羽をモヒカンのように逆立てるのが特徴で、興奮時などに立てるようです。冬...
9月

ルリビタキ

ルリビタキ (ヒタキ科)【瑠璃鶲】(Tarsiger cyanurus)夏は亜高山の針葉樹林で繁殖し、冬に向けて低地に降りてくるので、冬には関東の里山でもよく見られるようになります。林内や林縁を移動しながら単独行動しています。成熟した雄は日...
3月

モズ

モズ (モズ科モズ属)【百舌鳥】(Lanius bucephalus)全国の平地から低山に生息し、はやにえ(早贄)で有名なモズは、スズメとさほど変わらないくらいの小鳥ですが、小さな猛禽類という感じで激しい狩りをする鳥です。見た目にも可愛いの...
3月

メジロ

メジロ (メジロ科メジロ属)【目白】(Zosterops japonicus)里で見られる身近な小鳥の中でもシンプルな可愛さは筆頭クラスではないでしょうか。(実はドアップでみると意外と眼が怖いのだが(^^;;)。現在では捕獲・飼育は原則全面...
2月

ゴジュウカラ

ゴジュウカラ (ゴジュウカラ科ゴジュウカラ属)【五十雀】(Sitta europaea)全国の森林に住む小型の留鳥で、キツツキのように木の幹に縦に留まることができ、なおかつ下向きに歩くことができる特技の持ち主です。背中が独特の青灰色で腹側が...

ツタスミレ

ツタスミレ (スミレ科スミレ属)【蔦菫】(Viola hederacea) 別名:ツルスミレ 俗称:パンダスミレ「パンダスミレ」の愛称で園芸用に流通しているスミレです。オーストラリア原産で、ゆるい鋸歯のある丸い葉がツタのように地面を這って覆...
3月

セグロセキレイ

セグロセキレイ (セキレイ科セキレイ属)【背黒鶺鴒】(Motacilla grandis)「ハクセキレイ」と同様のサイズと体型でよく似ていますが、遠目にも白黒のコントラストがはっきりしています。白黒がくっきりしているのですが、白っぽい石が多...
3月

ナニワズ

ナニワズ (ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)【難波津】(Daphne jezoensis) 別名:ナツボウズ同じナツボウズ(夏坊主)の名をもつ「オニシバリ」とそっくりで、同様に夏には葉を落としてしまいます。オニシバリよりも大きめの葉で先端が丸...

キバナスズシロ

キバナスズシロ (アブラナ科キバナスズシロ属)【黄花蘿蔔】(Eruca vesicaria subsp. sativa)近所の道端に、見慣れない花を発見。やけに瑞々しい感じの葉が茂り、花は「十字科植物」っぽい。気になったので写真に撮り、帰っ...
2月

エナガ

エナガ (エナガ科エナガ属)【柄長】(Aegithalos caudatus trivirgatus)「シジュウカラ」や「ヤマガラ」などの群に混ざって移動していることが多いのですが、小型でスリムで尾が長いので見慣れると見分けがつきやすい鳥で...

カワヅザクラ

カワヅザクラ (バラ科サクラ属)【河津桜】(Cerasus × Kanzakura ‘Kawazu-zakura’)伊豆の河津町では今や一大観光産業となっている河津桜ですが、もとは1955年に河津川沿いで発見された品種です。「オオシマザクラ...
1月

トモエガモ

トモエガモ (カモ科マガモ属)【巴鴨】(Anas formosa)シベリア東部で繁殖し、冬になるとやってくる冬鳥です。カモ類の中では小型で、雄の頭の模様が独特で「巴」の名の由来となっています。雄は胴体脇に白線が入り、肩羽が2-3本の白線とな...
6月

ヘラシダ

ヘラシダ (シダ植物メシダ科)【箆羊歯】(Deparia lancea)関東南部以西の湿った林下に群生する常緑の単葉シダです。黒っぽい葉柄は細くて長く、光沢のある硬い葉は若干波打つ場合が多いようです。ソーラスは細長い線状で、側脈に沿って平行...
野山の植物

フユイチゴ

フユイチゴ (バラ科キイチゴ属)【冬苺】(Rubus buergeri)キイチゴの仲間ですが、晩秋から冬に実が生るので冬イチゴ。つる性で地面を這うように生え、ツタのような感じになります。葉は深い緑で光沢があり、ごく浅い3裂型ですが小さい葉は...
2月

キセキレイ

キセキレイ (スズメ目セキレイ科)【黄鶺鴒】(Motacilla cinerea)山や高原の渓流やその周りで見られ、冬には里の方に降りてきていて、綺麗な黄色が目立ちます。「ハクセキレイ」や「セグロセキレイ」などと同様の感じですが、ややスリム...
3月

ガビチョウ

ガビチョウ (スズメ目チメドリ科)【画眉鳥】(Garrulax canorus)中国南部から東南アジアにかけて広く分布する鳥で、中国ではポピュラーな飼い鳥として籠に飼って鳴き声を競わせるようです。ペット用の輸入から野生化して1990年代から...
3月

ダイサギ

ダイサギ (サギ科アオサギ属)【大鷺】(Ardea alba)いわゆるシラサギの中で最大の種類で、「アオサギ」と同等の大きさとなります。白鷺類の種名は「ダイサギ」「チュウサギ」「コサギ」と、いささか安易なネーミングとなっていますが、学術的に...
3月

ノボロギク

ノボロギク (キク科キオン属)【野襤褸菊】(Senecio vulgaris)世界中に分布し、日本には明治初期にヨーロッパから侵入・帰化し、北海道から沖縄まで全国に分布する雑草です。路傍や畑、荒れ地などに株立ちで生え、中空の茎は多く分岐して...
野山の植物

オオバヤシャブシ

オオバヤシャブシ (カバノキ科ハンノキ属)【大葉夜叉五倍子】(Alnus sieboldiana)福島県以南から紀伊半島あたりまでの太平洋岸地帯に自生し、荒れ地や痩せた土地でもよく育つということで緑化や砂防用に各地で播種されています。雌雄異...