8月

サルスベリ

サルスベリ (ミソハギ科サルスベリ属)【百日紅】【猿滑】 (Lagerstroemia indica) 酷暑炎天の街路に鮮やかな色彩を与えてくれる、花木の少ない時季に貴重なお馴染みの花です。 たいへん開花期間が長く、別名の通り100日前後も...
野山の植物

イヌアワ

イヌアワ (イネ科エノコログサ属)【犬粟】 (Setaria chondrachne) 「エノコログサ」の仲間とのことですが、全く違う個性的な花序で、すっきりスリムに直立する茎に塔状の花序をつけます。 個々の小穂はよく見るとエノコログサに似...
野山の植物

サワオトギリ

サワオトギリ (オトギリソウ科オトギリソウ属)【沢弟切】 (Hypericum pseudopetiolatum) 全国的に分布し、里山から亜高山までの沢沿いや湿地に生える小型のオトギリソウです。 サイズ感としては「アゼオトギリ」などと似た...
野山の植物

コヒルガオ

コヒルガオ (ヒルガオ科ヒルガオ属)【小昼顔】 (Calystegia hederacea) 「ヒルガオ」よりやや小型で、同じような時期に同じような花を咲かせる同属の在来種です。 ぱっと目にはヒルガオと区別がつきませんが、葉の形が基部が横に...

ハマオモト

ハマオモト (ヒガンバナ科ハマオモト属)【浜万年青】 (Crinum asiaticum var. japonicum) 別名:ハマユウ いかにも南方風の雰囲気のある海浜植物で、東南アジアから房総半島、三浦半島、伊豆半島などを北限とする黒潮...
山岳の植物

ミヤマトウバナ

ミヤマトウバナ (シソ科トウバナ属)【深山塔花】 (Clinopodium micranthum var. sachalinense) 「トウバナ」の仲間の中でも山岳性で深山の林内や湿ったところに生え、「クルマバナ」のように輪生の花序が数段...
高山植物

トモエシオガマ

トモエシオガマ (ハマウツボ科シオガマギク属)(旧 ゴマノハグサ科)【巴塩竈】 (Pedicularis resupinata subsp. teucriifolia) 半寄生性の多年草で「シオガマギク」の亜種または変種とされています。 花...
水生植物

オニビシ

オニビシ (ミソハギ科ヒシ属)(旧ヒシ科)【鬼菱】 (Trapa natans var. quadrispinosa) 何種類かあるヒシの種類の中でも大型の実が生り、実には4本の棘をもち忍者の撒菱として使われたと言われています。 葉の形には...

オゼミズギク

オゼミズギク (キク科オグルマ属)【尾瀬水菊】 (Inula ciliaris var. glandulosa) 本州の近畿地方以東に分布し、山地の湿原に生育する「ミズギク」の変種で、尾瀬・日光周辺と東北地方南部に分布します。 茎の中部以上...
野山の植物

タガネソウ

タガネソウ  (カヤツリグサ科スゲ属)【鏨草】 (Carex siderosticta) 一般におよそ目立たずどうでもいい「草」としか言いようがないような草ですが、スゲ類としては珍しく幅広で薄手の葉をもつので、植物に興味のある人はいったい何...
野山の植物

クサコアカソ

クサコアカソ (イラクサ科カラムシ属)【草小赤麻】 (Boehmeria gracilis) 別名:マルバアカソ 「アカソ」の仲間で葉の先が一本細く伸びる点で「コアカソ」に似ていますが、コアカソの葉の基部はくさび形となり全体が菱形となります...
山岳の植物

エゾシロネ

エゾシロネ (シソ科シロネ属)【蝦夷白根】 (Lycopus uniflorus) 全国の山岳地の湿地に生える背の低い「シロネ」です。 対生する葉は長楕円形で粗い鋸歯が目立ちます。 葉腋に段々と2-3mmの小さな白色の唇形花が密にかたまって...
山岳の植物

エゾスズラン

エゾスズラン (ラン科カキラン属)【蝦夷鈴蘭】 (Epipactis papillosa) 別名:アオスズラン 「蝦夷」の名がつきますが北海道から九州まで産し、山地から亜高山の林下に咲く地生ランです。 もちろん「スズラン」とは無縁で、ランの...
山岳の植物

オオシラビソ

オオシラビソ (マツ科モミ属)【大白檜曽】 (Abies mariesii) 別名:アオモリトドマツ 中部地方から東北地方の亜高山帯を構成する代表的な針葉樹です。 おおむね海抜1500-2500mぐらいに分布し、豪雪の環境に強い樹種のため東...
高山植物

オヤマリンドウ

オヤマリンドウ (リンドウ科リンドウ属)【御山竜胆】 (Gentiana makinoi) 夏の終わりから秋口に、中部地方以北の山地から亜高山帯で草地や林縁に咲く小型のリンドウです。 花は茎の上部のほうにだけ数個つき、花弁は5裂しますがすぼ...
山岳の植物

ミヤマシシウド

ミヤマシシウド (セリ科シシウド属)【深山猪独活】 (Angelica pubescens var. matsumurae) 名前の通り「シシウド」の高山型ですが、両者の区別は容易ではないようです。 ミヤマシシウドは本州中部地方以北から東北...
山岳の植物

オゼヌマアザミ

オゼヌマアザミ (キク科アザミ属)【尾瀬沼薊】 (Cirsium homolepis) 「オゼヌマ」の名前の通り、尾瀬とその周辺山域の湿原だけに生育する特産種です。 湿原の中に直立し、やや薄い色の頭花が上向きに1-3個ほどつき、葉は細く深裂...

ミヤマワレモコウ

ミヤマワレモコウ (バラ科ワレモコウ属)【深山吾亦紅】 (Sanguisorba longifolia) 「ワレモコウ」とよく似ていますが別種で、山地帯~亜高山帯の湿原や草地に生育します。 普通のワレモコウよりもやや花序が長いことが多く暗い...
水生植物

ヒシモドキ

ヒシモドキ (オオバコ科ヒシモドキ属)【菱擬】 (Trapella sinensis) 葉や果実が「ヒシ」に似ていることから名付けられていますが、分類的には全く異なり独立のヒシモドキ科とされたりゴマ科とされたりしましたが、現在はオオバコ科と...
山岳の植物

オクトリカブト

オクトリカブト (キンポウゲ科トリカブト属)【奥鳥兜】 (Aconitum japonicum subsp. subcuneatum) みちのく(陸奥)を名前に冠する、東北地方中心に分布するトリカブトです。 北海道南西部から中部にかけ日本海...
山岳の植物

チョウジギク

チョウジギク (キク科ウサギギク属)【丁子菊】 (Arnica mallotopus) 別名:クマギク 本州(日本海側)四国の一部の、山地から亜高山帯の湿った斜面に生育します。 「ウサギギク」と同属ですが、何ともユニークな花で、筒状花のみの...
山岳の植物

シコクママコナ

シコクママコナ (ハマウツボ科ママコナ属)【四国飯子菜】 (Melampyrum laxum var. laxum) 「ミヤマママコナ」の変種で、ミヤマママコナ同様に花冠喉部両脇に黄色斑があり、ミヤマママコナと違って苞葉の一部に刺状の歯牙が...
山岳の植物

ジゾウカンバ

ジゾウカンバ (カバノキ科カバノキ属)【地蔵樺】 (Betula globispica) 別名:イヌブシ (写真は樹幹のみ 葉は別物) 栃木から長野までの本州中部、ほとんど埼玉県、群馬県、山梨県、長野県の境界山地中心に限られた分布の希産種の...
山岳の植物

オオキツネノカミソリ

オオキツネノカミソリ (ヒガンバナ科ヒガンバナ属)【大狐の剃刀】 (Lycoris sanguinea var. kiushiana) 「キツネノカミソリ」の変種で、本州関東以南~九州の山地に自生し九州に有名な群生地があるようです。 キツネ...
野山の植物

ツルラン

ツルラン (ラン科エビネ属)【鶴蘭】 (Calanthe triplicata) 沖縄や奄美など南方の照葉樹林下で夏に咲く「エビネ」の仲間です。 エビネによく似た幅広の葉が茂った中から高く花茎を立ち上げ、エビネ型でさらに複雑な白い花を咲かせ...
野山の植物

ヌマゼリ

ヌマゼリ (セリ科ムカゴニンジン属)【沼芹】 (Sium suave var. nipponicum) 別名:サワゼリ 全国の低地の湿地や沼の水辺に生育するセリで、葉はあまりセリ類らしくない奇数羽状複葉になり、細かいが鋭い鋸歯があります。 ...

バイカモ

バイカモ (キンポウゲ科キンポウゲ属)【梅花藻】 (Ranunculus nipponicus var. submersus) 冷涼な流水中に生える沈水植物で、いわゆるキンギョモと言われるような水草の一種ですが何とキンポウゲ属です。 水温1...
山岳の植物

アオフタバラン

アオフタバラン (ラン科サカネラン属)【青双葉蘭】 (Neottia makinoana) 薄暗い杉林の林床にへばりつくように生える双葉。 多くあるフタバラン類の中で、暗い青緑色にぼやけた白筋が入るのが特徴です。 茎は直立し、葉の下は無毛、...
7月

ハクウンラン

ハクウンラン (ラン科ハクウンラン属)【白雲蘭】 (Odontochilus nakaianus) 別名:ムライラン、イセラン 小さく目立たない、林下に生える地生ランで、本州~九州の落葉広葉樹や照葉樹の混交林の薄暗い林床に疎らに生えます。 ...
9月

タマサンゴ

タマサンゴ (ナス科ナス属)【玉珊瑚】 (Solanum pseudocapsicum) 別名:フユサンゴ とある畑の脇にミニトマトを思わせる綺麗な実が生っていました。 調べてみると「タマサンゴ」という園芸植物。 実を観賞するために明治時代...
6月

コメツガ

コメツガ (マツ科ツガ属)【米栂】 (Tsuga diversifolia) 中部山岳などに登る登山者にとってはお馴染みの常緑針葉樹。 日本の固有種で、青森から中部山岳地帯にかけて「シラビソ」や「トウヒ」などとともに亜高山帯の針葉樹林を形成...

ヒメイワカガミ

ヒメイワカガミ (イワウメ科イワカガミ属)【姫岩鏡】 (Schizocodon ilicifolius) 東北南部、関東地方から中部地方、紀伊半島のおもに太平洋側に分布し、山地の岩場に生育する小型で白花のイワカガミです。 普通の「イワカガミ...
3月

ソナレムグラ

ソナレムグラ (アカネ科シマザクラ属)【磯馴葎】 (Leptopetalum coreanum var. coreanum) 千葉県以南から琉球までの海岸の岩場に分布する海岸性の「ムグラ」類で、「ヤエムグラ」などの仲間ですが海岸植物らしく、...

アシタバ

アシタバ (セリ科シシウド属)【明日葉】 (Angelica keiskei) 八丈島や伊豆諸島の特産品として有名になり、今では本州各地でも栽培されています。 元来の原産地は伊豆諸島・伊豆半島・三浦半島・房総半島となり、伊豆諸島固有種が本土...
野山の植物

シュロ

シュロ(ワジュロ) (ヤシ科シュロ属)【棕櫚】 (Trachycarpus fortunei) もともとは中国原産で古い時代に持ち込まれ九州南部には自生していたようですが、日本産の珍しいヤシ科植物として洋風庭園に植えるのが流行り全国に広がっ...
山岳の植物

サンイントラノオ

サンイントラノオ (オオバコ科クワガタソウ属)【山陰虎の尾】 (Veronica ogurae) 島根県固有の植物で、限られた山岳地の急峻な岩場に生え、ひょろひょろと細い茎が伸びると岩から垂れ下がるように咲くようです。 「トラノオ」の名です...
12月

ミズメ

ミズメ (カバノキ科カバノキ属)【水芽】 (Betula grossa) 別名:ヨグソミネバリ(夜糞峰榛)、アズサ(梓) 岩手県以南から九州までの山岳地に分布し、ブナ帯あたりに生える高木です。 「ダケカンバ」や「シラカンバ」などと同科ですが...
野山の植物

オオシロカラカサタケ

オオシロカラカサタケ (担子菌類ハラタケ科)【大白唐傘茸】 (Chlorophyllum molybdites) もともと亜熱帯系の種類なので沖縄など南方でみられていたそうですが、現在では関東にも広く出現します。 公園や緑地などの芝生や草地...
野山の植物

ボタンイボタケ

ボタンイボタケ (坦子菌類イボタケ科)【牡丹疣茸】 (Thelephora aurantiotincta) コナラやアカマツなどの樹林の地上に生えるキノコで、八重咲の花状と表現される独特の形です。 縁が白っぽくなるのも特徴です。
9月

ノブドウ

ノブドウ (ブドウ科ノブドウ属)【野葡萄】 (Ampelopsis glandulosa var. heterophylla) 藪などにごちゃごちゃ絡みついて繁殖する野生のブドウですが、食用にはなりません。 果実の色が白から緑、青やピンク、...