ミヤマシシウド (セリ科シシウド属)【深山猪独活】
(Angelica pubescens var. matsumurae)
名前の通り「シシウド」の高山型ですが、両者の区別は容易ではないようです。
ミヤマシシウドは本州中部地方以北から東北地方に分布し、亜高山帯から高山帯の草地に生育します。
背の低い草地の中で1-1.5m、ときには2m以上にも立ち上がるので異様な迫力があります。
しかし、普通のシシウドも分布域が重なり、亜高山近くまで見られる場合があるようなので境界の区別は難しいです。
小葉の先端が急に細く尖る特徴がありますが個体差が大きく、茎や葉が無毛で葉の裏面脈上にしか毛がないことぐらいでしか判別できないので、現場でいちいち確認する必要があるようです。
おおむね1000-1500m以下ではシシウド、1500-2000m以上ではミヤマシシウドと思われますが、やはり中途半端な場所では茎や葉を確認しないと判りません。